市民がしなやかに動き出した、フルーツのまち「紀の川市」

12月15日の「さんか・さろん」では、『「フルーツ・ツーリズム」に学ぶ市民力の新しい形』というテーマで、野口智子さん(ゆとり研究所)のお話でした。



会場には紀の川市から届いた、今、盛りのかんきつ類が一杯。初めて見る、珍しいものも。



「スローライフ時代の地域おこしとは、ゆっくり・しなやかに・個性的に・手間暇かけて多様な主体が協働で、ハート整備やことおこしをしていくこと。果物産地、紀の川市ではそんな視点で、2014年から本格的に取り組んでいます」



皆を健康に、笑顔にしてくれる果物が、そもそもスローフードですね。野口さんは2013年から、紀の川市に関わっています。



「農作物としての果物だけでなく、果物文化や生活提案を地域資源に。フルーツでツーリズムを、交流を起こそうと広報紙で市民を公募。100人の市民参加。ワークショップでアイディアを出し、それを?すぐやること?少し先にやること?いつかやることに分類。どうしてもやりたいことに投票して、そのやりたいことを自分たちで、と、市民たちは動き出しました」




「今年度は4つのチームに分かれ、絵を公募して366枚使ったフルーツカレンダーを作ったり、果物を活かした体験プログラムをいくつも実施したり、フルーツ料理コンテスト、商品開発も。来年度に体験型『フルーツ博覧会』開催を目標に掲げ、今年の11月には『プレ・フルーツ博』にもチャレンジししています」



「市民発案の、フルーツ茶会、フルーツ寿司、桃パスタ、いちじくカレー、フルーツアクセサリー、桃守り、フルーツ川柳、カルチャースクール、フルーツトレインなどなどが行われています」



「名前を聞くだけでワクワクする、面白いアイディアが一杯。しかも、お金をかけずに次々と市民の力で実現されていきます。その実行力、ノリの良さは凄い」とのこと。




「行政が、効率を求めずに、市民の魂の入った活動が展開することを待ち、黒子に徹したことが素晴らしい」



この辺りが成功の秘密でしょう。新しい市民力と同時に、新しい行政のあり方も育っていることに注目です。



参加者はフルーツを味わいながら、フルーツをお土産にいただきながら、紀の川市に学びました。



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Facebook「紀の川ぷるぷるクラブ」で活動の様子がご覧になれます。