瓦版 2023.8.29第686号 増田寛也さんのコラム掲載

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先日の「さんか・さろん」、内容が盛りだくさんで時間が足らず、残念でした。

スピーカーをしていただいた、山下茂さんからと、参加された方からの投稿が

届いています。また歴史の話を企画しましょう。リクエストもお待ちします。

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コラム<火曜日の鐘>  吉田俊実(東京工科大学名誉教授)

 

長いものに巻かれる

 

先の地方統一選挙で初立候補、予想外の健闘をして八王子市議(無所属)に

なった旧知の農業青年。ご存じの通り、八王子市は自公勢力が強い。彼の活動

報告を読み、気になったことなどを個人的に質問してみると、彼が足を踏み入

れた世界の一端を垣間見ることができる。たとえば、「なぜ○○の件で反対側

に回ったの?」と聞いてみた。自民・公明は反対、諸派でも都民ファーストの

会と彼だけが否決の案件。日頃の彼の言動から賛成だろうと思っていたから驚

いた。

当選後、新人議員は役所の人たちに連れまわしてもらい八王子市のことをさ

まざまな角度から勉強する機会が多くある。そのうち「野党側だとやりにくく

なる」と思い込まされていったようだ。例の案件では反対側に回ったことを大

いに後悔していた。長年自公路線で一生懸命に仕事している行政マンたちに巻

かれたということか。 誰もが尻込みする世界に飛び込んだ青年。「初心に立

ち返ります」という彼の言葉を信じたい。

 

学会コラム<緑と絆の木陰>         増田寛也(日本郵政社長)

 

ズッキュン♡郵便局

 

日本郵政グループの全社員から「未来の郵便局」のアイデアを募集したとこ

ろ、1400件以上の応募があった。最優秀アイデアに社長賞を授与して実現に取

り組み、先日、期間限定で、渋谷に「ズッキュン♡郵便局」として開局した。

発案者は若手の女性社員。「Z世代にも手紙文化を」をコアメッセージにして、

「可愛い」「ずっきゅん」「推し活」といった要素を郵便局という空間の中で

感じとってもらうのが狙いである。初日に大勢のマスコミやインフルエンサー

の人達に来場して頂きオープニングセレモニーを行なったこともあり、その後

もかなりの反響がある。先日も様子を見てきたが、若い友人同士や家族連れで

賑わっていた。これまでの来場者は、女性が全体の8割、20代が半数。人気第

一位は「ドッキン?ハートレター」。一緒に来た友達や恋人とお互いに手紙を

書き合い、半分はその場で手渡し、もう半分は切手を貼って投函。家に届いた

時に、初めてメッセージが完成するハート型のレター。普段は照れくさくて言

えない想いもハートフルに伝えられる体験を実現するもの。その際に貼る切手

を自分達の顔写真などで、10秒で切手にする「ズッキュン♡切手プリ」も人気

がある。その他にも自分の“推し”のメンバーカラーに合わせた推し色で出来

たラッピンググッズなど、若い社員のアイデアグッズが無料で多数用意されて

いる。ともすれば「時代遅れ」「固い」という企業イメージがある日本郵政グ

ループだが、社員の発想は多様である。

このプロジェクトの実現に当たって私はもちろん、中高年のおじさんだらけ

の当社の幹部も一切口を出さず、若手だけのアイデアで進めてもらった。今や

手紙文化は絶滅寸前の危機にある。かつては夏目漱石やドフトエフスキーとい

った文豪達の書簡集が数冊の本として出版された。そんな時代を再現させると

までは言わないが、手紙文化には時代を超えた普遍的な価値があると思う。こ

れを現代風の形で実現したい。

 

 

 

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■街角から畦道から

 

旧暦「七夕」のサロンにお付き合い感謝!

山下茂(明治大学名誉教授)

 

でも、なぜ、プレゼンした話題が江戸時代なのか?・・・

今は昔、“Try to Remember”という歌の中に“life was slow and…mellow”な

頃を思い出そう!という表現がありました。スローライフへの導きになると

期待しますが、あの歌でrememberするのは「若い頃」のこと・・・。

小生は「団塊の世代」で、幼い頃からfastが優先、slowは劣後したままで、

今や「老境」。思い出せるslowな人生経験はゼロに近いので、お手本は古き昔

に求めるしかない・・・というわけで、江戸期の紀州に関わる話でslowへの手

がかりを探そうと思ったのです。皆さん、各地の昔の話の中にも、“スロー&穏

やか”へのヒントを探ってください! 旧暦「七夕」プラス1日に、山下茂より

 

 

「さんか・さろん」の感想

大原興太郎(三重大学名誉教授)

 

山下茂さんのお話は盛りだくさんで消化不良でしたが、隣の和歌山県のお話

ですし、農業や地域に関わる内容でとてもおもしろかったです。

後の三井財閥の礎を築いた三井高利の例を出されていましたが、松阪商人、あ

るいは伊勢商人も江戸や京都に店を出していました。いつの時代も商売(経済)

を発展させるには人口の多い町(都会)、あるいは他国を意識せざるを得ない

のですから、地域間(人々)の交流が不可欠の要素になってきます。

お話で特に感じたのは地域の歴史の再発掘、それぞれの地域の歴史や特徴を

知ることの大事さです。自分の住まう地域をより知ることによって地域の誇り

と、他地域との交流で「開かれた地域の時代」を生きるヒントも得られるので

はないかと感じました。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・兵庫県丹波篠山市 丹波篠山黒枝豆予約受付

 

大粒で独特のコクが人気の丹波篠山の黒枝豆は、おせち料理の「黒豆」を完熟

前に収穫するもの。10月5日解禁予定の黒枝豆の申込受付が、スローライフ会

員の「たけみ農園」さんから届きました。

写真をご覧ください。(8月限定価格とありますが、スローライフの皆様には

今年通じて案内の価格でOKとのことです)

ご注文は下記まで、ご案内にある必要事項を記入の上メールにて。

E-Mail:takechan661227@yahoo.co.jp

問合せ:たけみ農園 TEL090-2353-9375

詳しくはこちらから↓↓

https://www.slowlife-japan.jp/2023/08/27/%ef%bd%93-256/

 

・北海道・ニセコ Mountain Lights~光が紡ぐ未来への祈り

 

ウインターリゾートで名高いニセコの施設。夏のお楽しみは大規模な光と広大

な自然の一体感を体感できる光のアトラクション。1.3kmに及ぶ光のアート作

品をゴンドラで上空から眺め、下車後は散策路を巡りゆっくり鑑賞できる。

開催日時:~10月9日(月)まで 日没少し前~21時

場所・問合せ:ニセコHANAZONOリゾート TEL0136-23-0103

料金:大人3,200円、小学生1,500円(オンラインは各2,560円・1,200円)

https://mountain-lights.com/

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

慶応よ、おめでとう

 

「甲子園」も平静に戻ったろう。23日の球場は、慶応高校と仙台育英が闘う

105回全国高校野球選手権記念大会に沸いた。慶応が、107年ぶりに2度目の優

勝を果たした。とにかく、おめでとう、といわねばなるまい。

その上で、がんばったね、とつけ加えたい。慶応は、今春の選抜大会で仙台

育英に敗れている。仙台育英は、昨年夏の甲子園の覇者でもある。

それを打倒する、という望みを、みごとに果たした。新聞、テレビから伝え

られる独自の”のびのび練習”の成果なのは確かだと思える。だが、象さんの

「早稲田」学生時代の眼では、成果、ととらえきれるか・・・・<川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

「十津川村暮らしのおすそ分けをみがく会」第4回目が行われました。特産品や

人材を磨こうという集まり。今回は村外の人に品物を送り、その感想をオンライ

ンで伺うという試み。こうして都市部と村の人達がだんだん繋がっていきます。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>   今年も円卓会議

 

富岡市で昨年行った「円卓会議」、今年もこの夏から各公民館で始まりました。

地域を盛り上げるため、丸く輪に、円卓の雰囲気で話し合おうという試みです。

話はあっちこっちに飛びますが、それが実におもしろい。話だけでなく実践に

こだわるのが特色。「役所にやらされてる感がある会議はイヤ!」「課題ばか

り並べずに、楽しいことからやろう」いずれも納得の意見ばかりです。

https://noguchi-tomoko.com/post-9968/

 

 

 

■編集室便り

 

▽次回の9月の「さんか・さろん」は栗焼酎のお話。

 

9月19日(火)は「栗焼酎づくり」のお話です。

スピーカー:山崎善久さん(スローライフ掛川・栗焼酎プロジェクトリーダー)

栗拾い真っ最中の静岡県掛川市からのお話をお楽しみに。

前もって栗焼酎を入手されたいという方、当事務局にご一報ください。

 

▽7月の「さんか・さろん」報告とYouTubeをご覧ください。

 

7月18日、高知市から「全国初の地域系学部で何を学んでいるのか~高知発・

地方創生推進士の活動~」をテーマに、高知大学 次世代地域創造センターの

川竹大輔さん、稲葉涼太さん(高知大学地域協働学部4回生)卒業生の檜山諒

さん(キッチンカフェBrew管理人)の3名にお話しいただきました。

その報告とお話部分のYouTubeができました。どうぞご覧ください。

 

ホームページ掲載のまとめ https://www.slowlife-japan.jp/2023/08/16/%ef%bd%93-253/

YouTube掲載の録画 https://www.youtube.com/watch?v=ZQiTbB_V0ls

 

 

▽小田切徳美さん(明治大学農学部教授)の講演会です。

 

「スローライフ・フォーラムin綾部」の分科会、パネルディスカッションで

お世話になった、あの、小田切さんの講演会です。

「ふるさと財団35周年記念フォーラム」で、事例発表やディスカッションも。

地域づくりに興味ある方ならどうぞ、という場です。

・日時:10月11日13時30分から16時30分

・場所:東京都港区新橋「第一ホテル東京」

・参加費:無料

下記からお申し込みを。

https://www.furusato-zaidan.or.jp/

 

 

▽この瓦版のメールは送信専用です。

 

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ

ずに、下記にお願いします。

↓↓↓

slowlifej@nifty.com

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

このメールマガジンへのご意見、当団体への連絡はこちらへお願いします。

slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

 

このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの

ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、

お気軽にお付き合いください。

 

今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレス

の変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

 

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NPOスローライフ・ジャパン

〒160-0011 東京都新宿区若葉1丁目6番1号

ビジネスガーデン四ツ谷アネックス204

電話 03-6685-3979   FAX03-5366-4702

E-Mail slowlifej@nifty.com <mailto:slowlifej@nifty.com>

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シェアオフィスのため「スローライフ学会」宛ですと届きません。

 

学会コラム<緑と絆の木陰>         増田寛也(日本郵政社長)

ズッキュン♡郵便局

日本郵政グループの全社員から「未来の郵便局」のアイデアを募集したとこ
ろ、1400件以上の応募があった。最優秀アイデアに社長賞を授与して実現に取
り組み、先日、期間限定で、渋谷に「ズッキュン♡郵便局」として開局した。
発案者は若手の女性社員。「Z世代にも手紙文化を」をコアメッセージにして、
「可愛い」「ずっきゅん」「推し活」といった要素を郵便局という空間の中で
感じとってもらうのが狙いである。初日に大勢のマスコミやインフルエンサー
の人達に来場して頂きオープニングセレモニーを行なったこともあり、その後
もかなりの反響がある。先日も様子を見てきたが、若い友人同士や家族連れで
賑わっていた。これまでの来場者は、女性が全体の8割、20代が半数。人気第
一位は「ドッキン♡ハートレター」。一緒に来た友達や恋人とお互いに手紙を
書き合い、半分はその場で手渡し、もう半分は切手を貼って投函。家に届いた
時に、初めてメッセージが完成するハート型のレター。普段は照れくさくて言
えない想いもハートフルに伝えられる体験を実現するもの。その際に貼る切手
を自分達の顔写真などで、10秒で切手にする「ズッキュン♡切手プリ」も人気
がある。その他にも自分の“推し”のメンバーカラーに合わせた推し色で出来
たラッピンググッズなど、若い社員のアイデアグッズが無料で多数用意されて
いる。ともすれば「時代遅れ」「固い」という企業イメージがある日本郵政グ
ループだが、社員の発想は多様である。
このプロジェクトの実現に当たって私はもちろん、中高年のおじさんだらけ
の当社の幹部も一切口を出さず、若手だけのアイデアで進めてもらった。今や
手紙文化は絶滅寸前の危機にある。かつては夏目漱石やドフトエフスキーとい
った文豪達の書簡集が数冊の本として出版された。そんな時代を再現させると
までは言わないが、手紙文化には時代を超えた普遍的な価値があると思う。こ
れを現代風の形で実現したい。