瓦版2013.9.3第173号

週刊スローライフ瓦版 (2013.9.3 第173号)発行:NPOスローライフ・ジャパンスローライフ学会**********************************************************************★★★★★ 11月の「逸村逸品展」に出展する“スローライフ逸品募集の呼びかけに、 さまざまな逸品情報が届いています。受付は9月中旬まで。どしどしご応募 ください。逸村逸品の輪を育てましょう! 詳しくは編集室便りを。★★★★★コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPO法人スローライフ掛川)~~~ 大人の工場見学 子ども達は夏休みも終わり通学路に戻りましたね。夏休みの自由研究も昔は「川」や「昆虫」などの自然をテーマにしたものから、近年では「工場見学」や「企業が招く」ケースが多いとか…。 また工場見学が「大人向け」になり、ちょっとしたブームになっているようです。機械化された製造過程は知的好奇心を満たし、企業博物館では産業の歴史などが学べます。工場側は企業や商品のイメージアップに繋がり、見学者側は、そこでしか味わえない物やお得な土産物が楽しめる。旅行の口コミサイトではアルコール飲料の工場が上位を占めているのも納得です。 そんなブームに乗ったわけでもないですが、先日長野県の二つの企業をバスで訪ねました。一社は、寒天の国内シェア80%の伊那食品工業へ。塚越寛会長の企業哲学「会社はだれのために・社員は家族・利益は地域社会貢献へ」などが浸透している様子を目の当りにしました。3万坪もの敷地は社員が毎朝奉仕で手入れをし美しいガーデンになっていました。 次に、養命酒駒ヶ根工場へ。こちらは案内役の女性が何人もいて、積極的に工場見学を受け入れているようです。中央アルプスからの清冽な水と400年も休まず作り続けている伝統の生薬香を味わえました。 …なるほど、「百聞は一見に如かず」。学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦 (東京大学名誉教授) 八月の森 日本人は猛暑好きである。私は猛暑が苦手なので、八月の暑き季節になると、仕事を抱えて緑深き森の中へと逃げ込んでしまう。森に懐かれると、真夏の太陽も優しくなる。森のせせらぎに手を触れながら、木々が運ぶ微風に身を委ねると、身体の芯まで涼しくなっていく。 猛暑好きの日本人は、緑の木々を見つければ、日当たりが悪いと、忽ち伐採してしまう。しかも、人間の体内の血の流れのように、温度を一定に保とうとする水の流れを見い出すと、忽ち暗渠にしてしまう。熱交換にすぎないクーラーをフル稼働させてまで、外気を暑くしようとする涙ぐましい努力には頭が下がる。日本人は猛暑を創り出すことを、経済成長と呼んで、胸を張っているようである。 猛暑嫌いの私は、森の精と過すため、今年の夏もクーラーのスウィッチを押すこともなく過せた。というよりも、夏は私にとって、自然と対話する季節なのである。森の懐に抱かれ、自然の呟きに耳を澄ませば、私にも詩人の魂が宿る。森の中を彷徨しながら、自己の存在を問い掛けると、瞑想の木霊が返ってきて、私でも哲学者となる。 私にとって八月の森は、「生」を自然と語り合う「場」なのである。来年もまた、自然と対話をする季節が巡り来ることを願って、名残りを惜しみながら、今年も八月の森に別れを告げた。▽▽▽▽▽▽▽▽ 【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej秋田県鹿角市「きりたんぽ」。鹿角は発祥の地、鍋以外にも様々なきりたんぽ料理ができつつあります。できたてのお取り寄せや、真空パックも登場。△△△△△△△△△△△■街角から畦道から りんご並木60年 伊藤 緑(飯田観光協会 長野県飯田市) 飯田のシンボル「りんご並木」は、中心市街地にゆったり広がっています。並木を管理するのは地元の飯田東中学校。生徒たちが草取りや摘果、収穫など一年中手入れに取り組んでいます。1947年4月に発生した「飯田大火」。城下町として発展した街の8割を焼失、市民の半数が被災する大火災でした。大火後、防火帯として整備された巨大で無機質な道路に、りんごの植栽を提案したのは中学生たち。「りんごの木を植えたい。並木で町を美しくするばかりでなく、町の人々の心まで美しくしたい」 りんごの盗難、害虫の大発生、ときには「並木をやめて駐車場に」との声が上がることも。その都度、生徒たちは存続を訴え並木を守ってきました。今年、りんご並木は60周年を迎えます。春は花々、夏は青葉、秋はたわわに実った赤いりんごに彩られた並木。今では歩行者天国などのイベントにも利用されて、市民の拠り所になっています。飯田へお越しの際は、まず並木へ足を運んでください。並木をお散歩したり、並木沿いのカフェで食事をしながらのんびり眺めるのがおすすめ。穏やかに豊かに、飯田の時間は流れていきます。================= PR =====米粉のまち・胎内市から・・・ロイヤル胎内パークホテルでは、地元の米粉を積極的に使っています。カフェ「BAUM」では、日替わりで米粉ランチが。米粉ケーキも種類豊富です。http://tainai-komeko.blogto.jp/archives/32124221.html=======■まち・むらニュース・長野県小諸市 「風景遍路・村の風景カフェめぐり」浅間山麓と千曲川の詩情豊かな山間の村をめぐり、村人との交流するツァー。公民館や民家を1日カフェとしてオープン、参加者が自由に美しい山麓の風景や町並みを楽しみ、村の人と語り合うイベント。5つの集落(諸・糠地・御牧ヶ原・川辺・菱野)で日替わり開催。(各村ともツアーガイドあり)日程:9月15・16・21・22・23日 場所:小諸市の5集落主催:小諸市 運営:こもろはす倶楽部 http://www.komoro-iju.com/・熊本県宇城市 不知火「海の火まつり」景行天皇(紀元前13年~130年・日本武尊の父)の九州巡幸で「闇夜に舟を導いた」といわれる伝説の神秘の火「不知火」は、毎年八朔(旧暦8月1日)の未明にほんの数時間だけ現れる。松明行列、竜燈太鼓演奏など多くのイベントが行なわれる歴史とロマンのまつり。日程:9月4日~5日 場所:宇城市不知火町松合問合せ:宇城市商工観光課(0964-32-1111)http://www.city.uki.kumamoto.jp/q/aview/34/3549.htmlコラム<象さんの散歩> 信州・松本での夏休み~~~ 夏休みには家族3人で、恒例のサイトウ・キネン音楽祭の小沢征爾を聴く。先週は 信州・松本へ。昨年、小沢さんの急病で休演となって、2年ぶりの小沢さん指揮のオペラ観劇である。すばらしい席がとれた。オーケストラ・ボックスから通路をはさんで最前列、しかも、指揮台の斜め後ろで小沢さんの指の動きがすべて見える。熱がこもった目を四方に配りつつ温かな表情。健康回復を印象づけてくれた。跳んだりはねたりが少ないのは、この劇の性格からだろら。 「こどもと魔法」は、フランスのオペラ。おとぎ話ともいえようか。主人公の少年がお母さんのいいつけた勉強がいやで、本を破く投げる、ものを壊す叩きつける、悪態の限りだ。が、夢の中で、手荒く扱ったオモチャや絵本、動物や草木から理をつくして諌められる。淋しくて悲しくて、反省の気持ちで「ママン」・・。 フランス、といえば、森の中の河の涼を求めて牛伏川の「フランス式階段工」を再び訪ねたが、昨年、近代土木遺産として国内2例目の重要文化財となっていた。息子が見つけてくれた白馬のホテルは、食材もワインさえも信州に徹底してこだわりながらフランス料理の技と味を楽しませてくれた。信州・松本の中に、フランスのスローライフも味わい得た旅だった・・。 ∨ 川島正英 ∧コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ススキ騒動~~~長野県平谷村の温泉宿泊施設「ひまわり館」に泊まりました。周囲のヒマワリの花は終わり、ススキが光る季節です。「このススキ少しいただけませんか?」とお願いしたところ、支配人はじめ、同行の方々までご協力いただいてのススキ狩りとなりました。地元では価値のないススキ、「食えないから」だとか。でも、私、都市のおばちゃんは大喜び、近所におすそ分けまでしたのです。http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=224==== PR ====「日光『食』の研究所」から・・・秋の気配はするものの、また蒸し暑い日が戻ってきたような気がします。日光ではアイスクリームもちょっと凝っています。リーフ模様のコーンですよ!http://nikkokekko.blog121.fc2.com/blog-entry-250.html=======■編集室便り □9月の「さんか・さろん」は 奈良シリーズ<奈良の魅力・「むら」の魅力>の第三回 9月17日(火) 19時~(2時間程度) 「世界遺産-紀伊山地の霊場、参詣道の神秘と深美と」 講師 五條良知 金峯山修験本宗別格本山、大峯山護持院東南院 住職 金峯山修験本宗総務部長、総本山金峯山寺 執行長 (公財)吉野山保勝会 理事 本名 五條良季(りょうき) 昭和39年1月、京都府綾部市生まれ。大正大学卒業。 在学中は東京浅草寺塔頭待乳山本龍院、上野寛永寺不忍池弁天堂に奉職。 東南院副住職拝命。総本山金峯山寺主事として奉仕。 平成13年、金峯山修験本宗並びに金峯山寺の執行、教学部長。 平成14年、東南院住職(現職)。平成25年、金峯山寺執行長拝命 ◇昭和59年、四度加行、を比叡山延暦寺行院にて満行。 ◇平成8年、吉野山と山上ヶ岳(大峯山)片道24kmを前半50日は1日に 片道、後半50日は1日に往復修行する大峯山(金峯山)回峰100日行満行。 ◇吉野から熊野まで世界遺産に登録された大峯奥駈道を修行する東南院 大峯奥駈修行をこれまでに20回修行し、大先達を現在も毎年勤める。 その他 (社)吉野青年会議所理事長、全日本仏教青年会理事長 ・会場 東京・日本橋(三越デパート前)の「奈良まほろば館」で。 ・参加者 スローライフ学会会員に一般参加も加え 60人 ・主催 奈良県・NPOスローライフ・ジャパン ・資料代など 1000円 □「スローライフ・フォーラムin奈良」お知らせ : point(14) なんゆう祭とフォーラムへの応援演説 === 11月23・24日。フォーラム会場:奈良県川上村 主催: 南部地域産業復興推進大会開催協議会 ===私どもの「スローライフ・フォーラム」、そして「なんゆう祭」について、NPO事務局はあらゆる方法で、“来てね、川上村に、なんゆう祭に”と呼びかけてPRに励んでおります。先日も私たちNPOの川島正英理事長が、母校・大阪北野高校の歴代卒業生に講話をしたときのこと。「いまこそスローライフを」という題なので、どんな内容かと思いきや、後半はひたすら奈良の話、山の集落の魅力や課題の話。いらした方々は、十津川村・野迫川村・川上村などに驚くほど詳しくなってしまったはずです。・・・いまや全国的に貴重になったむらの暮らしを守ろう。奈良の南部のむらには都市の人間が学ぶべきことがたくさんある。高齢化・過疎化の進む集落に、なくしてはいけない美しい自然や歴史文化がある。それをみんなで支えなくては。だからこの夏も、私は、東京から奈良南部山間地まで何度もむらの方々と話し合うため通っています。11月にフォーラムもありますよ・・・と川島さん。80歳のむらおこしアドバイザー。現役バリバリの川島さんの姿と語りは、高齢の聴衆の方々になにかしら強いメッセージとして届いたはずです。熱心に聴かれていた皆さんは、終了後に「川上村まで行きたいです」と、お声をかけてくださったのでした。皆さまお待ちしております。(編集室 野口智子記)□「逸村逸品展(スローライフ逸品展)」への出品を募集中。 11月23(土祝)・24(日)日に開催する「スローライフ・フォーラム」の 会場で、昨年と同様に「スローライフ逸品」を展示します。 皆さまご存知の「これこそスローライフ逸品!」と思われるものをご推薦 ください。自薦他薦は問いません。詳しくはこちらから。 http://www.slowlife-japan.jp/modules/katudou/details.php?blog_id=183□平成25年度の会費のお振り込みがまだの方へ‥。 お手数ですが、お振り込みをお願いいたします。新会員も募集中です。 スローライフ学会はNPOスローライフ・ジャパンが運営する学会(学長・ 神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)です。 スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、全国で スローライフなまちづくりをすすめる皆さんとのつながりでもあります。 年会費5000円。会員は、この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」 などで交流したり。会費は下記の口座へお振り込みください。 【振込先】 ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会 三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会 ==== PR ====クオリティライフから・・・「ナチュラルフード入門講座」が始まります。日本の農業のことから、玄米や野菜の基礎知識まで講義で学び、素材を活かす調理実習も。詳細・お申込みは http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=N91mfkVkikYZ=======■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。鹿児島県 http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html岩手県遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/日本テレネット株式会社 http://www.nippon-tele.net/クオリティ株式会社 http://www.quality.co.jp/アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社 http://www.edi.ne.jp/株式会社サンクス・ツー http://www.thanks2.jp/=======最後までお読みくださって、ありがとうございました。このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへこのメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとのご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、お気軽にお付き合いください。今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。この「週刊スローライフ瓦版」、バックナンバーをアップしています。まだご覧になっていない方、こちらからご覧ください。http://www.slowlife-japan.jp/modules/mailmagazine/details.php?blog_id=2=======Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会〒160-0002東京都新宿区坂町21 リカビル301TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554 http://www.slowlife-japan.jp/”