瓦版2015.2.17第247号

きょう17日(火)の「さんか・さろん」は、久しぶりの映画鑑賞。企画・製作

の武重邦夫氏は、わが学会の畏友。きょうも観どころを一言お願いしました。

空模様は冬へ逆戻りですが、『物置のピアノ』の映像からは春が匂い立つ・・



コラム<火曜日の鐘> 早野透(桜美林大学教授)

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冬の庭のことりたち


昔、私が政治記者として社会党を担当していたときに知り合った党書記局の

元幹部とひさびさに再会して一杯飲んだ。定年をとっくにすぎて75歳、悠々自

適の暮らしなのだが、昨今の政治情勢は心配でしょと水を向ける。

「いやあ、そんなことないよ。うちの小さい庭に鳥が来るんだよ。ひよどり、

メジロ、ツグミとかね。ミカンをかごに入れてつるしておくと、跡形もなく食

べちゃうんだ。政治のことより、鳥たちがおなかすかしてないかと心配だよ」

私の近所にも庭のある友人の家があって、ツバキが植わっている。そこの奥

さんもスライスしたリンゴなどを置いている。「大きいひよどりがくると、メ

ジロなんかはツバキに隠れたり逃げちゃうの」と心配する。

ま、人間社会も自然界も生存競争が厳しいね、などと無粋な感想を抱くのは、

庭のないコンクリートの家に住む私なのである。



学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)


オリンピックは仙台でやればよかったのに



東京への人口流入が進んでいるということ、増田寛也さんも書いていらっし

ゃいました。私にはさっぱりわからないアベノミクスとやらの影響もあるので

しょうが、オリンピック騒ぎも関係しているのではないでしょうか。

ところで、そのオリンピック、物価や経費の高騰で施設の見直しがなされて

いるとのこと。既存施設を使うという選択がふえているようです。本当は国立

競技場に手を入れて使うという選択をすればよかったのにとつくづく思います。

槙文彦さんや伊東豊雄さんを始め、多くの建築家が反対し、森まゆみさん達

があれだけ運動したのに(私も応援しました)、なんとバカなことをしたのだ

ろうと思うのです。たとえば思い出の聖火台を新しい技術でまったく異なる使

い方を工夫するなどしたら、外からもとても高く評価されたでしょう。

もう一つ、浜離宮に都の和風迎賓館を建てるという話も今そんなこと言って

いる時じゃないでしょうと思います。お金ってなぜこんな風に使われて大事な

生活を支えるところに行かないのでしょう。この瓦版を読む方は百も承知のこ

とを書いてもしかたがないと思いながらあまりにも悪い方に動いているのが気

になってつい・・・です。



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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

 宮城県気仙沼市「さんまくん」。名産品のさんまを頭から尾までまるごと、

 骨もじっくりと燻製にした人気商品。震災を乗り越えて復活しています。

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■街角から畦道から


舟越隆裕(日光まるかじり塾)「しもつかれ」


栃木県の郷土料理のひとつに「しもつかれ」があります。(カレーではありま

せん)。そもそも初午の日に作り、稲荷神社に供えるもので、鮭の頭、大豆、

粗くおろした大根・人参などを酒粕とともに煮込む料理です。お気づきかもし

れませんが、それぞれ、お正月や節分に使った残りの材料でできるエコ食です。

見た目はよろしくないのですが、一度食べれば忘れらない自然の味。

そして、2月11日には、日光市街地で「全日本しもつかれコンテスト」が開催

されました。日光のおかあさんたちが、その味を競う楽しいイベントです。日

頃気づきませんが、こうして「食」で季節を感じられるのは、しあわせなこと

ですね。



竹内義昭(東京都杉並区) カズコさん――老々介護の現実 (12)


デイサービスから帰ってきたカズコさんの口元が何となくおかしい。入歯がな

くなっていた。昼食のあとに外したに違いない。施設に問い合わせたが、見当

たらないという。家でも食後に外して、皿に置いたりティッシューに包んだり

していることがよくある。施設も気づかずにゴミとして捨てたに違いない。

こんなことが2度続いた。訪問歯科医が来てくれて在宅で治療が受けられるの

で助かる。さっそく入歯の作り直しをお願いしたが、作ったばかりだったから、

半年たたなければ保険が適用されない、という。

以前使っていたのがとってあったので、とりあえずこれを再使用することに。

それ以来、やたら口元に目が行く。



■まち・むらニュース


・岩手県遠野市 「物語フェスティバル遠野」


数々の民話が伝承される遠野らしいイベント。第一部は、そこに暮らす語り部

たちによる『遠野物語』と、伝統芸能の踊りや太鼓が披露される。第二部では

津軽三味線と舞踏で綴られる『遠野物語』の世界が堪能できる。

日時:3月8日(日)14:00?16:30

会場:遠野市民センター大ホール

主催:幸せ出ずる国いわて実行委員会、岩手日報社 共催:遠野市

問合せ:「物語フェスティバル遠野」事務局TEL03-5226-8537

入場無料(要・整理券申込み、自由席)申込みhttp://www.sap-co.jp/tono/



・茨城県水戸市 第3回全国梅酒まつりin水戸


毎年恒例の「梅まつり」(2月20日?3月末)には、全国から「観梅」客が訪

れる日本三名園の一つの水戸偕楽園。そのお客さまに、日本各地の梅酒を試飲

してもらおうと、梅酒文化の発展を願って全国の酒造から自慢の梅酒が集合。

日時:3月6日(金)?8日(日)10:00?16:00(最終日は15:00まで)

会場:偕楽園隣り「常磐神社」(水戸市常磐町、JR常磐線「偕楽園臨時駅」)

主催・問合せ:一般社団法人水戸観光協会TEL029-224-0441

http://umeshu-mito.com/



コラム<象さんの散歩> 恵方巻きもバレンタインも商戦に踊って


2月と8月は、「ニッパチ」と突き放すように呼ばれたりする。商売が不振

な月であり、とくに2月は最悪のシーズンとされてきた。そこへ救いの手を差

し伸べるのが恵方巻きとバレンタイン・チョコレートという図式だろう。

そのスローフードが、確かな存在感をもつに至った。恵方巻き。3日、節分。

豆まきの豆と同じように、いまや全国の家庭で食べられる。もともと、大阪・

船場が発祥といわれ、細く巻いた1本の海苔巻きを、その年の恵方に向かって、

言葉を発しないまま、(笑うことなく)食べ終えるという慣わしだった。

我が家は、父も母も紀州・有田の出身だが大阪住まい。私は大阪で生まれ育

って、子どもの頃から食べてきた。東京育ちの妻・宏子は私と結婚するまでは

知らなかった風習で、私の母に習って恵方巻き派に。卵焼きか沢庵か干瓢か、

細巻きを一本、“丸かぶり”する。太巻きは、そのあとのお楽しみ。

だが、年ごとに商戦が激化、もともとの意味あいをそこのけに、1万数千円

の牛肉巻きとか具だくさん太巻きが出回った。大阪育ちには許せない。

14日のバレンタイン・デーも邪道がのさばった。ワインつきとかハート型の

刺身皿とか。超高級。エスカレートして付和雷同の便乗商法がきわまった。

それでも、私は、恵方巻きとバレンタイン・チョコの本来の心ゆたかさを味

わうことが出来た。なおしばらくは、妻・宏子、“孫”娘たち、事務所女性陣、

近所の奥様方から届いた暖かい香りを楽しませていただく・・∨ 川島正英 ∧



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「奈良県十津川村」から・・

「谷瀬の吊り橋」で有名な谷瀬集落に、直径3メートルの水車が完成!

3月8日(日)にお披露目式があります。「ゆっくり散歩道」を散策しましょう。

詳しくは十津川村観光振興課 TEL 0746-62-0001まで

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> ぶらり桐生

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かつて何かの産業が栄えていたというまちは、寂しさは漂いますが味わいがあ

るものです。群馬県桐生市は、織物産業が栄えていたまち。延々続くシャッタ

ー通り、でも鋸屋根の工場建物や、女工さんが通った銭湯がまだ健在。一部は

素敵なカフェやギャラリーになっています。古い思い出だけではなく、生き残

ろうとしている、そんな桐生に好感を持ちました。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=300



■編集室便り


□今日の「さんか・さろん」は映画会・・・福島にも咲く青春物語


今日の「さんか・さろん」は映画『物置のピアノ』の鑑賞会です。昨年福島で

先行の後、秋には東京で、そしていま、各地で自主上映会が開かれています。

「3・11」からもうすぐ4年を迎えます。いままた福島に、そこに生きる人々

に、目を向けたい。お誘いあわせて皆さまでお越しください。

(なお、会場がいつもと違っています。新宿区のNPO団体のための建物です。

少々わかりにくい場所です。下記のURLご確認ください。)


〇日 時:2015年2月17日(火)19:00?21:30

〇会 場:新宿NPO協働推進センター5F 新宿区高田馬場4-36-12

(JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線「高田馬場駅」徒歩15分

都営バス・関東バス「小滝橋」バス停徒歩4分)

https://www.slowlife-japan.jp/wp-content/uploads/2015/02/000143374.pdf


〇映画紹介:武重邦夫(企画・制作)テーマ「〔物置のピアノ〕と若者たち」

〇参加費:会員500円 一般1000円

〇主催:NPOスローライフ・ジャパン/スローライフ学会

詳しくはこちらから

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=242

○参加ご希望の方はこちらまで。

メール

TEL 03-5312-4141 FAX 03-5312-4554

野口携帯 090-7433-1741



□スローライフ学会の「自治体会員」へどうぞ・・


道府県、市町村職員の諸兄姉へ


スローライフ学会・NPOは、これまで個人会員の活動に重きを置いてきまし

たが、昨年から自治体会員の募集に力を入れています。わが学会の会長でも

ある増田寛也さんの“増田警告”によって注目を集めつつある人口減少問題に

立ち向かう。それには、地域にスローライフのこころを広めていくことが大切

だと考えるからです。「まち・むらをちびっ子の遊ぶ里へ」をスローガンに、

連携を深めたい。人口問題の具体策をたてるお手伝いをさせてください。


私たちは、人口減少に直面して、将来に向けた対策を考え、また行動していく

「まち・むら」を全力で応援します。ぜひとも、地域ごとにご検討ください。


この考えに賛同いただく自治体からのご一報をお待ちします。


◇年会費:50000円。

◇自治体会員になると

(1) 参加費割引があります。

(2) ホームページにバナーをつけられます。

(3) メルマガ「スローライフ瓦版」に記事を掲載できます。

(4) 記録を見られます。

(5) 特別セミナーに参加できます。

(6) 年に1回、事務局が講師としてがうかがいます。

(7) さらなる展開のご相談に応じます。


詳しくはこちらから

http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3




□スローライフ版・IT塾 ——————————————–


Q:使い始めて4?5年になるパソコンですが、最近、反応が鈍くなってきた

ように感じます。ワードを立ち上げようとしても、インターネットを見ようと

しても、しばらく画面が変わらないのでストレスを感じてしまいます。もう寿

命なのかと思いつつ・・何かいい方法があれば・・。<編集長:野口智子>



A:「ハードディスクの最適化」という作業をしてみませんか。デスクトップ

の左下にあるWindowsのアイコンをクリック、続いてコントロールパネルを選択、

そしてシステムセキュリティをクリック。その中にある「ディスク領域の開放」

や「ドライブのデフラグと最適化」を選び、表示されるとおりに作業を進めて

みてください。作業自体はパソコンが自動的に行います。このサイトにも紹介

されています。関心のある方はご覧ください。

http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=013968



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クオリティライフから・・・

2月25日(水)19:00酵素玄米を学びましょう。今回のメニューはエスニック

料理。玄米サテ、玄米パゴダ、玄米フムス、玄米ココナッツミルク汁粉を作

ります。お申込は>>> http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=vOHmwvxynh8Z

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。


鹿児島県

http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html

岩手県遠野市

http://www.city.tono.iwate.jp/

日本テレネット 株式会社

http://www.nippon-tele.net/

クオリティ株式会社

http://www.quality.co.jp/

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/



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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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