瓦版2011.1.25第40号

週刊スローライフ瓦版 (2011.1.25 第40号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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今年1回目の「さんか・さろん」は、各市の東京事務所からも数多く参加
され盛況のうちに幕を閉じました。この勢いを加速していきたいものです。
2回目は2月15日です。詳しくは次号で。ぜひ足をお運びください。
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
コラム<火曜日の鐘> 丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)
~~~ 「がっこちゃっこ」の時間
おだやかな正月も10日を過ぎると風雪吹きすさび、あっという間に積雪40㌢。
いつもの冬景色になりました。各地の豪雪に比べれば恵まれていますが。
でも、生活のペースは変わらない。雪のおかげでスローに見えても、内実は
ふだんと同じ忙しさです。いつからこうなった?出勤時間前に主要道路の除雪
を終える大型の除雪車。家のまわりで使う小型の除雪機。家の中ではいつでも
ぽかぽかのストーブ。黒子は石油ですね。石油が作り出した世界のおかげで、
雪は、言い訳にならなくなった。会社の遅刻などとんでもない。どれほど雪が
降っても、ふだん通りの生活をしなければならないのです。
雪に隠れてこたつや薪ストーブを囲み、「がっこちゃっこ」(つけ物とお茶で
おしゃべりを楽しむ)にふけるゆっくりした時間は、なくなってしまいました。
どっちがいいかと問われれば、うーむとうなるしかありませんけど。
■街角から畦道から ————————————————–
日光にアイスホッケー・チームがある 舟越隆裕(日光まるかじり塾)
日光市を拠点とする「日光アイスバックス」というアイスホッケー・チーム
があります。 そもそも古河電工の企業チームだったものが、経営難などから
1999年に廃部となった後、市民やサポーターの署名活動などにより、日本初
のクラブチームとして立ち上がったチームです。もちろん、紆余曲折はあり
ますが、私を含め根強いサポーターが応援を続けています。
正直、弱いです。アジアリーグでも日本チーム中、最下位。でも、愛すべき
魅力がいっぱいなのです。そもそも、弱い者を応援したくなるものですが、
それともちょっと違います。たとえ負けても、選手とサポーターとの一体感
が感じられれば充分に満足なのです。試合当日のリンクは、まさに「劇場」、
選手とサポーターでドラマを創りだしていく・・・・、一緒に叫び、一緒に
歓喜し、一緒に泣く。アイスホッケーは、日光の「文化」です。
冬の日光、寒いだけではありません。こんな熱さも、もうひとつの日光です。
お雛さまエッセー&絵てがみコンクール 八百谷和子(雛がたり実行委員会代表)
流し雛の里、鳥取市用瀬町。旧暦三月三日に県無形民俗文化財「もちがせの
雛送り」を続けています。この町に嫁いできた私は、三児を授かり『用瀬の
お役にたつ」』ため、平成14年から朗読会「雛がたり」を開いてきました。
今年は記念すべき10回目!「現在の私達にとってお雛さまとは?」。お雛様に
子供の健やかな成長を祈る風習は世界中でも日本だけ。今年初めて、雛に込
めた愛情をエッセーや絵てがみに書いて頂くコンクールを開催しています。
賞品総額30万円超え。締め切りは急遽2/7(月)必着に延長。ぜひ、どうぞ・・
詳しくは http://nagashibinanoyakata.jp/index.php?id=
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学会コラム<緑と絆の木陰>
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坪井ゆづる(朝日新聞編集委員・論説委員)「ケンカ民主主義」の行方
大阪府の橋下徹知事や名古屋市の河村たかし市長は、みずからが率いる地域
政党の候補者を議会選挙に立てる。自分への圧倒的な支持率を追い風に、議会
で多数を占め、やりたい政策を実現していくためだ。その手法は、議会との熟
議に見切りをつけて、「かかってこいよ」とケンカを売るかのようだ。だから、
新聞に「ケンカ民主主義」という言葉を使ってみた。
初出は昨年末の政治面での編集委員鼎談だった。橋下知事はさっそく年頭会
見で言った。「坪井さんか誰かが僕のやり方というのはケンカ民主主義で少数
の意見にも耳を傾けるべきだ、と」。1月18日付の企画記事でも使うと、翌朝
は「争点を明確化して有権者に問う、というやり方をやっているわけで。これ
がもしケンカ民主主義だとかなんとかと言われるんだったら、じゃあどうやっ
て解決をして・・・」と不満を並べた。
選挙でけりをつけることは政治のルールに沿っている。議会で多数をめざす
のも目的にかなっている。それは確かだ。だが、相手を蹴散らすような手法は、
弱者や少数者への配慮をないがしろにしかねない危うさを孕んでいないか。
このメールが届く25日、橋下氏は日本記者クラブで、持論を大展開する。
26日の新聞に、乞うご期待
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「KDDI」から・・・
今はケータイで便利に暮らしていますが、200万年以上前の猿人の時代、通信
の方法は「身ぶり、手ぶり」でした。通信の歴史を紐解くと・・・。
http://www.kddi.com/junior/contents/history/index.html
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「たかおか屋」から・・・
富山の寒ブリと野菜をいれて、あとはブリのだしでみそラーメン。
ダンディな大仏様で癒され、みそ鍋で身も心もあったまってみませんか!
http://www.takaokaya.jp/news/2010/02/18-151548.php
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■まち・むらニュース ————————————————
・北海道ニセコ町 「マルチプル・デマンド交通化事業」を実験中
町では、昨年12月14日から「デマンドバス」の運行実験を開始。このバスは
自宅や宿泊施設などから目的地まで直接送迎する「乗り合い方式」のもの。
目的地に直行するタクシーとは違い、ほかの予約客とも乗り合って、決めら
れた地区内を一定の時間内で運行(送迎)する。車両は10人乗りのワゴン車を
使用するため、効率よく小回りが効き、バス停もないため、スムーズに目的
地まで行くことができる。今回の実験では、町民向け(生活交通デマンド)と、
観光客向け(観光デマンド)の2種類を設定。運賃はいずれも無料。2ヶ月間
運行する。高齢者に優しい交通体系の整備と、環境負荷低減の地域づくりの
二つの視点に基づく新しいバス交通システムの導入へ向けて、この実験運行
のデータ収集と分析を行っていく。ニセコ町企画課(0136)44-2121
http://www.town.niseko.hokkaido.jp/jbus/index_demand.htm
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コラム<象さんの散歩> 「地方分権」なのか「地域主権」なのか
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日本記者クラブは、20日、総務大臣・片山善博氏を招いて、記者会見した。
民主党の中核政策の一つ「地域主権改革」について聞く。地域主権戦略大綱に
基づく改革点と“先送りされてきた課題を歯切れよく説明。とくに住民自治、
地方議会のあり方などには、鳥取県知事時代と同じく鋭さを見せていた。
そして私がもっとも印象深く聞いたのは、「地域主権改革」の説明に当たって
その語を口にするとき、「地方分権・地域主権」「地方分権改革・地域主権改革」
という表現で必ず、ていねいに重ねていたことだった。
「地方分権」は、民主党政権になって「地域主権」の語に置き換えられた。
そもそも「中央集権」の対語であり、それで意もイメージも浮かぶ。「地域主権」
では意味不明だ。片山流ことばづかいに、志を感じ取れた思いであったが、彼の
記者会見後のサイン帳への揮毫は四文字。「志は高く」だった。 ∧ 川島正英 ∧
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「日光『食』の研究所」から・・・
日光『食』の研究所は、1年が経過しました。観光、農林水産業、商業、市民
という多様な方々が研究員として活動し、15回の会議を重ねてきました。
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-85.html
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クオリティライフから・・・
寒さが身にしみるこの季節は、生姜パワーが頼りになります。ポットにたっぷ
りの熱々「生姜紅茶」で、ゆっくりのんびり身体を温めて・・・。
http://earth-art-cafe.com/
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その37
~~~ 消防出初式の日程も旧暦で
官暦正月には様々な公式行事が行われた。例えば消防出初式は、威勢がよい
ためか一般見学者にも人気が高く、各地のテレビでも取り上げられる。
出初めは、万治2年(西暦1658年)に江戸で発足した定火消の顔見せを、翌
年1月4日に四代将軍家綱公の前で挙行したのが始まり。明治新政府の下、現
行暦に移行して後も、表面上で従前と同じ1月前半に実施されてきた。
旧暦の正月なら、江戸では「新春」と呼びうる仄かな暖かさの芽を感じるこ
とができた。伝統に則って旧暦で実施すれば、寒さが緩和され、参集する消防
団員諸氏の苦痛も和らぐ。出初めが原因で風邪を引いたり、凍結した地面で滑
って転んだりする団員や見学者を少なくする方が、世のため人のため、団員確
保のためでもある。厳寒期にカラ元気を出す必要はない。これも改めましょう!
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> おばちゃん記者会見
~~~
「おばちゃんストリート」を目指す瀬戸市末広町商店街で「おばちゃん新逸品」
誕生の記者会見がありました。商店街のおばちゃんたちが、開発した品物やサ
ービスをマスコミ発表です。行政のお膳立てにただ乗っただけ、なんていう会
見ではありません。手作りのプレスリリースを配り、自らの活動を自らの言葉
で・・。だから説明はたどたどしいのですが、本物の気持ちが伝わってきます。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=89
■事務局から
△わがスローライフのNPO・学会の、ことし初めての「さんか・さろん」は、
増田寛也・学会会長の「新春放談・日本の行方とスローライフ」。
各地の東京事務所長さんたち、遠く岩手県遠野市、兵庫県淡路島、奈良市など
からの会員諸兄姉も参加いただき、やはり年あらたまって、の雰囲気となった。
増田会長は・・不透明で荒れ模様の世相を、身近な暮らしの動きの中で捉えな
がら、だからこそスローライフを大切に考えていきたい・・と語り、NPOと
学会のことしの活動について「よろしく」としめくくった。
続いて新春をことほぐ会。全国各地の話題に花が咲き、にぎやかで楽しく・・。
最後に、群馬県南牧村の肝っ玉母さん・神戸とみ子さんから“サプライズが
届いた。たまたま18日に50回目の結婚記念日を迎えた川島正英・宏子夫妻への
金婚の祝いに、黒瀧山の「不動力」画とダルマさん。二人がダルマに目玉を入
れてカメラと拍手が・・。らしい、いいサロンとなった。
■事務局からのお知らせ
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネット
上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
楽しくスローライフについて多くの分野から学び語り合います。また、全国
でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は自動的にNPOのサポート会員となります。会員に
なっていただければ、この「瓦版」に記事を出したり、「さんか・さろん」な
どで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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