瓦版 2022.9.6 第635号 中村桂子さんのコラム掲載

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9月。秋。ようやく猛暑から抜け出せる空気ですね。20日の「さんか・さろん」

は、秋にふさわしい丹波篠山黒豆のお話。そして、10月には「お出かけさろん」

として、懐かしの日光へと打ち合わせが始まっています。季節を先取りして・・。

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コラム<火曜日の鐘>  川島英樹(せたがや文化財団)

 

結婚式にいく

 

元の職場の後肇だった新郎からのお招き。伝統的な「ザ・結婚式」だ。年と

共に機会が減り、あっても少人数のレストランなどで、結婚式場は十数年ぶり。

最近の作法が分からない。行動制限解除後、友人の結婚式ラッシュという若者

に教えを乞うた。そもそも、コロナ生活になって、初めてのパーティだった。

設えはともかく、式自体は、肩の凝らない、たいへん和やかなものだった。

新郎の操るラジコンカーで指輪が登場し、参列者の前で誓いを立てる人前結婚

式。ちょうど1年前のこの日、マッチング・アプリで出会ったというご両人。

「誓い」に署名する新郎の傍らで、ピース・サインをする新婦をみた瞬間に、

二人の相性のよさを確信した。

立ち会ったメンバーで、そのまま披露宴へ。新郎が、脳性麻痺の障がいを持

つ演劇仲間の言葉を「翻訳」しながら、掛け合い漫才のような乾杯。あとは来

賓スピーチなどなし。お互いのパートナーを紹介し、共に楽しい時間を過ごす

ことを第一に考えた宴は、優しく、ユーモアのある新郎(きっと新婦も!)の

性格を映していた。アクリル板に囲まれていても、ワクワクした1日だった。

まがりなりにも、新しい日常の日々。新しい「非日常」も、必要なのだ。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

 

「農と食科」の誕生

 

「さんか・さろん」でお話した喜多方市の小学校での農業科のこと覚えてい

てくださるでしょうか。時間割の中に農業が入っているので、いつも子どもた

ちの頭の中に作物の様子が入り込んでいることに大きな意味があると申しまし

た。国語、算数、体育、農業・・というわけです。この活動への関心は高く、

見学に来る市町村は少なくないのですが、実行はなかなか難しくて広がらない

ともお話しました。残念に思いながら。

6月に突然、北海道美唄市にそのような動きがあることがわかり、先日伺っ

てきました。たまたま別のことで、元北海道副知事で、今は文化財団理事長と

して活躍していらっしゃる磯田さんとお話しているうちに分かってきたことで

す。磯田さんは、これをきっかけに北海道に広げようと言って下さっています。

嬉しいお話です。

新しいことをやろうとしたら、国の決まりの中ではできないと諦めずに、で

きる道を探すしかありません。それには人の力が必要です。農を学校に取り込

む場合、市長、教育委員長、校長と、長の付く様々な立場の人が協力しなけれ

ばならないので、動くのが難しいのです。美唄では、皆さんニコニコしながら

「やります」とおっしゃるのにびっくりしました。

お昼は、退職男子による手打ちそばと野菜の天ぷら。なす、カボチャなど毎

日頂いている野菜がなんとも深い味で美味しいのです。それを味わいながら、

副読本づくりをお手伝いしますと、言っていました。農業科では産業教育にも

聞こえるので、「農と食科」にしたいという提案もあり楽しみです。

とんでもない戦争の影響で、食料品の不足や値上がりが起き、自分たちの食

べ物は自分たちで作るというあたりまえのことの大切さが再確認されています。

政治や経済など難しい話でなく、暮らしを楽しみましょうという気持ちで自給

の方向が出るとよいですね。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

京都府京丹後市「山椒香油」。原材料は米油と粉山椒のみ。上品な高い香りで、

ひとかけであらゆる料理に深みが出ます。京都の料亭・和久傳の逸品です。

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■街角から畦道から

 

「55歳、初めての丹波黒栽培記」② 種まきー仲良く植え付け

竹見聖司(兵庫県丹波篠山市役所 今年から兼業農家)

 

種を蒔いて一週間ほどで芽が出てきます。夜間に向けて水をたくさんやると

背丈ばかりが大きくなってしまうので、水やりも気をつけないといけません。

二週間後には本葉も二枚くらい、高さ10センチほどに成長したので移植しまし

た。畦幅160センチ、高畦(30センチ以上)の畦の真ん中に45センチ間隔で植

え付けていきます。10アールあたり約1,400の苗を植えることになります。

お天気の日が続いていたので、「上手く根付くかな?」「鳥に悪戯されない

かな?」と心配しながら妻と2人で丁寧に植え付けし、鳥除けのテープも施し

ました。私は、トレイから苗を取り出して畝に並べていく役、妻が丁寧に土を

被せる役と分担しましたが、移植専用の道具「なかよしくん」を仲良く夫婦で

使う人もいます。

 

 

「コロナ・スローライフ」その④ ミートソースを煮ながら

小松崎いずみ(埼玉県越谷市「スローライフ越谷」)

 

越谷産ミニトマト。一気に実がつくので食べきれず、冷凍庫に保管している。

少しお湯につけると、皮がつるんと剥けるので調理しやすい。冷凍庫のスペー

スを大きく陣取っているので、コロナ在宅時間を活用しミートソースを作った。

ミートソースが鍋の中でグツグツして、スローな時間が流れていく。そろそ

ろ、外出制限も終わる、身なりを整えて、今まで通りに仕事復帰となるが、ず

いぶん社会から離れていたような気がして不安が募る。しばらくは「私コロナ

になりました」と伝えてから人と会う約束をしよう、新しいエチケットかな?

と考え始めている。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・兵庫県丹波篠山市 大人の木工教室

 

公園のヒノキの間伐材を使ってイスやテーブルをつくる体験教室で、開催日に

よってつくる物が違う。各教室には講師が1名付いて指導してくれる。今年度

の新メニューはヒノキのスツール。定員は各回4名。

開催日時:2023年3月までの毎月第1土曜日と第3土曜日 10時から15時

場所:森林活動センター(公園駐車場より徒歩10分)

問合せ・申込:丹波並木道中央公園 TEL079-594-0990

https://www.hyogo-park.or.jp/sp/tanba/contents/news/index.php?mode=view&cd=13506

 

 

・石川県志賀町 イルミネーション「ときめき桜貝廊2022」

 

県内屈指の夕日スポット増穂浦海岸。そこにある世界一長いといわれるベンチ

(460.9m)で、波音を聞きながら夕日を眺めていると、日が沈んでいくにつれ、

桜貝をモチーフにしたイルミネーションが灯る。幻想的な灯りの風景だ。

開催期間:11月30日(水)まで  場所:志賀町増穂浦海岸

問合せ:一社)志賀町観光協会 TEL0767-42-0355

https://shika-guide.jp/spot/955/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

日本政治の危機

 

岸田政権。内閣改造を予定どうりに終えた。が、行く先は真っ暗というほか

ない。朝日新聞社の世論調査(先週29日紙面)で、内閣支持率は、10%減少し

て47%。「旧統一教会」問題のつまずきが明らか。これへの岸田首相の対応

を「評価する」が21%に対して「評価しない」は65%に上った。

そもそも、安倍元首相への凶弾とは別の角度から「旧統一教会」問題が浮上、

これの対応が複雑になってきた。だが、もはや安倍元首相と「教会」との関係、

自民党への「教会」の協力など、はっきりさせねば問題は進まない。

これは朝日新聞社アンケート調査(4日紙面)を読んで痛感した。国会議員

150人、都道府県議290人が、接点あり、という。そうであれば、新閣僚のだれ

がふさわしくないか、また「安倍さんの国葬」問題まで、論じ直したい。

二つの調査から、日本政治の危機をひしひし・・・・ <川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

9月の「さんか・さろん」講師予定だった「空中の村」ジョラン・フェレリさ

んのインタビュー記事です。今回の「さろん」は延期になりましたが、まずは

こちらで予習ください。https://www.vill.totsukawa.lg.jp/iju/interview/04/

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  「かてて」

 

福岡県大刀洗町、手作り作品や野菜などがわんさか並ぶ「かててマルシェ」を

覗いてきました。「かてて」とは、この辺の筑後弁で「かたらせて(参加させ

てという方言)」からの短縮系方言で「かてて」なのだそうです。のんびりし

たムードのなか、物を買うだけじゃなく「このカゴどうやって編むの?」「赤

ちゃん大きくなったね」などおしゃべりが飛び交います。私もすっかりお仲間

に混ぜてもらいました。

https://noguchi-tomoko.com/post-8956/

 

 

 

■編集室便り

 

▽9月20日(火)の「さんか・さろん」は黒豆のお話です。

 

先週からスタートした、スローライフ学会自治体会員 兵庫県丹波篠山市の、

竹見聖司さん執筆のコラム。黒豆づくりの現場が目に浮かび興味深いものです。

 

その竹見さんに、そもそも“丹波篠山黒大豆”とはなにか?栽培の工夫や、

ご苦労、そして丹波篠山市ならではの黒枝豆の解禁日やブランド戦略課の創設、

黒豆サポーター制度などについてうかがいます。

 

これからが黒豆の枝豆の時期、ああ食べたい!ということにきっとなりそう。

 

・日 時:9月20日(火)19時~21時

・タイトル:「黒大豆、55歳の挑戦と丹波篠山の挑戦の先に」

・方 法:zoomで

・参加費:スローライフ学会会員1000円、一般2000円。

・申込み:9月17日(土)までにメールでお申し込みください。

slowlifej@nifty.com

 

詳しくはこちらから

↓↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/09/05/s-83/

 

 

▽10月18日は「お出かけさろん」で日光へ。

 

かつてスローライフ・フォーラムを開催した栃木県日光市。ここの会員で、

昨年4月「さんか・さろん」でもお話しいただいた舟越隆裕さん(キッチン

カーカフェ「珈琲CoCom」オーナー)を訪ねます。

 

昼間、舟越さんのキッチンカーで名物「しもつかれパニーニ」などをいた

だき、歩ける範囲で穴場を巡り、夕方解散。

 

事務局は残り、19時より通常の「さろん」風にzoomで舟越さんと現地から、

という趣向です。泊りがけで事務局と一緒にという方は、早めにお声掛けく

ださい。行楽時期で宿確保が困難です。詳しくは次週に。

 

 

▽新年度の会費をお願いします。

 

スローライフ学会会員の方は4月からの会費をお願いします。

・年会費は、5000円。(2022年4月~23年3月)

・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。

ただし、3000円お支払いいただければ、年間何度でも参加できます。

 

なるべく5000円+3000円=8000円を下記口座へお振込みください。

年会費のみの場合は、「さろん」参加費をその都度お支払いいただくことにな

ります。

 

・まだ会員でない方は、ぜひご入会ください。「スローライフ瓦版」に投稿で

きるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでもなれます。

 

・スローライフ学会員以外の方の「さろん」参加は一回2000円です。

同じくこちらの口座へお振込みください。学生さんは無料です。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

 

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。

 

詳しくはこちら

↓↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2022/04/06/%ef%bd%93-106/

 

 

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ずに、下記にお願いします。

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slowlifej@nifty.com

 

 

 

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奈良県吉野郡十津川村

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奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

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丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

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シン・エナジー株式会社

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クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

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