瓦版2017.12.5 第391号

師走。わが瓦版編集室も、その気分に。そして、今月の「さんか・さろん」も
この一年を振り返ることに。出雲のフォーラムはじめ、わが学会・NPO活動
についても、あれこれ語り合いたいものです。(編集室便りに詳しく・・)

 

コラム<火曜日の鐘> お休みとさせていただきます。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)

 

時間に追われながら数万年を考える

 

「人新世(Anthropocene)」という言葉が、眼に触れていらっしゃるでしょ
うか。地質年代では最終氷河期が終った一万七千年前からを完新世と呼び、現
在はまさにその中にあります。ところが最近、完新世は終って「人新世」に入
っているという議論が出てきました。つまり、地質までも人間によって変わっ
ているという話です。
ところで、そこに入ったのはいつか。農業の始まった1万年前、産業革命の
18世紀という考えも出されましたが、今のところ有力なのは1950年。つまり20
世紀後半は大量生産、プラスチック、コンクリートなど土に戻らない物質の大
量消費の時代であり、それが新しい地質時代をつくっているというのです。
核物質のばらまきもあります。地質年代は数億年の中で考えるもので、時に
百万年、少なくとも数万年を対象にします。たったの50年ほどでそれを変えて
しまうほどのことをしたという人間・・・12月になっていつにも増しての慌た
だしさの中に巻き込まれながら、人間のやっていることはどう見てもおかしい
のではないかと思っています。そして、このまま行ったら恐らく「人新世」を
地質年代として認識する人間はいないだろうとも思うのです。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
北海道美唄市「中村のとりめし」。美唄のもてなし定番「とりめし」。地産の
米「ななつぼし」と「とりめしの素」がセットに。ご家庭で楽しめます。
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■街角から畦道から

 

竹内 義昭 カズコさん(139)

 

平成の時代が2019年4月に終わる。大正生まれで95歳になったばかりのカズコ
さんはあと1年半生き続ければ、大正、昭和、平成、新しい元号へと4つの時
代を過ごすことになる。

 

振り返ると、肉親の意外な死を体験している。繊維会社工場長の長女として何
の不自由もない少女期を送っていたが、女学校時代に父親が急死。卒業後間も
なく結婚、私を出産した。その2年後に生んだ次男を3歳の時に交通事故で亡く
した。朝鮮から引き揚げてようやく生活が落ち着いて来たときの出来事だ。

 

脳梗塞で半身不随となった夫を介護すること10年余り、夫の死後間もなく自身
がアルツハイマーに。その息子がお先に、という訳にはいかない。

 

■まち・むらニュース

 

・奈良市 春日若宮おん祭

 

平安時代から880年以上途切れることなく今日まで続く「おん祭」。その主要な
神事「お渡り式」が17日におこなわれる。若宮神のもとへ祭礼に加わる人々が
社参する華やかな伝統行列が大きな見どころだ。
日時:17日(日)12時?
場所:奈良県庁前?近鉄奈良駅前?三条通り?若宮神社
問合せ:春日若宮おん祭保存会事務局 TEL0742-22-7788
http://www.kasugataisha.or.jp/onmatsuri/

 

・北海道幌延町 トナカイホワイトフェスタ

 

トナカイ観光牧場がある幌延町で一足早いクリスマス。トナカイがひくソリや、
スノーモービルの試乗、そして乳製品の無料配布など、家族みんなで楽しめる。
夕方からはミニ花火大会やサンタさんからのプレゼントも。
日時:17日(日)11時?17時 場所:トナカイ観光牧場(幌延町字北進)
問合せ:幌延町産業振興課 TEL0163-25-1113
http://www.town.horonobe.hokkaido.jp/www4/index.html

 

コラム<象さんの散歩>

 

「もり・かけ」と「日馬富士」

 

師走を目前に「北朝鮮ミサイル」や「天皇退位」など10大ニュース級の事象
が続いた。異常だったのは、新聞・テレビの「日馬富士」の扱い。相撲の世界
の暴力は正すべき懸案の問題だとして、なぜ、あれほどに。「もり・かけ」と
の比較で扱いが逆転していた、というほかない。そこが淋しい。
森友・加計学園問題は、日本政治の根幹を揺さぶる。この欄でも「安倍一強
の驕りと翳り」を数回採り上げた。「驕り」が、官僚機構を曲げ、政策を歪め
てきた。“忖度”は、ことしの流行語にもなったが、この手法も一強を物語る。
「もり・かけ」は、さすが国民の目も厳しく、世論調査で「安倍首相の姿勢
を評価しない」が70%の情勢が続いた。安倍首相は不意打ちの総選挙で一強を
保ったが・・。今国会で、国のお目付け役の会計検査院が森友学園への国有地
売却を「根拠不明」とする報告書を国会に提出した。「翳り」へ決定的な状況
であり、何より、報道の役割が重いはずなのに、弱気の紙面・画面だった。
私の新聞記者時代、写真つきで載る記事を「絵になるニュース」と呼び歓迎
された。いまや、テレビ時代。「映像になるニュース」がはやされるのは当然
としても「日馬富士」報道は異常だ。逆に「もり・かけ」は弱いのでないか。
記者も、プロデューサーも、取材と表現に猛省が求められるのだろう。
頑張れ。絵のないニュース、映像のないニュースにも・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
「QR Translator」を開設しました。QRコードをスマートホンなどで読み取
れば、観光案内や音声ガイドによる説明(外国語のみ)などが閲覧できます。
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1511140845112/index.html
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> アルテピアッツァ美唄

 

アルテピアッツァはイタリア語で芸術広場の意味、北海道美唄市の彫刻美術館
です。廃校となった小学校を活用し、美唄出身の彫刻家・安田 侃(かん)氏
の作品約40点を常設展示しています。雪のなかにそびえる巨大彫刻、古い校舎
に置かれた真っ白なツルリとした大理石の作品。その形や感触が、眠っていた
私の美意識を呼び覚ましたようで、帰る頃には「美」に敏感になっていました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/

 

■編集室便り

 

▽今月の「さんか・さろん」は
“この一年をふりかえりましょう”・・・

 

・日時:12月19日(火) 19時?20時30分
・話題:NPO・学会の一年をふりかえって
□「スローライフ・フォーラム in 出雲の國」をもう一度、話題に
□「瓦版」「さんか・さろん」への注文
□NPO・学会のこれから
・会 場:クオリティKK・会議室マーキュリールーム
(千代田区麹町3?3KDX麹町ビル6F・地下鉄「麹町駅」すぐ)
http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html
・会 費:会員1000円、一般2000円(学生500円)
どなたも参加できます。
・申込みはメールかお電話で
メール
TEL 03-5312-4141 まで。

 

*このあと、いつもの「さろん」後の有志懇談夕食会と同じ形での
“有志忘年会”を考えています。(四谷駅近くのイタリアンレストランで、
会費3000?4000円)。次の「瓦版」で詳しく。こちらも、ご検討を・・。

 

▽「スローライフ・フォーラムin出雲の國」のご報告です。
それぞれのまとめができました。ボリュームがありますがご覧ください。

 

◆基調講演 神野直彦さん「結びあう 分かちあう」
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=338
◆シンポジウム
コーディネーター 増田寛也さん
「たたら文化・ふるさと創生ー次の10年を考える」
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=339

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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