瓦版2012.9.18第125号

週刊スローライフ瓦版 (2012.9.18 第125号)
発行:NPOスローライフ・ジャパン
スローライフ学会
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きょう18日の「さんか・さろん」は10月に開くフォーラムを素材に。高岡から
スローライフ逸品研究会の副会長・筏井秀樹さんが、すばらしいご馳走持参で
来てくださいます。万葉のまち・銅器のまちの逸品を語りあいましょう。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=153
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コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)
~~~ 『互産互消』
昔から「静岡の人は旅行にもお茶を持っていく」と揶揄されてきましたが、
確かに旅先ではお茶の不味さに驚く事が多いです。いや、口に合わないという
方が正しいですね。ここ掛川市の煎茶は、濃い緑が特徴のぽってりとした深蒸
し茶で、コーヒーでいえばエスプレッソのようなものです。
これまでスローライフ・フォーラムなどで行った山陰や北陸では、多種多様
で上品な海の幸は太平洋側とは異なり、保存食の味に驚かされ、おいしい和食
に出会うとなおさら〆の濃いお茶があれば…と思ってきました。
そんな事に気付いた掛川市では「地産地消」から『互産互消』の提唱が始ま
っています。特にお茶の地産地消はエスキモーに氷を売るようなモノだといっ
た人がいます。ただ闇雲にマーケティングするのではなく、鍛え上げた地域の
特産品を組み合わせてみると、今までに無かった食に出会え、互いの地域を意
識し、交流し、さらに特産品に磨きをかけられる、という考え方です。こんな
提案が掛川駅の「これっしか処」などで始まっています。
高岡フォーラムでは「食」に限らずいろんな分野の垣根を越えた逸品の『互
産互消』が生まれる事を期待しています。
学会コラム<緑と絆の木陰>
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神野直彦(東京大学名誉教授) 十五夜

「もう夏も終わりだね」。この言葉を耳にすると、言い知れぬ淋しさが込み
上げてくる。何故だか理由はよくわからない。自然に抱かれて生活をすること
が好きな私にとって、太陽が躍動して緑なす自然が燃え盛る夏が終るからかも
知れない。
しかし、秋になると月光に照らされる自然が美しく映える。最も美しい月は、
旧暦の8月15日の十五夜の月であり、次いで美しい月は旧暦の9月13日の十三
夜の月である。
幼き頃、弟達とすすきを摘みに行き、母のこねた団子と、秋の果物を月下に
供え、秋風に吹かれながら、美しき月を眺めると、妙に心が和んだものである。
今では摘むすすきすら、近くにはない。
私の見た最も美しき月は、中国の蘇州の月である。中国では中秋節つまり旧
暦の8月15日には、中秋月餅を食べることになっている。
月を愛でる祭りは、スローライフに生きることを願う祭りといってよい。日
本では中秋月餅を単に月餅というけれども、中秋月餅は角のない円形で、物事
が円満に進む願いが込められている。
もちろん、日本では月餅ではなく、団子を供える。もっとも、団子も奈良時
代に唐(中国)から伝わった唐菓子である。日本では菓子といえば果物のこと
であった。しかし、唐菓子が伝わったために、菓子と区別して、果物を果物と
呼ぶことにしたのである。
月餅を食することも、団子を供えることも、角を取り、円の如くに生きる願
いは同じである。さらには実りの秋の果物を供えることも、愛する者へ心を捧
げる「生」を願っての祭りだからなのである。

■街角から畦道から
「奇跡の一本松」はそっと眠らせてあげて
川島宏子(東京都中野区 アトリエ「花と生活」)
陸前高田市の「奇跡の一本松」が、12日、切り倒されました。私は、実際に、
この一本松を仰ぐことはなかったのですが、テレビで見ていて胸いっぱい熱い
ものがこみあげました。7万本の中、たった一つ、立ち尽くした「震災復興の
シンボル」。力の限りがんばって、多くの人々を励まし、世の有様を見つめて
きたのでしょう。ありがとう、ありがとう、です。ここまでで、私は、大地に
かえしてあげたい、そして、そこから次の世を見守ってほしいと思いました。
でも1億5000万円かけてモニュメントとして生まれ変わるとか。強度が保証さ
れるのは10年、年間20万円の維持費がかかるらしい。懐かしむモニュメントに
大切な募金、絆基金を使うよりも子どもたちの将来基金として活かしてほしい
と願うばかり。きっと子どもたちは未来にきらきら輝いてくれるでしょう。
■まち・むらニュース
・佐賀県 大阪で「佐賀!よかとこ発見フェア!」を開く
佐賀の秋は、世界の百機を超すバルーンが参加する「佐賀インターナショナル
バルーンフェスタ」(10月31日~11月4日)、勇壮な曳山(ひきやま)が唐津
の町を駆ける「唐津くんち」(11月2日~4日)など、イベントが目白押し。
9日間だけ一般公開される九年庵(神埼市)、清水の滝と紅葉のライトアップ
を楽しむ「清水竹灯り」(小城市)など、見どころ満載で秋景色が楽しめる。
そして「よかとこ発見フェア!」~佐賀に触れる三日間・きっとあなたも好き
になる~では、観光スポットや特産品、B級グルメなどの魅力を紹介。来場者
に楽しい企画も。先着者に小城羊羹(ようかん)のプレゼント、クイズラリー
に参加して当たる佐賀牛など特産品、有料で有田焼の絵付け体験などなど。
日時/9月28日~30日10~17時 ※ 28日は13時から 30日は16時まで
場所/NHK大阪放送会館1階イベント広場「アトリウム」
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米粉のまち・胎内市から・・・
第2回「米粉フェスタinたいない」で、“私の「べえべえ」グランプリが
開催されます。応募された皆様、本当にありがとうございました。
http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/17129560.html
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「日光『食』の研究所」から・・・
フェイスブックに「日光シティプロモーション」のページが。普段FBを利用
していない方でも見れます。http://www.facebook.com/NikkoCityPromotion
詳しくはこちら http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-196.html
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クオリティライフから・・・
「たまな食堂」の公文シェフから、人気のメニューを学べる講座をスタート。
特に塩麹のバーニャカウダは、お客さまから作り方を聞かれることが最も多い、
看板メニューです。詳細はこちら http://tabegoto.jp/archives/1357
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スローライフ逸品フォーラムin高岡から…
「スローライフ逸品大集合」へ、エントリーを!
いいむら・まちには、いいものがあります、いいものが育ちます。あなたの土
地のみんなが考えた逸品、あなたがおすすめの逸品をお知らせください。
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=154
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コラム<象さんの散歩> 政治が危ない怖い・・自民党
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今週は、民主と自民の党首選挙が錯綜している。前号では民主党の党首選び
に「政治」を感じとれない、と書いたが、自民党も全く変わらない。
3年前の総選挙での政権交代。その意義を受け止めきれていないのだ。60年
の一党支配の積弊をどう反省したのか。残された政治課題をどう考えるのか。
官僚を動かす体制と機能に問題はなかったか。そこをすっぽり棚上げしたまま
総理大臣になれば・・と論じ合っている。新聞・テレビも異議を唱えない。
積弊改革につながる民主党の努力があれば、手を貸すべきは貸す。その意味
で、社会保障と税の一体改革で三党の合意にこぎつけたことは評価されていい。
問題は、その「三党合意」を否として参院に提出したその他野党の「野田首相
問責決議」に賛成したこと。自民党の総裁候補5人とも同じ考え。あまりにも
無責任きわまる政治姿勢でないか。これも新聞・テレビから異議は出ない。
政治の未来像抜きのどんちゃか騒ぎ。怖さとともに、私は自民に対して別の
感慨も。「宏池会」。保守本流を誇る池田勇人派。その池田首相に「イケ番」
記者で政治記者をスタート、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一首相が懐かしいが、
加藤紘一氏のあと谷垣禎一氏も燃焼しないまま消えていく・・ 川島正英 ∧
コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 季節限定店
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先日、青森県弘前市で、夏だけやっているアイスクリーム屋さんに案内されま
した。夏季限定の営業にも関わらず、または限定のためか相当に流行っていま
した。一方、長崎県雲仙市では、夏だけのトコロテン屋さんに行ったことも。
いずれも地元の人たちに、夏はここのアイス、トコロテンは必需品という感じ
でした。そろそろ季節変わり、地元の季節限定の店、また来年もよろしくです。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=177
■編集室だより
□今日の「さんか・さろん」は高岡フォーラムの予習です。
10月のフォーラムに向けて、高岡から「スローライフ逸品研究会」副会長の
筏井秀樹さんが駆けつけてくださいます。「高岡のまちづくり・ものづくり」
について、直にお話を聞くチャンス。あわせて、いよいよ具体的になってき
たフォーラムについてご説明もします。今からご予定ください。
詳しくはこちらを↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=152
□「スローライフ逸品」の自薦・他薦をよろしく

この10月13日(土)・14日(日)開催の「スローライフ逸品フォーラムin高岡」
では、会場に全国から集めた「スローライフ逸品」を展示します。あわせて、
開催日までの間、NPOスローライフ・ジャパンのフェイスブックページの中で
紹介していきます。「一村一品」から「逸村逸品」の時代へ――。
わがまち・むらのスローライフ時代の逸品を、事務局まで教えてください。

□今年度の会費をお願いします。新会員も募集中。
スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・
神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。
スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で
スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。

年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」
などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。
【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会
※4月~3月の年会費のため、昨年度中途のお支払いの方も、新年度は新たに
お振込いただきたく、よろしくお願いいたします。
※個人名以外の口座でお振込の場合、確認できませんのでご一報ください。
新しく入会ご希望の方は、こちらからお申し込みください。
【入会フォーム】
http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=6
■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。
鹿児島県
http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html
岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
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アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

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