瓦版2016.5.10 第310号

みどりの日、こどもの日・・さらに「母の日」。ゴールデンウイークの気分は

スローライフな心ゆたかに。そして17日は「さんかさろん」。この日は「日本

のふるさと」長野県飯山を語りあいます(編集室便りに詳しく)


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コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

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200歳の友情



わたしたちが運営するケアハウス(軽費老人ホームのタイプ)に暮らす愛子

さんはことしで96歳になります。入所して20年を過ぎ、いつしか近くに住む

ヤエさんと親しい友人になりました。ヤエさんは12月で満100歳。あわせて

満194歳ですが、周囲は敬意を込めて「200歳の友情」と呼び、見守っています。

先日、愛子さんが歩いて訪ねました。自宅と近所の草取りに夢中のヤエさん

は「あら、まあ。わたし、こんな格好で」。屈託のない笑顔に満面の笑顔を返

し、「この人を見ていると、私も100まで生きるような気がしてきた」と愛子

さんも堂々の100歳宣言。互いに意気軒昂です。

愛子さんは林業地域で生まれ育ち、ヤエさんは北海道生まれ。ともに戦前戦

後を生き抜き、夫を支え、子どもを育て上げた「日本の母」です。長生きの秘訣

は時流に流されることなくマイペースを貫く、スローライフの精神だったこと

でしょう。

今度はヤエさんが愛子さんを訪ねる番ですが、うっかりすると自転車に乗ろ

うとしますから、目を離せません。


※あまりにも楽しそうだったので、先日の訪問時の写真を添付します。

「200歳の友情」。ヤエさん(左)と愛子さん

















学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問)



        こいのぼり


ゴールデンウィークに都内あちらこちらを歩いた。小さい頃はこの時期の定

番と言えば、こどもの日、こいのぼりに柏餅だったが、最近は都内でこいのぼ

りを見かけることがなくなった。土地が狭くて庭に柱を立ててこいのぼりを泳

がせるのは難しいのだろう。

そもそも、こどもの数も減っている。これでは、こいのぼりを作っている人

達も大変だなと思って歩いていたら、何と東京タワーの下の広場に無数のこい

のぼりが泳いでいた。端午の節句をお祝いしようと、タワーの高さに因む333

匹のこいのぼりを泳がせたそうだ。ビルの谷間に泳ぐのは似合わないが、東京

タワーとこいのぼりは何となく絵になる。

「その笑顔 未来を照らす 道しるべ」こどもの日から始まる児童福祉週間

の今年の標語である。こいのぼりには、こどもが無事に育つようにとの親心が

こめられている。その日も東京タワーは大勢のこども達でにぎわっていた。彼

らが、皆、様々な経験を積み重ねて五月晴れのような未来に向かって大きく羽

ばたいてほしい。



 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

 長野県上田市「色遊び独楽」。形とデザインに工夫が凝らされ、色の不思議

 が体験できるコマ。オリジナルの木のおもちゃづくり工房から誕生しました。

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■街角から畦道から


竹内 義昭 カズコさん(61)


「母の日」に何か特別なことをすべきかどうか迷っているうちに当日になって

しまった。昨年までは自宅介護だったので、花か身に着けるものを妻が見繕っ

てプレゼントしていたのだが、施設での生活にふさわしい贈り物が思いつかな

い。


物をあげるより2人で顔を見せるのがよかろうと、夕食介助を兼ねて久しぶり

に夫婦揃って訪問した。さぞやたくさんの家族が来ていると予想していたのだ

が、我々以外に家族の訪問者は誰もいない。


カズコさんに「今日は母の日」と水を向けたが、案の定、特別な日の意味が分

かっていない。それでも、デザートにと持ち込んだマンゴープリンを平らげて

「おいしい」と笑顔を見せた。



■まち・むらニュース


・三重県四日市市 萬古まつり


萬古焼の普及宣伝のために昭和38年から始められた。約70の露店が軒を並べ、

掘り出し物からこだわり品まで、多彩な萬古焼がお値打ち価格で買える。絵付

け体験や作品展など様々なイベントも開かれる。

開催日:5月14日(土)15日(日)

会場:萬古神社周辺(陶栄町3、近鉄「川原町駅」下車、ばんこの里会館)

問合せ:萬古陶磁器卸商業協同組合TEL059-331-3496

http://kanko-yokkaichi.com/festival/306/



・京都市 葵祭


京都三大祭のひとつ。王朝風俗の伝統がもっとも残されているといわれる祭り。

平安貴族そのままの装束、総勢500人を超える。京都御所から下鴨神社を経て

上賀茂神社への約8kmの道のりを練る行列は、「路頭の儀」と呼ばれる。

開催日時:5月15日(日)10:30(京都御所)?15:30(上賀茂神社)

問合せ:公益社団法人京都市観光協会TEL075-213-1717

https://www.kyokanko.or.jp/aoi/



コラム<象さんの散歩> 北朝鮮の異常なメディア対応


ゴールデン・ウイークの薫風に逆らうニュースがいくつか。北朝鮮の第7回

労働党大会も、その一つだろう。金正恩第一書記は、国家戦略で注目の「核」

について、経済の発展との並進路線を強調、また「責任ある核保有国」という

表現をとったとはいえ、核の開発を放棄する考えは見せなかった。

この朝鮮労働党大会に十数か国130人のメディア記者を迎えながら、取材を

拒む異様な事態が見られた。先週、この欄で「報道の自由度ランキング」を書

いたが、そんな基準など全く埒外の、別世界を見せつけられた思いだ。

44年前の北朝鮮の取材旅を思い出した。1972年4月。金日成首相の還暦行事

に門戸を開放、各国のメディアにお祭りの取材を認めた。日本から新聞・朝日、

通信・共同、放送・NHK。朝日新聞からは江幡清論説主幹、桑田弘一郎社長

秘書役と私の三人。送稿の手立ては、携帯電話やメールが当たり前の今では想

像を絶する、国際電話も電報も不便きわまりない旅だった。

北朝鮮側の、いいところだけの案内、ままならない行動は、今回と同じ扱い

だった。が、全く違う対応もあった。金日成首相は、日本から訪朝した三社の

記者団の要請を受けとめた。2週間ほど待たされたが、四時間半、夕食を交え

ての会談。また「よど号」事件の学生たちとの面談なども認めてくれた。

パルチザン闘争の修羅場の中を指揮者への道を踏み固めた金日成と、世襲の

道を歩いただけの金正恩との違いだろう、と感じるのだが・・∨ 川島正英 ∧



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「奈良県十津川村」から・・

国道168号線で土砂崩れがありましたが、う回路が確保され、交通整理の人も

立っているため、不便なく村へ往来できます。新緑を楽しみにどうぞ!

http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1461744609222/index.html

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 一所懸命の時代

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写真家・英伸三さんの写真展『昭和の記憶、一所懸命の時代』(茅野市美術館

で15日まで)を見てきました。高度成長期の庶民に、なにが起きていたのか?

暮らしを楽にと、深夜、電子部品のハンダ付内職をする農村の女たち。耕作機

械を買うために出稼ぎに行く男たち。集団就職の臨時列車で泣き続ける金の卵

たち。その懸命な姿が、黄金週間に浮かれる私の心に刺さりました。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=362



■編集室便り


◇今月17日、「さんか・さろん」飯山シリーズがスタート。


毎月の勉強会「さんか・さろん」は、今月から、

“日本のふるさと・飯山”シリーズを開催します。


※これは11月23日に長野県飯山市で開かれるスローライフ・フォーラムに

向けて盛り上げていくために企画したものです。


今回は、飯山市総務部長:堀内隆夫さんに市の概要や特徴を語っていただきます。

飯山をモチーフに、地方創生の普遍的なヒントを学んでいきましょう。


・日 時:2016年5月17日(火)19時?21時

・会 場:クオリティKK・会議室マーキュリールーム

(千代田区麹町3?3KDX麹町ビル6F・地下鉄「麹町駅」からすぐ)

  http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html

・テーマ:「日本のふるさと」へどうぞ

・講 師:飯山市総務部長 堀内隆夫さん

・参加費:会員1000円、一般2000円(学生500円)どなたでも参加できます。

・申込み:5月16日までに下記へ。

  メールTEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554

・詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=302


※なお6月から10月には

梶 享(観光文化創造研究所長)

?唱歌・童謡の里

尾田栄章(NPO渋谷川ルネッサンス代表)

?日本の「水」

生源寺眞一(名古屋大学農学部教授)

?「農」のまちづくり

木村宏(北海道大学観光学高等研究センター特任教授)

?飯山のこころ

を、計画中です。お楽しみに。



◇平成28年度の会費をお願いします。 新会員も募集中。


スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会

  です。(学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)

  スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、

  全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。


  年会費5000円(自治体会員は50000円)、

  この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」などで交流したり。

  会費は下記の口座へお振り込みください。


【振込先】

  ゆうちょ銀行 振替口座 00190?4?595293 スローライフ学会

  三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会


詳しくはこちらをご覧ください。

  http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3



◇スローライフ・ジャパンへのメールを送るときのお願い。



このスローライフ瓦版は、メールマガジン専用のアドレスからお送りしてい

ますので、このメールに返信していただいても事務局には届きません。

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会、この瓦版への投稿などは

こちらまでお願いします。↓



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クオリティライフから・・・

和歌山県の自社農園「たまな農園高瀬川農場」の新ジャガ(キタアカリ)、

秋田県田沢湖近く「エコニコ農園」のブルーべリー。いずれも無農薬です。

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。


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岩手県遠野市

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和歌山県紀の川市

http://www.city.kinokawa.lg.jp/

奈良県吉野郡十津川村

http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html

奈良県

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雲仙市

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