瓦版2014.2.11第195号

週刊スローライフ瓦版 (2014.2.11 第195号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★今月の「さんか・さろん」は増田寛也・学会会長に語っていただく。「2040年、地方消滅。『極点社会』が到来する」。いまや日本の国・市町村が真正面から取り組まねばならない課題。ぜひ、ご参加を・・。(「編集室便り」に詳細) ★★★★★コラム<火曜日の鐘> 山下茂(明治大学公共政策大学院教授)~~~ 良寛さん-大先達の忌日は旧暦の睦月6日- 立春から1週間が経ち、旧暦新春の七草粥も過ぎた。この金曜日はもう小正月。年頭のご挨拶には旧暦ベースでも遅いが、小生は心機一転。本年もよろしく! 新春らしい話題をあれこれ捜していたら、かの有名な良寛さんのことを思いついた。「良寛忌」は睦月6日で、新暦なら今年は2月5日。「東風解凍」のはずだが、今回は、4日の立春に東京でも雪が降り、まだまだ厳寒が続くと予感。春よ来い!早く来い!と切に願う。ただ、良寛さんは越後で亡くなった。きっと真っ白な雪の中で昇天されたのだろう。清貧を旨とした和尚さんに真にふさわしい。 「この里に 手まりつきつつ 子どもらと 遊ぶ春日(ハルヒ)は 暮れずともよし」などと、春の日らしく呑気そのものの歌を残された良寛さんは、スローライフの大先達。その人徳を偲び、ご命日に手を合わせるのは、いつも極寒期だし仏教徒には無意味な耶蘇教正月ではなく、出家されたご本人が使っておられた旧暦でのお正月でなければ失礼だ。 春に向かう時節の忌日なればこそ、季節の移りゆきに順応したスローな生き方とご遺徳を偲ぶことができるはずである。 大先達・良寛さんに思い至るのが、今回は、ほんの数日だが、遅かった。来年には、ぜひ・・・。学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長) 科学はなかなか難しい 何かと気になること、思うようにならないことの多い世の中。一つ一つを気にして額にしわを寄せていたのでは身が持たないと思いながらも、あまり無責任でもいけないとここでまた悩むことになります。 笑うと免疫力があがり、健康によいと言われますし、笑って暮らせるようにしたいものです。と思っていたら笑いと免疫の研究について面白いエピソードが語られていました。 がんの患者さんを吉本に連れて行き、笑う前と後でナチュラルキラー細胞の活性を測ったら後の方が高かったというのが話の始まりです。ところが、三回目、四回目になると上がらない。患者さんの中に笑うと上がるという話が浸透し、行く前から楽しみにするので前後の差が出なくなってしまったのだそうです。研究者は困ったでしょうが、いい話です。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej岡山県倉敷市「CLOTH POT クロスポット」。緑化事業の現場で廃材として出されるマットの切れ端を活かして、かわいいデザインの植木鉢ができました。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から 小さかった金印、もう一つの謎 田嶋義介(島根県立大学名誉教授 山口県光市)先月末にN響福岡公演を聞きに行った足で、大宰府天満宮、九州国立博物館、福岡市博物館を回った。教科書でおなじみの国宝の金印(「漢委奴国王」)を市博物館で初めて見た。その小ささにびっくり。一辺2・3cm(10円硬貨ぐらい)、高さ2.2cm、重さ108g。つまみの部分にとぐろを巻いた蛇が彫られている。撮影可だった。中国の史書『後漢書』倭伝に、紀元57年、光武帝が奴国の王に与えたとある。もう一つ『魏志倭人伝』に、239年、邪馬台国の卑弥呼が魏に貢ぎ物を贈ったことに対し、金印が授けられたという記述があるそうだ。これは見つかっていない。出てくれば、そこが邪馬台国有力候補地になるが・・。最近の険悪化する日中関係とは別に、長い日中交流史に思いをはせた。 地域に飛び出す公務員を応援する首長サミット 坂田啓子(佐賀県小城市市民部国保年金課) 1月末の土日に、「地域に飛び出す公務員を応援する首長サミット」(代表:古川康佐賀県知事)が千葉県山武市で開催されました。3回目となる今回は、地域の課題を見つけて、公務ではなく私的にアクションをおこして活動する公務員に光をあてよう!という催しとなり、行政が動けない、或いは動かない!部分を伸び伸びと埋めている人たちの、まさに伸び伸びとしたプレゼンを聞くことができました。会場圧倒!! プラス、山武市の勝覚寺というお寺では、「どこの地域にもあるでしょ?「お寺」や「神社」を地域の活性化に活かせるんです!」と、思いもかけない、パワポを使った住職によるプレゼンが繰り広げられ・・どちらも足りないこと、大事なことに気づくことから始まる「スローライフ」だな~っという思いで過ごした2日間でした。 http://tobidasu-rengo.blogspot.jp/================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・新潟県・アオーレ長岡で「青少年のための科学の祭典」が開催されました。胎内市は「体験コーナー」で子供たちに「米粉のべえべえ」を教えました。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/36861332.html=======■まち・むらニュース・北海道滝川市 「たきかわ冬まつり」ドッチボール大会をはじめ、パークゴルフやカーリングなどの競技を、降り積もった雪の中で楽しむ。雪の滑り台やゲーム、抽選会、そして地元の食材を使った「冬のうまいもん」も人気、雪の滝川ならではのイベント。開催日時:2月22日~23日 10時~15時開催場所:滝川平和公園特設会場(JR根室線滝川駅から)主催:たきかわ冬まつり実行委員会 共催:一般社団法人滝川青年会議所問合せ先:たきかわ冬まつり実行委員会TEL0125-23-0030http://www.kankou-takikawa.jp/event・山梨県河口湖 「河口湖・冬花火」澄み切った冬の夜空を彩る打上げ花火が、河口湖畔で1月から毎週土・日曜日に開催。最終日の2月23日は「富士山の日」の記念イベントとして行われる。期間:2月23日までの土・日曜日開催 時間:20:00~20分間場所:河口湖畔大池公園(メイン会場)問合せ先:富士河口湖町観光課TEL0555-72-3168(平日) 富士河口湖役場TEL0555-72-1111(土・日・祝日)http://www.fujisan.ne.jp/event/info.php?if_id=552&ca_id=3・「お雛さまコンクール」作品募集中お雛さまにまつわる800字以内のエッセイ、絵てがみ、短歌を募集。締め切りは2月20日(必着)。入賞は昨年の2倍、115名に増え、副賞も充実。応募は下記まで。〒689-1211 鳥取市用瀬町別府3-33 流しびなの館内 雛がたり実行委員会詳細はhttp://yaotani.biz/hinagatari/電話:070-505505646八百谷までコラム<象さんの散歩> 「東京にスローライフを」・・(3)~~~ 東京都知事選挙は、舛添要一氏の圧勝に終わった。なぜか空しさがつのる。肝心の課題が置き去りにされ、スローライフは東京に咲かず、だから。 第一。舛添氏への自民党支援の怪。「歴史は終わった、未来はない」と脱党、しからば、と除名した関係をどう説明するのか。この過程抜きの政治モラルを新聞・テレビも追及しない。都民も了解した、というのだろうか。 第二。大きく強く速く、のファストな政治。舛添氏の選挙公報は、もっとも大きい活字で、真っ先に「東京世界一。」と。演説もそれだ。「経済も世界一、福祉も世界一、オリンピックも世界一・・」と声を限りに叫ぶ。アベノミクスの合言葉で、成長、成長と押し切った衆参両院選挙と同じ構図であった。 第三。原発ゼロか否か、の是非が争点から遠ざけられたこと。小泉元首相が安倍政権に国の命運を問いかけた政策である。首都東京から全国へと問題提起する絶好の場だったが、新聞・テレビも、都民も深掘りを躊躇した。 私は、原発ゼロとともに、実は、都民には深刻過ぎる課題、人口問題を争点にしてほしいと考えていたのだ。東京への一極集中を押し返すか否か。まさに心底を抉られるテーマであろう。機会を改めて書きたい。 ∨ 川島正英 ∧==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・2月11日、今夜まで日光東照宮近くの憾満ガ淵周辺でキャンドルページェントが行われています。キャンドルと花火の光の饗宴、日光へお運びください。http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-274.html=======コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ~~~ コミュニティ活動って?茨城県日立市の、コミュニティ活動推進協議会の研修にうかがってきました。災害時、普段からのコミュニティ活動やその組織が重要な役割を果たすため、全国的に活動強化の動きがあります。日立市はそのお手本のようなところで、視察に訪れる人も多いとか。それでも課題は山ほど。「コミュニティ?それって何?」という人が増える中で、皆さんと一緒に今後を考えました。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=246■編集室便り □2月「さんか・さろん」は 増田寛也会長から「人口問題」を・・ 新年の本格活動開始は、今月の「さんか・さろん」から、ということで、 毎年恒例の増田会長の新年あいさつも、本格的な学会のことしの課題を。 いま、日本のほとんどの地域が直面していながら、展望が開けていない、 政府も地方自治体自身も向き合おうとしていない人口問題を採りあげて 語っていただく。 この課題は、中央公論が昨年12月号に「壊死する地方都市」の題で特集 した。増田さんが問題提起している。「2040年、地方消滅。『極点社会』 が到来する」と。藻谷浩介氏との対談も。朝日新聞の論壇時評などでも 絶賛を受けた。 この課題は、昨年の奈良フォーラム、さらに先の青森フォーラムでも、 増田さんから問題提起、パネル論議されたという経緯もあった。 ○テーマ・・増田寛也会長が語る 「2040年、地方消滅」 ○とき・・・2月18日(火)19時~21時 ○会場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム (千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階) http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html ○主催・・・スローライフ学会 ○参加費・・会員1000円、一般2000円(学生500円、講師紹介1000円) ○申込み・・NPOスローライフ・ジャパンへ、2月17日までに。 Tel 03-5312-4141 ○詳しくは・・・ http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=202□スローライフ版・IT塾 ——————————————–Q:パソコンで文書を作っていたら停電でパソコンが消えてしまいました。再度立ち上げたのですが、保存していなかったのでどこにも見当たりません。元に戻す方法はありませんか? <編集室:野口智子> ▼A:専門的な話ですが、作業履歴管理のソフトなどを入れていなければ、残念ながら助かる可能性はほとんどありません。電源コードを足で引っかけて抜いてしまうことが心配でしたら、バッテリー付きのノートパソコンを使うようにしましょう。デスクトップパソコンの場合はUPSという予備電源を取りつけてもいいと思います。ただ、対策していても何らかのトラブルで電源が落ちることもありますので、日頃からこまめに保存する習慣をつけておくことをお勧めします。 <EDI:藤井頼暁>==== PR ====クオリティライフから・・・味噌を仕込むのは2月が最適!福井の「マルカワみそ」さんによる手作り味噌講座を開催します。2月15日(土) 14時からと17時半から。ご希望の時間でお申し込みを。 http://tabegoto.jp/orenomiso/=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”