瓦版2012.7.3第114号

週刊スローライフ瓦版 (2012.7.3 第114号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会=======★★★★★ ことしのスローライフ・フォーラムは富山県高岡市で。10月に開きます。 歴史もあり味わい深いまち、ものづくりのまち・高岡。まさに「逸品」を テーマに。6月末の実行委員会のニュースをわが学会のHPでどうぞ・・ http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=148★★★★★コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)~~~ 7月1日夜9時。 職場近くの居酒屋で、天井の電灯を見上げた。もちろん、その灯りに何の変化もない。でも、心持ちはずいぶん違う。階段を踏み外し、滑り落ちてしまったような感じ。ぼくたちの国で、原発がまた動き出してしまった。 ぼくの誕生日、10月26日は原子力の日というものになっている。日本で初めて原子力発電が行われた日だからだそうだ。2歳になった日のことらしい。子どもの頃、それは意味も分からないながら、なにか誇らしかった。実際、小学校のお誕生会で自慢したこともある。クラスのみんなだって感心してくれた。 長じて、原子力の日を誇ることはない。原子力に何か関わった訳ではないが、その作為のなさが、加担しているようで、悔やまれる。 だが、このまま諦めちゃいけない。落っこちた階段は、また上るしかない。2歳年下の原子力より長生きするため、できる努力をする。まず、こんどの誕生日までは節電の夏。敵をダイエットさせてやろう。学会コラム<緑と絆の木陰> ~~~~~ 増田寛也(野村総合研究所顧問) ゲルニカの木 先週末のEU首脳会議でユーロ危機が一旦小休止したようだ。ギリシャの債務危機がスペインの銀行経営に波及し、信用不安をかきたてたが、ドイツの譲歩で市場も落ち着きを取り戻した。そう簡単に統合を崩したくないという各国の強い意志を見た。しかし、スペインでは依然として失業率も20%台半ば、若年層に至っては50%を超えているという。 先週、そのスペインのバスク地方ゲルニカに行ってきた。ピカソの絵で一躍有名となった都市である。ここは1936年に「バスク自治政府」が成立したが、翌年スペイン内戦の際に共和国人民戦線側の交通の要であったため、フランコ率いるファシズム側により徹底的な空爆を受け、壊滅的な被害を受けた。内戦終了後も、フランコ独裁体制の下でバスク語の使用を禁じられるなど苦難の道を歩んだが、1979年の国民投票で地方自治憲章(ゲルニカ憲章)が承認され、「バスク自治州政府」の樹立が認められた記念すべき地である。 昔、バスクの議員達がその下に集まって議論をしたという一本の樫の木が、「バスクの木」という名で議会議事堂の脇に鉄柵で囲われて立っている。現在の木は2005年に植え替えられた何代目かのようだが、まさにバスク独立のシンボルと言える。ヨーロッパにはバスクといい、スコットランドといい、一国の中で強い自治権を保有する地域がある。1988年に発効したヨーロッパ自治憲章も元をたどればこうした強靭な自治の歴史に由来している。 市町村を支柱とした地方自治の足腰の強さは見習う点が多いと思う。■街角から畦道からアナログに傾注しています 上野博行(東京都中野区大和町)野口智子さんが講演された「なかの生涯学習大学」で知り合った方から「能楽」基礎講演会の案内状をもらい、武蔵小金井駅前の会館で観戦しました。題目は「高砂」で、観世流能楽師の解説とDVDと実演でした。終了後、隣席の方に「よく分からないけど良いものですね~」と声をかけたら、その方から衣装の襟や帯そして足袋の種類の違い等を優しく話してくれました。「私も初心者で時々鎌倉能楽堂に行く」とのおはなし。知らない方に軽く声かける事も楽しさが広がる起点かも。能楽の振る舞いは、謡・笛・鼓・太鼓・足拍子などの混成音は流れるようで、古来の音調に魅力を感じました。会社生活時代はどっぷりデジタル生活でしたが、現在は心に浸みるアナログ生活に憧れています。「LPレコード」「民謡」「水彩画」など、退職後に再スタート。特に水彩画は現地で写真を撮りパソコンに移し、光の三原色「赤・黄・青」に黒と白とで種々の色を工夫して作り、週一枚ペースで描いています。(上野さんが描いた水彩画「武蔵小金井駅南口」)■まち・むらニュース・北海道富良野市 親しまれている「北海へそ祭り」 北真神社(へそ神社)の例大祭として行う「へそ踊り大会」。顔と手をかぶった笠の中に隠し、お腹に顔の絵をかいてお腹をくねらせて踊る。飛び入り参加もOK。(毎日50名限定で受け付け)。富良野の味覚が集まった「へそのまちグルメグランプリ」や、子どもへそ踊り大会などのイベントも。 開催日:7月28日(土)・29日(日) 場所:富良野市新相生商店街祭り会場 詳しくは、http://www.furano.ne.jp/hesomatsuri/ 北海へそ祭り実行委員会(富良野市役所商工観光課)(0167)39-2312・神奈川県湯河原町 平松礼二館企画展「日本画の表現~水のある風景」「水のある風景」と「モネの睡蓮」を主題とした作品約30点を展示。 会期 6月28日~9月24日 水曜休館(8月は無休) 場所 町立湯河原美術館平松礼二館企画展示室 学芸員のギャラリートークを7月15日、8月19日、9月16日の10:30~11:00参加費は入館料だけ必要。 問合せは美術館→0465-63-7788━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━米粉のまち・胎内市から・・・なんと、わが胎内市の玄関・JR中条駅の待合室にある駅案内所では、米粉のサンプルを配付しています。駅で米粉が手に入る!さすが米粉発祥地です。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/10144638.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━「日光『食』の研究所」から・・・日光を食べて夏をのりきろう!と、7月7日(土)から8月26日(日)まで日光ブランド情報発信センター(日光だいや川公園内)で夏まつり。涼みに来てね~。 http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-182.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━クオリティライフから・・・夏野菜が続々と増えてきています。塩麹とオリーブオイルで和えたプチトマトを使ったカッペリーニ。なす、トマト、パプリカなどのロースト野菜盛り合わせなど、いかがですか。ご予約は→ http://nfs.tamana-shokudo.jp/?p=24 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━コラム<象さんの散歩> あじさいの花ことばに異議あり ~~~ 先週の妻と二人旅は「紫陽花週間」といおうか。国会では、まさに地獄の釜が開いたというのに、それを横目にして箱根、鎌倉、伊豆を巡り歩いた。 箱根でのあじさい鑑賞といえば、箱根登山鉄道の車窓にまさる見物席はない。今回はもう一つ欲張って、強羅公園で開かれていた「あじさい展」も。 鎌倉は寺社めぐり。明月院。あじさい寺と呼ばれるだけあって、深緑の境内が青紫色の花で埋め尽くされていた。姫あじさいが95%とか、その一色がいい。さらに長谷寺と成就院と御霊神社、また浄明寺。それぞれに味わいをもつ。 伊豆。下田公園で圧倒された。15万株。日本一多いそうだ。山の斜面も道もすべてあじさいに彩られてすごい。妻は「もっと世に知られても・・」と。 かねてから気になっているのは、あじさいの花言葉。移り気、高慢、冷淡。いずれもイメージがまるで合わない。箱根では、ポーラ美術館が、たまたま、モネ、ルノアールを中心に「印象派の行方」という特別展をやっていて覗いたが、モネの睡蓮、ルノアールの裸婦などの色彩感が、あじさいの雰囲気に相応しい。あじさいの花も柔らか、深みがある。「詩情」という言葉が浮かんだ。 因みに、睡蓮の花言葉は「清純、純情、甘美」だとか。 ∧ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> フェイスブックというもの~~~なにやら文句を言いたそうなタイトルですが、違います。始めてみましたところ実に楽しい。全国に友達ができて、一気に距離が縮まった感じです。そんなに簡単に「いいね!」と言っていいものか。友達は「承認」するものなのか。「シェア」とは何ぞや。さまざまな疑問も湧いてきますが、東京だけで世の中回っていると思いがちの者にとって、地方をリアルに知るいい装置になります。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=166■編集室だより □映画『幸せの経済学』の監督に「五井平和賞」3月の「さんか・さろん」は、ドキュメンタリー映画『幸せの経済学』を鑑賞したが、監督のヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんに2012年度「五井平和賞」が贈られる。この賞は、五井平和財団(西園寺昌美会長)が、地球と人類に平和また調和をもたらす人・団体を顕彰する。ローカリゼーションの理念をもって地球規模の問題に対する経済モデルを提唱してきた幅広い教育・啓発活動に対する受賞。配給会社のユナイテッドピープルからお知らせいただいた。 □7月「さんか・さろん」は、辻元清美さんの登場です 「新しい公共について語りましょう」 推薦者はスローライフ・ジャパン理事の早野透さん(桜美林大学教授)。 辻元さんは、筑紫哲也さんの勧めで、衆院選挙に立候補して政治家に。早稲田の学生のころから国際交流団体ピースボートの活動を始め、議員になってNPO法の成立に寄与しました。いまも超党派のNPO議員連盟を中心で支えています。東日本大震災では、ボランティア担当の総理補佐官として被災地支援に活躍しました。 最近、「いま、『政治の質』を変える」(岩波書店)という著書を出し、その出版記念会も豪華な顔ぶれで話題になりました。 さらに「新しい公共」という活動を進めています。スローライフ運動と根っこで通じる「新しい公共」の話を聞く会。どうぞお出かけください。 ○日 時……7月17日(火)19時~20時30分(18時40分受付開始)○場 所……平河町Mercury Room (千代田区平河町1-4-5平和第一ビル6階 クオリティ㈱ 会議室) ○ゲスト……辻元清美さん(衆議院議員)○主 催……スローライフ学会○参加費……会員1000円、一般2000円(学生500円、講師の紹介者1000円)※終了後、希望者で簡単な懇親会を行います。会場は、当日お知らせします。【申込み】7月16日(月)までに、NPOスローライフ・ジャパンへ。 電話 03-5312-4141 FAX 5312-4554 □新年度の会費をお願いします。新会員も募集中です。 スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。 スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国でスローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」などで交流したりできます。既会員の方は下記の口座へお振り込みください。【振込先】ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会※4月~3月の年会費のため、昨年度中途のお支払いの方も、新年度は新たに お振込いただきたく、よろしくお願いいたします。※個人名以外の口座でお振込の場合、確認できませんのでご一報ください。新しく入会ご希望の方は、こちらからお申し込みください。【入会フォーム】 http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=6 □ボランティア募集 NPOスローライフ・ジャパンの事務作業をお手伝いしていただける方を探しています。アルバイト料をお支払いできない、とても虫のいいお願いではあるのですが‥。データ入力や資料の発送など簡単な仕事ですが、お手伝いしていただければとても助かります。ぜひご一報ください。【問い合わせ先】 ■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/——————————————————————————–“