瓦版2019.10.1 第484号

「さんか・さろん」の『東京をあらためて考える』シリーズは好評です。今月
(15日)は、世田谷区長・保坂展人さんに登場いただく。住環境、子ども教育、
文化などに保坂色の味を出し、国政、都政にもひとことあり、の世田谷区政を。

 

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コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)

「消費税10%」の初日

 

消費税10%が始まりました。社会保障の財源のため国民が平等に負担すると
いう増税の理由は受け入れるしかありません。しかし、受け入れ難いのは軽減
制度の煩雑さと、便乗したかのような急激なキャッシュレス時代の推進です。
そもそも中国マネーの囲い込みや、東京オリンピックに向けたおもてなしが
キャッシュレスの始まりだったように思いますが、慌ただしく国全体が巻き込
まれ、私が営むような昔ながらの商店は将来への意気込みが試される感じです。
とくに経済産業省の5%のポイント還元事業はお客様の損得に関わります。
店はお客様に損をさせたくないのでキャッシュレスシステムの導入を検討しま
すが、手数料を払えば現金商売より利益は減ります。腑に落ちないまま、「購
買動向のデータ化は気持ち悪い」「セキュリティが懸念される」「今のところ
カード払いのニーズがない」「信用貸しで充分だ」などと、導入に踏み切れず、
日本地図に落とし込んだ75万の加盟店一覧に載ることは諦めました。
増税の日を迎え、少し落ち着いて真のサービスとは何かを考えて、できれば
シンプルな商売を続けていきたいと思います。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 坪井ゆづる (朝日新聞論説委員)

 

大熊町のいま

 

福島県大熊町の石田仁・副町長から、原発爆発から8年半が過ぎた現状を聞
く機会があった。町の面積の96%はまだ帰還できない。廃棄物の中間貯蔵施設
も受け入れざるを得なかった。そんななか、復興の足がかりとして挙げたのは、
原発で働く東電の単身寮(750人入居)や、2haのイチゴ栽培施設など。現実の
厳しさは、いや増すばかりのようだ。
「国は来年の常磐線全線開通で終わり、とでも考えているのか」「国の担当
者はくるくる替わる。そのたびに建前論が増えている」といった発言に、苛立
ちがにじんだ。
自治体として存続してゆけるのか。ぶしつけを承知で、市町村合併の可能性
を質問したところ、ぴしゃりと反論された。「『住民は帰ってこないし自治体
の体をなしていない。だから合併を』と言われるが、いまやるべきは合併じゃ
ない。合併話は結局、風化を招くだけだ」
なるほど、と納得した。合併によって、原発被災地の現状を語る自治体が減
れば、そのぶん復興政策への公的な注文や批判なども減ってしまう。それは突
き上げられる側の政府や東電にとって都合いい事態にほかならない。東電旧経
営陣の刑事責任が不問に付されるいま、現場からの公的発言の重要性が増して
いる事実を、改めて思った。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
東京都足立区「あだち菜うどん・パスタ」。足立区は小松菜の名産地。地元の
農家栽培のものをあだち菜と名付け、新しいご当地グルメを誕生させました。
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■街角から畦道から

 

小牟田弘子(長崎県雲仙市) 長崎くんち

 

通勤先の長崎市でのお祭りについて紹介します。毎年10月7日から9日までの
3日間、「長崎くんち(おくんち)」という大きな祭りが行われます。
おくんちは、約380年続く諏訪神社の祭礼行事であり、毎年、多くの観光客で
賑わいます。踊りを奉納する「踊町」といわれる町が、龍踊や神輿などを行い
ますが、その姿はとても迫力があります。
この踊町の出番は、7年に一度のペースで、そのため、ある町の踊りは7年後
にしか見ることができません。昨年は、どうしても見たい踊町があったため、
3日間中の2日間、おくんちへ足を運びました。目当てであった、大きな神輿
を掛け声とともに空中へ投げ、キャッチする「コッコデショ」を見た時は、私
だけでなく周りの観客の方々も、とても感動していました。
今年のおくんちは、どんな踊りを見ることができるのか、とても楽しみです。
 

■まち・むらニュース

 

・長野県飯山市 学びのエリア秋まつり2019としょかんまつり

 

恒例のおまつり。本の良さを語る書評合戦、大人と子どものおはなし会、物語
の主人公に変身できるコーナーは子どもに大人気。本のリサイクル市も開く。
開催日時:10月5日(土)、6日(日) 9:30?16:30
場所・問合せ:市立飯山図書館 TEL0269-62-1118
https://www.city.iiyama.nagano.jp/soshiki/shimingakusyuusien/toshokan/news/tosyokanmaturi

 

・熊本市 熊本城特別公開

 

震災から3年半を経過し、復旧が進んでいる城天守外観の公開第1弾。今回の
公開ルートは二の丸広場を起点に天守閣西面へ向かい、天守閣前広場から大小
天守を望む。特別公開第2弾は、2020年春からの予定。
公開日時:10月5日?原則日曜・祝日限定。9時?17時
入園料:高校生以上500円、小・中学生200円、未就学児は無料
問合せ:熊本城総合事務所 TEL096-352-5900
https://kumamoto-guide.jp/kumamoto-castle/grand-unveiling/

 

コラム<象さんの散歩>

 

初めまして、小泉進次郎さん

まさに、思いがけないおはなし― 先週金曜日の夜、落語の会へ、妻・宏子
と出かけた。「目黒でさん喬師匠の噺を聴く」会。初めての参加。中入りの後、
柳谷さん喬師匠の『中村仲蔵』。味がある、奥が深い、すばらしい。
そして、私には、番外の一幕があった。中入りの時間、私と同じ列のすぐ横、
小泉進次郎さんが登場した。環境大臣。ニューヨークの国連本部の環境問題の
会合から帰国したばかり。100人ほどの会場からも小さなどよめき。
後から聞くと、彼は大の落語愛好家。この日の主宰側の「日本文化研究会」
の常連であり、この夏に発足した超党派国会議員の「落語議連」の呼びかけ人
でもあった。『中村仲蔵』に造詣深く、さん喬師匠の噺のあとに師匠と対談、
なかなかに詳しく、師匠にひけをとらない話しぶりだった。
さて、ZOUさんの一幕は・・中入りの時間。小泉進次郎さん突然の登場に
驚きつつ挨拶に。名刺と、いつも持参のスローライフの小さなパンフレットを。
「スローライフ政治を目指す活動をやっています。増田さんも一緒に・・」と。
「増田寛也さん、ですか」と聞かれ「そうです」「環境行政はスローライフの
政治。よろしく」と。彼も「よろしく」といいつつ、がっちり握手。
現在の安倍政権に対して「『もり・かけ』と『加計学園』にノー」と、この
欄でも書き続けてきた。それだけに、その後の政治に何を望むか、複雑で微妙
である。「ホープ・小泉進次郎」を、なお見守りたい・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
災害で遅れていた工事が終わり、9月16日に「十津川温泉北トンネル」が開通、
十津川道路が全線開通となりました。とても便利になった十津川村へ、温泉め
ぐりにおこし下さい。十津川村観光協会 http://totsukawa.jugem.jp/?eid=1117
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 北千住に学ぶ再利用法

 

足立区北千住は江戸時代は宿場町、いまや5路線が乗り入れるターミナル駅の
ある街です。マンションが立つ足元には古い建物が残り、便利で懐かしさもあ
る穴場的なところです。古い家を活かしたカフェ、昔の魚屋さんの氷冷蔵庫を
使う案内所、古い店の壁に描かれたアート、ケーキの耳ばかりを安く売る店な
ど。一度役目を終えたものの、活かし方を学べる街でした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=537

 

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遺伝子組み換え・ゲノム編集食品」講師:日本の種子を守る会・印鑰智哉氏。
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
シン・エナジー株式会社
https://www.symenergy.co.jp/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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