瓦版2011.2.15第43号

週刊スローライフ瓦版 (2011.2.15 第43号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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今月の「さんか・サロン」は本日19:00から。エネルギーも食料もできる
だけ自給自足生活の「エコロジータウン」がテーマ。当日参加も大歓迎。
http://www.slowlife-japan.jp/
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
コラム<火曜日の鐘> 早野 透(桜美林大学教授)
~~~ 雪の日に江戸情緒のぬくもり
東京に終日、雪が降った2月11日、下町深川の雲光院というお寺で、落語を
聴く会を催しました。人情話の名人柳家さん喬さんのファンが日本文化研究会
という会を勝手につくってボランティア手作りの催しなのです。
この日の演目は、母と弟の情にほだされて遊び人の兄が改心する話、江戸の
民衆の情愛にしみじみしました。
さん喬師匠との懇親会には、これも手作りですが、ちらし寿司、けんちん汁、
おいものにっころがし・・。スローフードで、100人の参会者が、江戸情緒を
楽しんだのでした。
■街角から畦道から ————————————————–
寒い季節のホットな集い 長谷川俊雄(日本ワナゲ協会専務理事・大阪市)
都会の小さな集会所で高齢者の元気な掛け声、笑い声が響いている。
「ここでっせい!」「ここに入れなあかんで」と味方が指示を出す。「そん
なうまいこといったら今まで人生苦労はせいへんわぁ!」と相手がやり返す。
“囲碁ボールで熱くなっている。このゲームは、マットに碁盤のマス目と
49の穴をつくり、そこに白黒のチームに分かれて交互にスティックで打って
白黒のボールを入れていく。ボールの並び方と数で勝敗を決める。
福島区が高齢者に対して取り組んでいる閉じこもり等予防の提供プログラム
の一コマ。この地区10ケ所の集会所で、ニュ―スポーツなど気軽にできるプ
ログラムを提供していて、生活機能の低下予防に努めている。ほぼ毎月実施
されている。集会所では、わいわいとおしゃべり。ストレス解消で、毎日が
ただの毎日とならないホットな笑顔の集いとなっている。
雪国だから温かく 白倉徳一(新潟県妙高市役所総務課)
私が小、中学生だった昭和40年ころの冬の暮らしは、厳しいがゆえに、逆ら
わず、無理をせず、助け合うことで乗り切ってきたように思います。雪が降
っているときは家の中で近所の人が集まってお茶会。晴れ間がのぞくと大人
たちは雪かきに精を出す。子どもたちはかまくら作りや雪合戦などを楽しむ。
そんな風景があちらこちらで見られました。
道路は、除雪機械がまだ普及していなかったために、かんじきでつけた一本
道が通学、通勤の道になります。通行の際のすれ違いは、どちらかが道を譲
らないと通れません。譲ってもらったほうはお礼を言い、譲ったほうは笑顔
を返す。近頃、そんな一本道は珍しくなりましたが、妙高市では今、譲り合
う気持ち、人を思いやる気持ちを大切にしていこうと、「妙高市民の心推進
運動」に取り組んでいます。寒い雪国を温かく暮らしていくために・・。
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学会コラム<緑と絆の木陰>
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中村 桂子(JT生命誌研究館館長) 長い時間の中で
最近いろいろな会合でのお話を伺っていて気づくのは、リーダー論と少し長
い眼でものを見ようという提案です。共に今欠けているものを求めてのことで
しょう。リーダーはサッカーにまかせて、長い眼の方を考えてみます。
研究でも、できるだけ早い成果を求め、待てるのは5年ですというやり方で
きた結果、結局費用対効果はよくないのが現状です。社会すべてがそうなって
いるような気がします。では何年くらい先を見ればよいのか。
たとえば、20年としてみました。通常ですとこれまでの20年間を振り返り、
そこから見通しを立てることになるのですが、残念なことにそこがまさに「失
なわれた年」と言われているのです。恐らくこれまでの延長上でなく、新しい
視点をもたなければいけないということでしょう。
こういう時は、改めて恐ろしくなりました。これは、人間が辿ってきた長い
歴史を振り返って自分が大切と思うことを探してみるほかありません(生命誌
ですと38億年になるのですが)。
原点に戻って考えると、答はスローライフになるのだろうと思います。
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「KDDI」から・・・
バイオメトリクスってなに?KDDI研究所の研究者が、生体認証技術の研究
をわかりやすく説明。明るい未来が見えてきます。
http://www.kddi.com/corporate/r_and_d/akarui/mirai_06.html
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「たかおか屋」から・・・
江戸を超える?風水で守られた町 高岡。そのパワースポットの名所をめぐり
願いをかなえる「願道(ねがいみち」とは?
http://www.takaokaya.jp/news/2011/02/10-163949.php
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■まち・むらニュース ————————————————
・北海道稚内市 JAPAN CUP 全国犬ぞり稚内大会を開く
2月26(土)27(日)9時から15時。稚内空港公園特設会場で。種目は犬ぞりレ
ース、わんわんダッシュ、犬ぞり体験など。同時に「冬のわっかない 観光
物産まつり」も開く。問い合わせは、稚内市観光交流課 0162-23-6468
http://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/section.main/kankou.kouryu/inuzoritaikai.htm
・三重県 「美(うま)し国三重・ひな街道」スタンプラリー
県内でお雛さまイベントを開催中の6つの地域で、3月6日(日)まで実施。
開催地は、いなべ市、伊賀市、津市、松阪市、明和町、伊勢市。うち3地域
のスタンプを集めると、記念品をもらえる。(各地域先着200名限定)
問い合わせ 三重県農水商工部観光・交流室 電話 059-224-2802
詳細はhttp://www.kankomie.or.jp/m_news_member/detail.php?id=2809
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コラム<象さんの散歩> 「遠野物語」の新119話を読む
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「100年目の遠野物語―119のはなし」という本を、著者からいただいた。
木瀬公二さん。朝日新聞シニアライター。スローライフ記者と呼ぼう。
私も登場する。遠野市の催しに招かれた夜。木瀬記者のお屋敷で、ご馳走に
あずかり、どぶろくを囲む数人。夜更けて話題は筑紫哲也に。雪深く寒風強い。
戸を叩く音。だれか「筑紫さんが来た」と。みなうなずく。不思議は不思議の
ままで不都合なしなのだ。そんな遠野感覚と遠野文化が下敷きの著作である。
もちろん、新聞掲載の119話は、普通の記事と同じである。ざしきわらしとか
カッパが登場しても、現実の動きが主眼であり、ニュース性をもつ。
注目したいのは、この本のねらいが、私たちNPOの2006年のスローライフ
月間で掲げたテーマ「これからの遠野物語」と共通している点だ。自然・環境
に溶け込む暮らし、絆の中に生きる作法―「遠野物語」に描かれた日本文化が
消えてゆく。そこを憂えているのだ。味わって読みたい。 ∧ 川島正英 ∧
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「日光『食』の研究所」から・・・
研究所第二弾の新逸品を発表しました。日光産豚肉を使用した2作品です。
「日光の豚むすび弁当」と「日光豚しゃぶサラダ」、どうぞごひいきに!
http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-89.html
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クオリティライフから・・・
メールマガジンにご登録いただくと、「アースアートカフェ青山」のレストラン
や物販情報、限定プランなどの情報をいち早く皆様へお届けいたします。
http://earth-art-cafe.com/?page_id=446
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その40
~~~ 「サクラサク」を「風立ちぬ」に改めよう!
今頃の時期はあちこちで入学試験が行われる。1月には統一のセンター試験
もあった。受験生はもちろん、家族一同みな神経がピリピリしている。
この時期、雪国は大きなハンデを負っている。東京でもインフルエンザが流
行し、花粉まで飛び始める。全国で皆が苦心惨澹し体調を維持しかねる。どう
して、こんな時期に入試をするのか?最悪の日程設定になっている。
簡単なことだ。新学年の始まりを夏休み明けの秋に切り替えたらいいのだ。
それなら、入試は4月~5月にできる。入学が欧米諸国と同じにもなるから、
海外暮らしの子女や留学する若者にも都合がよい。新入生を「5月病」などに
誘うホンワカした暖かさとは無縁で、学生が初めから勉強するようになるだろ
う。合格電報を「サクラサク」から「風立ちぬ」に改めるだけのことなのだ!
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 麻布かるたで遊ぼう!
~~~
東京・港区麻布。ここを愛する人たちが、麻布を解説する地域かるたを作りま
した。かるた句を募集し、絵札には写真や鉛筆画を貼り付けました。大きさは
1枚がA3のビッグサイズ。これを「麻布区民ホール」の床にばら撒き、走り
回って取る「かるた会」を開きます。2月19日(土)13時から。かるたで遊んで
麻布を知ろう、という催し。どうぞお運びを。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=92
■事務局から
△「さんか・さろん」は本日19:00から。テーマは「エコロジータウン」。
エコロジータウンは“めざすべきものであるけれど、エネルギーも食料も
できるだけ自給自足生活の“タウンを現実に創り出すのは大変なこと。そ
れを首都圏で実際に目に見え、体験できる形で創り出しているのが、ゲスト
の小野加瑞輝さんたちのNPO。噂を聞きつけて、インド、韓国といった海外
から、そして国土交通省やURも視察に来ています。“こうすればエコロジー
タウンづくりも可能のお話を、ぜひとも、お聞きのがしなく。
○日 時 … 2月15日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)
○場 所 … 平河町Mercury Room
(千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱会議室)
○参加費 … 学会会員1000円、一般2000円。
(学生500円、講師紹介者1000円)
※終了後、希望者で簡単な懇親会を行います。
会場は、当日までに決定します。
○タイトル… 「ミレニアムシティ・持続可能なコミュニティを求めて」
○ゲスト … 小野 加瑞輝(おの かずき)さん
建築設計事務所(株)エコライン(http://ecoline-inc.com)を
主宰するかたわらNPO法人ミレニアムシティ(http://npo-mc.com)
理事長として都市まるごとエコロジータウンづくりに取り組
んでいます。
○申込み … 1月17日(月)までに下記へ。
電話 : 03-5312-4141
ファックス : 03-5312-4554
メール :
(当日参加もOK。当日連絡は090-7433-1741野口まで)
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■事務局からのお知らせ
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネット
上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で
スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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〒160-0002
東京都新宿区坂町21 リカビル301
TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/”