瓦版2011.2.22第44号

週刊スローライフ瓦版 (2011.2.22 第44号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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この「瓦版」のコラム“街角から畦道からは、会員のみなさんの随筆欄
です。字数は「ツイッター」の2倍~3倍。季節への感動、世相への思い、
暮らしでの発見など、大いにつぶやいてください。
つぶやき原稿はこちらへ…
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このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ
ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信
される方も含めて、お気軽にお付き合いください。
コラム<火曜日の鐘> 斉藤 睦(地域総合研究所所長)
~~~ 街の語り部
今、都会のど真ん中で、街歩きのガイドをめざす人たちとおつきあいをして
います。街を調べ、原稿を書き、仲間と内容を確かめあい、練習をし、「実は
ですねぇ、ここは江戸時代には…」と語りだす人たちです。もちろん、人によ
って語りに上手い、下手はあるけれど街を語りたい熱意の並々ならぬ勢いは、
ひしひしと伝わります。
ガイド志望の人たちの街へのただならぬ愛着。歴史を今起こるできごとのよ
うに語る情熱・探究心。無縁社会だとか、地域ばなれといった時評は、まるで
よその国の話の気がします。
私が直接会っているだけでも墨田区まち歩きガイドの会、麻布達人倶楽部、
日本橋めぐりの会。あそこにもここにもガイドの会があって、しかもガイドの
語りを聞きながら街をスローに歩きたい人たちがまた多い。街の語り部とその
客人が増えたことは街への愛情を持つ人が増えた証し。応援しています。
■街角から畦道から ————————————————–
「たまでんカフェ山下」の一日 柴田真希(NPO法人まちこらぼ代表)
明冶の末に道玄坂上から三軒茶屋の間の軌道が誕生した玉川電気鉄道の路面
電車「玉電」。昭和44年にその大部分の使命を終えた。現在の東急世田谷線
は玉電の支線「下高井戸線」。2007年に玉電100周年記念イベントを開催し、
鉄道模型や写真が好評を博した。その常設展示を望む声が多く、昨年9月に
ようやく世田谷線山下駅舎の空き店舗で「たまでんカフェ山下」をオープン。
常設展示が叶った。毎日、地域の人々が訪れて玉電談議に花が咲く。渋谷駅
のジオラマをじっと眺めるお父さんと男の子、珈琲を片手にモノクロ写真の
アルバムをめくる男性。“鉄子と言われる若い女性‥。さまざまな想いが
行き交う交流拠点に。沿線の豪徳寺、松陰神社、代官屋敷など名所旧跡巡り
の観光案内「世田谷線コンシェルジュ」の役割も担う。今日もスローライン
世田谷線が走る線路と踏切の音を聞きながら、カフェは閉店となった。
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学会コラム<緑と絆の木陰>
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坪井ゆづる(朝日新聞編集委員・論説委員) ああ、「ダメ議会・三冠王」
全国の都道府県、市区町村を合わせると、自治体は合計1797ある。そのすべ
ての議会に報酬や仕事の中身を問うアンケートをしたところ、なんと回収率
100%だった。まず回収率の高さに驚いたが、それを分析してみたら、もっと
びっくりした。あまりにお粗末な内容だったのだ。
2007年からの4年間、①首長が提案した議案をすべてそのまま可決した「修
正しない議会」が50%②議員提案による政策条例を1本も制定していない「提
案しない議会」が91%③個々の議員の議案への賛否を明らかにしない「公開し
ない議会」が84%。これら3つすべてに当てはまる、まるで「ダメ議会・三冠
王」のような「3ない議会」が650か所を超えて、全体の約4割近くあった。
これを2月12、13日付の朝刊で報じたところ、たくさんの読者から「うちの
まちは『3ない議会』ですか」という問い合わせがあった。それで24日付朝刊
に、ほんの少し続報を書くことにした。統一地方選の知事選告示1カ月前の企
画記事の一部として載せる。タレントの友近さんのインタビューと、地域政党
を網羅した大きな日本地図が目印だ。あなたのまちは、大丈夫ですか。
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「KDDI」から・・・
空・緑・土 KDDIエコプロジェクト「solamido(ソラミド)」。
音楽のダウンロードが森の緑を育てる活動に繋がります。
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「たかおか屋」から・・・
「トイレの神様」と言っても、昨年ブレイクした曲じゃありません。富山県
高岡から、寺院などで古くから祀られている「トイレの神様」のご紹介です。
http://www.takaokaya.jp/news/2011/02/17-183850.php
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■まち・むらニュース ————————————————
・北海道 「農家のこせがれネットワーク」が1周年イベント
REFARM(農家のこせがれネットワーク)北海道は、道の食と農について真剣
に取り組み、もっと多くの人でネットワークを広げ、グローバルに考えロー
カルに動くきっかけづくりを目的として設立された。発足1周年。記念イベ
ントを開く。1年の活動報告、パネル討論、グループミーティングなど。
日時:2月26日(土)14~18:00(懇親会18:30~)定員:70人 参加費:500円
(懇親会3~4000円を予定)場所:EDiT(札幌市中央区南2条西6丁目南2
西6ビルB1F)お申し込み http://ameblo.jp/kosegarenet-hokkaido
お問い合わせ:北海道農政部食の安全推進局食品政策課食品企画グループ
TEL:(011)231-4111(内線:27-662、27-663)
・佐賀県 「午前十時の映画祭」を佐賀でも
佐賀市中心街にある「シアター・シエマ」で2月から「午前十時の映画祭」
が開かれている。この映画祭は、1950年~70年頃の映画の黄金期に生まれた
洋画の中から、映画ファンの投票で50本を選び、全国の25館が毎朝10時から
1年間にわたり上映する特別企画。佐賀の映画ファンに呼びかけて、シエマ
では、この特選映画を午後の回、夜の回の上映も予定している。
シアター・シエマHP http://ciema.info/
問い合わせ先 佐賀県危機管理・広報課>0952(25)7219
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コラム<象さんの散歩> 「これからの遠野物語」の安産の里構想
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今週も木瀬公二さん「遠野物語」新119 話から題材をもらう。第25話ー昨年
2月の遠野市での「スローライフを語る会」の記事。その会で、私は”遠野市
の2006年秋のフォーラムに提案した安産の里”の話を採り上げた。
フォーラムで、筑紫哲也は「先祖が渡してくれたものの大切さ」、また遠野
の自然と人情と暮らしの中から紡ぎだす”安産の里”をぜひ、と語った。
筑紫発言を機に遠野型助産院システム「ねっと・ゆりかご」の整備が進んだ
まちづくりを捉え、私が「語る会」で鼻を高くした一幕を書いた記事。
このネットについて、本田敏秋市長が先月のテレビ番組に小宮山宏三菱総研
理事長らとじっくり語っていた。ICT(情報通信技術)を使った遠隔医療で
専門医不足に対応する新健康社会づくりを進めている、と。だが”安産の里
のことばは出てこず仕舞い。もはや死語なのかなあ・・ ∧ 川島正英 ∧
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農家の人から、ゆずを分けてもらいました。亀の形に整形して焼き上げてみま
した。「かめろんぱん」です。
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「アースアートカフェ青山」の玄米ドライカレーは有機野菜と小麦グルテンで
作る100%ベジカレー。 オーガニックスパイスを使用しています。
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コラム やまさかのぼる <暦と季節と暮らしと> その41
~~~ 出初式も自分たちの気候風土に合わせよう!
先だって、消防出初式は旧暦ベースで挙行しようと提案した。ただ、江戸の
町でなら気象条件がよくなる時期が、北国や山国では不都合だということもあ
る。自治体消防なのだから、各地で自分たちの気候風土に合わせたらいい。
インフルエンザの流行にも注意を払ってほしい。「ウォームビズ」も一案で
あるが、消防の世界では制服がある。あれは保温効果があまりない。使い捨て
カイロに頼るから、式典のせいで燃えないゴミが増えるのも問題だ。
式典後の打ち上げで飲酒が過ぎ、急に寒気に触れて脳溢血に倒れる高齢団員
もいるだろう。無理を重ねないこと。いっそ年度初めの4月とかにしてもよい。
年中行事も、生活のリズムも、もっともっと自然で持続可能なものに切り替え
ていくことがお勧めだ。出初式だって、改めたらよいではないか!
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> おいしい風景
~~~
鳥羽市宿泊産業活性化ワークショップ、テーマは「食」。離島の人が集まった
席、「漁師の女房です」と自己紹介する若い女性から「毎朝2時、夫の船が見
えなくなるまで港で見送ります」という話を聞きました。私はその風景を想像
し、そうして獲ってくる魚を、この若い漁師夫婦の住む島で食べたくなりまし
た。“おいしい”は皿の上だけではないと思います。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=93
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■事務局からのお知らせ
△筑紫哲也賞「作文コンクール/神話・民話を読み継ぐ」の入賞作品集をネット
上(e-book)で公開中!
◆「上巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol1/flipviewerxpress.html
◆「下巻」→ http://www.slowlife-japan.jp/web_vol2/flipviewerxpress.html
△スローライフ学会へのお誘い
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也)です。
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で
スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。
年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したりできます。「学会便り」や、各種ご案内もお届けします。
また、学会申し込みはこちらから↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/liaise/index.php?form_id=5
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■いつも応援していただき、ありがとうございます。
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
KDDI株式会社
http://www.kddi.com/
株式会社ダイイチ
http://www.co-daiichi.co.jp/boring.html
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。
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