瓦版2015.6.16第264号

きょうの「さんか・さろん」は、「ヤッホー」と元気いっぱい、長野県小海町

の渡辺均さん登場です。八ヶ岳山麓・八峰村での“スローライフ農法”の取り

組みをうかがい、語り合いましょう。(詳細は「編集室便り」でどうぞ・・)

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コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化団)

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家がきれいになった!



友人が得意顔で自慢する。とある書物をひもとき、1日3つ要らないもを

捨てるという英知を得て、すっかり家の中の整理ができたという。

「レジ袋3枚とか、小さくなった鉛筆3本とかでいいのよ。簡単でしょ?」

不可能だ。わが秘蔵の、ゴミ出し1年分は賄える袋の山や小学校入学以来の

チビ鉛筆コレクションを思い浮かべながら、絶望的な気分になった。

でも、整理は無理でも「1日3つ」というコンセプトは気に入った。何か

を始めるのに、少しずつ毎日必ずというのはいい。何かやってみよう。何が

いいかな…。妙なものを思い出すもので、「1日1善」という言葉がよぎる。

よし、3つは欲張りだから、1日1つは善いことをしよう。何が善か、考え

だすと哲学の領域になるので、人を喜ばせ、笑顔にしたら、1善と決める。

家の中より、心の中をきれいに。崇高なる「笑顔プロジェクト」開始初日、

職場の同僚に片道2時間の運転を頼まれた。用事はうまく片付いて、帰り道

も快調。助手席の同僚は笑顔で、1善獲得。いい気分。人気のない道、ぼく

は軽やかにカーブを切った。その瞬間、笛を鳴らし、走ってくる人がいた。

「一時停止無視です」

罰金7000円。切符を切る警官は、嬉しそうに笑顔を浮かべていた。







学会コラム<緑と絆の木陰>



坪井ゆづる(朝日新聞東北復興取材センター長・仙台総局長)



仙石線再開に思う



宮城県の仙台市と石巻市を結ぶJR仙石線(約50km)が、5月30日に全線

で運転を再開した。東日本大震災で一部が不通になってから4年2カ月。よう

やく鉄路がつながった。被災自治体の中で最も多い4千人近くが犠牲になった

石巻市は県内第2の都市であり、鉄道の復活は沿線住民の悲願であるとともに、

復興の大きな節目といえる。

この再開に、東日本大震災の2つの特徴を思う。ひとつは復興に時間がかか

ること。仙石線の場合は、津波にのまれた線路を高台へ移さなければならなか

った。結局、3.5kmのレールと野蒜(のびる)、東名(とうな)という2つ

の駅を、山を切りひらいてつくった高台に移転した。その場で復旧できた阪神

大震災とは事情が違うのだ。

ふたつめは、無人であること。2つの新しい駅前にはまだ売店ひとつない。

駅周辺に、東京ドーム20個ぶんの土地を造成しており、2年後には1400人が住

む予定だが、いまは誰もいない。駅に降り立つと、まったくゼロから街がつく

られていくことを実感できる。ほんとうに計画通り、ここに人々が戻ってきて

街のにぎわいが戻るのだろうか、という一抹の不安を抱きながら。







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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

石川県金沢市「羽二重 加賀れんこん餅」。加賀野菜の代表格「加賀れんこん」

を羽二重餅に練りこみました。素材にこだわった地物菓子です。

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■街角から畦道から



坂田啓子(佐賀県小城市職員) 中村桂子さんのコラムから



前々回の学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)さん

の『 らしく暮らせる環境づくり 』が、とても体に染み渡りました。

・「もし、(動物園の)園長が人間の飼育担当者だったら・・」

・「人間にとってのいのち輝く環境」

・「少子化と騒いでいるけれど、問題は生き生きできる環境ではないか」

このフレーズが私の頭を渦巻いています。今、私は生き生きできる環境にいる

かな?子ども達がいのち輝く環境にいるかな?自分で切り開く部分もあるかと

思います。が、増田レポートが出されて以来、自治体で何ができるかを問われ

ています。今の私の仕事でできることは何か?そう考える時に、この中村さん

のおっしゃることを大切に根っことして持っておかなければいけないと感じた

のでした。





白倉徳一(新潟県妙高市妙高支所長) 世界で一つの手作りヴァイオリン



ヴァイオリンを手作りする体験教室が、妙高市の「妙高山麓都市農村交流施設」

を会場に、7月からスタートします。指導されるのは、ヴァイオリンドクター

として世界的に知られる中澤宗幸氏です。これまで3回の教室が開かれ、参加

されたほとんどが初心者でしたが、31人全員が、Myヴァイオリンを手にする

ことができました。教室では約60時間の手間と8万円の参加費がかかりますが、

完成後は弾き方の手ほどきも受け、閉講式では参加者全員で演奏を楽しみます。

毎回、感動のあまり涙する場面も見られます。

中澤先生は、東日本大震災で被災された地を訪れ、瓦礫になってしまった木材

からヴァイオリンを製作され、全国各地で演奏会を開いていることでも知られ

ています。今ならまだ参加も可能です。

(教室の詳細は、http://koryu.myoko-gt.com/info/oshirase000450.phpで)







■まち・むらニュース



・三重県志摩市 伊雑宮御田植祭



伊勢神宮の内宮に鎮座する伊雑宮(いざわのみや)でおこなわれる大祭で、平

安時代末期から伝わる日本三大田植祭のひとつ。田楽が響く中、白い着物に赤

い襷の早乙女達による田植えなど、荘厳な時代絵巻を見るような神事。

日時:6月24日(水)10:00?17:00過ぎまで

場所:伊雑宮(志摩市磯部町上之郷、近鉄「上之郷駅」徒歩3分)

問合せ:志摩市観光協会TEL0599-46-0570

http://www.kanko-shima.com/html/event_det.php?no=20150505021458





・茨木県潮来市 第64回水郷潮来あやめまつり



約500種、100万株の色とりどりのあやめや花菖蒲が咲き誇る。期間中は、ろ舟

による「嫁入り船」、地域の女性たちによる「あやめ踊り」のほか、ライトア

ップが毎日夜間10時まで。水郷情緒とあやめを存分に堪能できる。

期間:?6月28日(日)

場所:水郷潮来あやめ園(潮来市あやめ1?5、JR鹿島線「潮来駅」徒歩3分)

主催:水郷潮来あやめまつり大会実行委員会

問合せ:潮来市観光商工課TEL0299-63-1111

http://www.ibarakiguide.jp/seasons/ayamematsuri.html







コラム<象さんの散歩>   ことしも田植えに



世相も政治もうっとうしくて、梅雨の季節も気づかないほど。でも、先週末、

長野県飯山市の田植えに出かけてきた。私の10年を超す憩いの場・「蛍の宿を

まもる会」の、ことしのお米づくり作業のスタートだった。

この田植えは、不耕起栽培の田で、また機械植えでないから、スローライフ

農法といえる。そもそも、休耕田に同好の士が各地から集い、田植えと草取り

と稲刈りと、年三回、そろって作業、あとの懇親・交流会を楽しむ。

私には小学生時代を懐かしむ貴重な機会。妻・宏子の「危っかしい」という

声に逆らって水田で精出す。それに、国民みんな、週末農業などスローライフ

農業に馴染む、自然に馴染む、「むら」に馴染まねば・・と思う。

終わって温泉で汗を流し、夜は、いつもの地元の人たちとの懇親・交流会。

挨拶する機会を得たので、私は、わがNPO・学会が、飯山市、また「まもる

会」と手を組んで進めようとしている“スローライフ・フォーラム”に協力を

よろしく、と、ひとこと・・。

今回は名古屋大学と明治大学の農学部から二十数人が参加、東京・世田谷の

青年たちの活躍もあった。農業に向かう若い力が頼もしい。 ∨ 川島正英 ∧







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「奈良県十津川村」から・・

源泉かけ流しの十津川温泉で健康づくり講座です。腰痛・膝痛など身体に痛み

のある方はぜひ。6月22・23・24日、講座は2時間ほど。詳しくは観光振興課

http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/contents/1433982357854/index.html

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 飛んでるおじさん

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こんなタイトルをつけたら失礼で、本来“空からの視察”などとすべきなので

すが・・。先日、ある組織のお偉い方が地域活動を視察の際、ハングライダー

体験ということになりました。「高所恐怖症だから」などと最初は尻込みでし

たが、飛んでみたらなんのなんの!さっきまでの貫禄あるシニア男性が、打っ

て変わって冒険少年の笑顔に。いろんなことが吹き飛んだんですね。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=317







■編集室便り



今日の「さんか・さろん」は渡辺均さん(長野県小海町)

「“スローライフ・八峰村”への挑戦」のお話です。



「さんか・さろん」でお馴染みの渡辺さんは、八ヶ岳山麓の体験農園「八峰村」

(ヤッホー村)の“村長さん”です。かつては、調査研究・マーケティングの

専門家として、東京中心に各地の仕事をされてきました。



そんななかで“自前流通の必要性”を痛感し、口先ばかりのコンサルタントで

はない“言ったことはやる、やったことを言う”道を選び、現在は小海に根を

下ろされています。



原発被害を受けた飯館村への支援・連携のための活動も続けています。飯館村

の人たちを招いて伝統保存食“凍み餅”を共に作るプロジェクトは、スローラ

イフ学会の中でも知られる活動です。



今回のさんか・さろんでは、脱:大量生産/大量生産型社会への挑戦ともいえ

る、八峰村での活動をうかがいます。酒米づくりから取り組んでつくる銘酒

「こうみざかり」をいただきながら・・。



○日 時・・・6月16日(火)19時?

○会 場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム

(千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階)

http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html

地下鉄麹町駅の近く。

新宿通りに面して麹町4丁目交差点から半蔵門寄り徒歩1分。



○講 師・・・渡辺 均さん(長野県小海町:八峰村村長)



○主 催・・・スローライフ学会、スローライフ・ジャパン

○参加費・・・会員1000円、一般2000円(学生500円、講師紹介1000円)



詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=274



○参加ご希望の方はこちらまで。 メール

TEL 03-5312-4141  FAX 03-5312-4554

お急ぎの方は、野口携帯(090-7433-1741)へ







◇平成27年度の会費をお願いします。 新会員も募集中。



スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会

です。(学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)

スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、

全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。



年会費5000円(自治体会員は50000円)、

この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」などで交流したり。

会費は下記の口座へお振り込みください。



【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190?4?595293 スローライフ学会

三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会



詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3







□スローライフ版・IT塾 ——————————————–



Q:大勢の社員がパソコンを並べて仕事をしているところで、席を離れるとき、

セキュリティのためにUSBメモリでロックしていると聞きました。USBメ

モリの抜き差しでロックさせることができるんですか?<編集室:篠原伊佐武>



A:できます。ただし、ご自身のパソコンに専用のソフトを入れておくことが

前提です。USBメモリのひとつひとつに設定されているシリアルナンバーを

認識させることでロックさせるのですが、そのUSBメモリをなくした時のリ

スクを回避するために複数個を登録させたり、パスワードを設定することもで

きます。心配な方はぜひご検討ください。







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クオリティライフから・・・

夏に合うドリンクが充実しました!スパークリングワインはもちろん、シュワ

っとさっぱりノドを潤すオーガニックソーダが5つのフレーバーで新登場!

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。



鹿児島県

http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html

岩手県遠野市

http://www.city.tono.iwate.jp/

和歌山県紀の川市

http://www.city.kinokawa.lg.jp/

奈良県吉野郡十津川村

http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html

日本テレネット 株式会社

http://www.nippon-tele.net/

クオリティ株式会社

http://www.quality.co.jp/

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/





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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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