瓦版2015.6.9 第263号

編集室から連絡が二つあります。まず、来週(16日)の「さんか・さろん」の

お知らせ。長野県小海町の渡辺均さんの“むらづくりに挑戦”へのお誘いです。

また、この「瓦版」送信システムを変えたお知らせ。ともに「編集室便り」に。


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コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)

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病院の花畑


静岡県御前崎「市立御前崎総合病院」では、荒れ放題になっていた外来病棟

2階の屋上を15年前から季節が感じられる花畑に生まれ変わらせ、患者や家族、

病院スタッフの癒しの場として定着、内閣総理大臣賞を受賞されました。

太平洋を望む1200?の敷地には、春は菜の花、夏はひまわり、秋には秋桜が

咲く。隣接の5階入院病棟からも見下ろせて、花の生育や野鳥の飛来を楽しむ

ことができます。職員有志の「花の会」が中心となって管理しています。

満開時には畝に入ってコンサートを開催したり、摘み取り体験・来院者への

無料プレゼントなど、ボランティアの活躍の場にもなっています。患者さんが

雑草を抜く光景もしばしば。また花畑入り口テラスに置かれた『自由ノート』

には手術への不安や入院患者への家族からのメッセージなど心の内が書かれて

います。この花畑は、3年前から行っているアンケート結果でもメンタルケア

に効果があるとされ、大学とともに普及しようとの考えも出ています。

しかも、この取り組みは、園芸療法だけにとどまりません。屋上緑化を導入

したことで、夏は断熱効果、冬は保温効果があって、空調負荷の低減も図られ

て、光合成による地球温暖化防止にも貢献しています。

いま、ひまわりの種が4万粒蒔かれ、そのうち1万粒は野鳥が啄ばんでいく。

ここは“浜岡原発”から約4?の地点ですが・・。優しくゆったりとした時間

が流れています。



学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)


らしく暮らせる環境づくり



旭川にある旭山動物園は、ライオンはライオンらしく、ペンギンはペンギン

らしく暮らせるように努力した結果、動物が生き生きし、来園者も楽しめる場

になったことで有名です。

それによってこれまでと大きく変わったのがペアリングがうまくいくように

なったことだと聞きました。それまではトランキライザーを使うなど不自然な

ことをしていたのですが、それがなくなり、なかでも大人になってからのオラ

ンウータンでのペアリング、更には出産に到る成功をみたのは特記すべき事柄

なのだそうです。

坂東園長のこの話の後、「もし、園長が人間の飼育担当者だったら、人間に

とってのいのち輝く環境をどのように作りたいですか」と質問した女性がいま

した。少子化と騒いでいるけれど、問題は生き生きできる環境ではないか、と

いうことなのですよね。



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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

岡山県津山市「作州絣」。作州(美作国)でつくられる絣。姿を消していた絣

が「作州絣保存会」で復活しました。織人の養成講座も開講から3年目です。

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■街角から畦道から


川島宏子(東京都中野区) カズコさんへ


カズコさん。お久しぶりです。お元気な頃、にこやかに、我が家をいくたびか

訪れて下さいましたね。革クラフトのお手づくりのお作を頂戴したことなどを

思い出します。

でも、はなやかに過ごされながらも、儘ならぬことも多くお感じになっていら

したこともおありだったかと思います。私も、ふと立ち止まって、あれこれ思

うことがいっぱいです。

いま、ご子息夫妻のゆりかごの中で、お幸せのご様子。カズコさんの今が、次

の世代の社会づくりを明るく照らす礎であってほしいと願っているこの頃です。

そして、何よりも、竹内義昭さんご夫妻の健康をお祈りいたします。ゆっくり、

ゆったり、ゆたかに、お過ごしくださいませ。



■まち・むらニュース


・青森県五所川原市 奥津軽 虫と火まつり


天下泰平、国家安泰、五穀豊穣、悪疫退散の祈りを込め、地域の幸せを願って

田植えの後におこなわれる。藁でつくられた胴体に木彫りの龍頭の大きな「虫」

が河川敷までを練り歩き、最後は火を付けられた虫が昇天する火まつりとなる。

開催日時:6月20日(土)18:00?21:00

開催場所:市内大町通り?岩木川河川敷(JR五能線「五所川原駅」、津軽鉄道

「津軽五所川原駅」)

主催・問合せ:公益社団法人五所川原青年会議所TEL0173-35-4049

http://goshogawarajc.com/matsuri/index.html



・埼玉県桶川市 第20回べに花まつり


江戸時代の桶川は、べに花の産地として栄え、全国2位の生産量を誇った。明

治以降に一時姿を消したが、平成に市民の手で復活。期間中、べに花の摘み取

りやべに花染の体験のほか、上空から熱気球でべに花畑を眺める催しも。

開催日時:6月20日(土)、21日(火)9:30?16:00

開催場所:桶川市農業センター周辺(桶川駅からバス)など

主催:桶川市べに花の郷づくり推進協議会、一般社団法人桶川市観光協会など

問合せ:桶川市産業観光課TEL048-786-3211

http://www.city.okegawa.lg.jp/shisei/46/172/p000438.html



コラム<象さんの散歩>


    戦後70年 まず憲法改正を問うべし


あと2ヶ月、ことしの8月15日は、戦後70年の区切りが強く意識されそうだ。

安倍首相が、終戦記念日の首相談話について「歴史認識は歴代内閣の立場を引

き継ぐ」としながら「新たな談話」の語をちらつかせ、ことさら、安全保障の

あり方を戦争法制へと転じて通常国会での成立を求めたからである。

安倍首相の憲法改正への思いは一貫してきた。集団的自衛権の行使に踏み切

った昨年7月の閣議決定もそれで、目指す道は明らか。なのに、国会論戦では

憲法を覆す、と糾されると、政府答弁は複雑、難解、ときに詭弁も出る。

この法案を、5日の衆院憲法審査会で、憲法学者3人がそろって「憲法違反」

と断じた。与党推薦の学者も・・と騒がれたが、だれの眼にも明らか。この話

に関係なく、私は、安倍首相が、戦後70年談話をつくるにあたって、憲法改正

を問うべきだと思う。自らに対して。なお、憲法改正をすべきかどうか。

わが国は戦争を封じて70年間。戦闘で1弾も発射せず、戦死者を1人も出さ

ず。平和への奇跡の積み重ね。誇るべき歴史。だが、安倍政治は、その成果を

捨て戦争法制へ転換を図ろうというのだから。そもそも、早くからの憲法改正

論者だった安倍首相である。限界に来ている憲法解釈をただすべきでないか。

「戦後70年」の見出しで語ることが何回かありそう・・ ∨ 川島正英 ∧



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「奈良県十津川村」から・・

吊り橋で知られる谷瀬集落で酒米作りがスタートしました。名付けて「どぶろ

くプロジェクト」。奈良県立大学と奈良女子大学の学生さんも応援に来てくれ

ています。様子はこちらで検索を → 谷瀬の吊り橋【official】 Facebook

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 「乙」というところ

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ゼットでも、オツでもなく、キノトと読みます。新潟県胎内市の海に近い地域。

ここには「どっこん水」という名水が湧き、「乙まんじゅう」という歴史ある

正直な味の銘菓があります。このお饅頭屋さんの若き跡取り11代目を見ている

と、「乙」という字が、種から芽が出るよう、若い様子、という意味があると

いうことに納得します。いい地名はいい人も育てる、ということでしょうか。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=316



■編集室便り


来週の「さんか・さろん」は渡辺均さん(長野県小海町)

「“スローライフ・八峰村”への挑戦」のお話です。


「さんか・さろん」でお馴染みの渡辺さんは、八ヶ岳山麓の体験農園「八峰村」

(ヤッホー村)の“村長さん”です。かつては、調査研究・マーケティングの

専門家として、東京中心に各地の仕事をされてきました。


そんななかで“自前流通の必要性”を痛感し、口先ばかりのコンサルタントで

はない“言ったことはやる、やったことを言う”道を選び、現在は小海に根を

下ろされています。


原発被害を受けた飯館村への支援・連携のための活動も続けています。飯館村

の人たちを招いて伝統保存食“凍み餅”を共に作るプロジェクトは、スローラ

イフ学会の中でも知られる活動です。


今回のさんか・さろんでは、脱:大量生産/大量生産型社会への挑戦ともいえ

る、八峰村での活動をうかがいます。酒米づくりから取り組んでつくる銘酒

「こうみざかり」をいただきながら・・。


○日 時・・・6月16日(火)19時?

○会 場・・・クオリティKK・会議室マーキュリールーム

(千代田区麹町3丁目3 KDX麹町ビル6階)

http://www.quality.co.jp/company/map/map_tokyo.html

地下鉄麹町駅の近く。

新宿通りに面して麹町4丁目交差点から半蔵門寄り徒歩1分。


○講 師・・・渡辺 均さん(長野県小海町:八峰村村長)


○主 催・・・スローライフ学会、スローライフ・ジャパン

○参加費・・・会員1000円、一般2000円(学生500円、講師紹介1000円)

○参加ご希望の方はこちらまで。 メール

TEL 03-5312-4141  FAX 03-5312-4554


詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=274



◇瓦版の送信について


先週から、この瓦版を送信するシステムを変更しました。送信元のメールアド

レスが下記の瓦版専用アドレスに変わっております。


==== 瓦版専用アドレス → kawaraban@slowlife-japan.jp ====


このアドレスは瓦版の送信専用なので、スローライフ・ジャパンにメールを送

るときは、従来どおり へお願いします。



◇平成27年度の会費をお願いします。 新会員も募集中。


スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会

です。(学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)

スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、

全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。



年会費5000円(自治体会員は50000円)、

この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」などで交流したり。

会費は下記の口座へお振り込みください。


【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190?4?595293 スローライフ学会

三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会


詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3



□スローライフ版・IT塾 ——————————————–


Q:Windows画面の右下にあるバーの中に、いつの間にか「Windowsマーク」の

ようなものが表示されるようになりました。カーソルを乗せると「Windows10

を入手する」と表示されます。これはなんのマークでしょう。そのまま放置し

ておいてもかまわないんでしょうか。<編集室:篠原伊佐武>



A:このマークはマイクロソフト社が表示させているもので、怪しいものでは

ありません。Windowsの新しいバージョン「Windows10」が7月下旬に発売され

ますが、Windows7以降をお使いの方は無償でWindows10にアップグレードでき

ます。このマークは、そのアップグレードの予約を行うためのボタンです。

最新のWindows10を早く使いたい方はクリックしていただいてもかまいません

が、そうでなければ無視していいと思います。



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クオリティライフから・・・

大人気の発酵シリーズ。今回は「飲む点滴」ともいわれる、栄養満点な甘酒の

講座です。6月11日(木) 11:00 ? または、14日(日) 11:00 ? 。

お申込はこちら >>> http://qwebm.quality.co.jp/mail/u/l?p=kKP1pd7zsLMZ

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。


鹿児島県

http://www.pref.kagoshima.jp/pr/koryu/index.html

岩手県遠野市

http://www.city.tono.iwate.jp/

和歌山県紀の川市

http://www.city.kinokawa.lg.jp/

奈良県吉野郡十津川村

http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html

日本テレネット 株式会社

http://www.nippon-tele.net/

クオリティ株式会社

http://www.quality.co.jp/

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/



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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、

お気軽にお付き合いください。


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アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。


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