お正月の室礼。玉箒と神酒口。

お正月、目利箒(めとぎのほうき)と神酒口(みきのくち)、そして炭の室礼です。

1月最初の子日(ねのひ)に沢山の絹が紡がれることを祈念して、皇后陛下が蚕室をこの箒で掃き清められます。正倉院の御物のこの箒を、白染めのホウキ草にガラス玉をあしらって模し、正月の室礼にしてみました。

お神酒徳利に挿した神酒口は正月の神棚の飾りもの。奈良吉野でつくられたものが始まりといわれています。歳神さまへの飾り炭のお供えは、疫病退散、健やかな年を願って・・(作・文 丸山薫さん 「心葉」主宰)