瓦版2017.12.19 第393号

きょう19日は「さんか・さろん」の日。ことしの一年を振り返ることになって

いますが、この「さろん」、また「瓦版」、さらに出雲の國での「フォーラム」

などを談義しましょう。会場はいつもと異なります(編集室便りに詳しく)。


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コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)


麦酒(+水)についての長話・その12(完)

?「酒」と「水」のマッチング・その3?


酒類と水とのマッチングは、麦酒だけでなく、日本酒などにも同じ作法が普

及する方が世のため人のためだ。葡萄酒は日本酒と同じ程度の酒精度だが、水

も適宜に併せ呑むのがフランスでの常道だ。

この数ヶ月の間、麦酒に「追い水」し続けて気がついた。酒類を一呑みした

後で水を飲むというよりは、グイっとやる前に水で口腔を清めるから、酒類が

美味しく感じるのだ。「追い水」(チェイサー)でなく「先き水」(リーダー)が、

健康維持とグルメとを効果的に両立させる途だし、自律的な飲酒作法でもある。

とくに日本酒だと、地酒銘柄の数は地麦酒の比ではない。灘だ、伏見だ、広

島だと、産地名がお酒の個性を形成する重要な要素となってきた。各銘柄と地

縁のある飲用水も判断しやすいから、飲水&酒談議で話も弾む。

実は日本酒の世界では、以前から「和(ヤワ)らぎ水」という穏やかで心地よ

く響く美しい表現があり、心ある呑み助たちは実践しているらしい。そんな上

品な表現での取り組みなら、我が「スローライフ」仲間たちにお薦めできるから、

心ある諸兄姉の「生活の質」向上「先き水」実践活動に期待しよう。 (完)


※この欄『火曜日の鐘』は、わがNPOの6理事に執筆をお願いしています。

山下茂理事には、今日で66作を執筆いただきました。ここで「完」というこ

とに。ほんとうに長い間、ありがとうございました。(編集室)



学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(日本社会事業大学学長)


自己のルーツ捜し


久し振りに名古屋を訪れた。地方自治法制定70周年を記念して愛知県議会で

講演をするようにと依頼されたからである。名古屋は私のルーツである。愛知

県議会の県会議員の方々が私を温かく迎えてくれ、ふるさとへと帰郷したよう

な思いに浸ることができた。

私のルーツが名古屋といっても、私の祖父が名古屋の出身だという意味にす

ぎない。幼き頃から私は、祖父が名古屋の長者町にある叔父の経営する片山商

店に働きに行き、その後に東京で織物問屋を経営したという話を聞かされてい

た。

ところが、私の知人が私のルーツを熱心に調査してくれ、明治から大正と長

者町の地図を調べてくれたところ、片山商店の存在が見つからない。それ以来、

私のルーツ捜しが始まったようである。私の知人が片山商店を見つけようと、

様々な方々に片山商店の調査を依頼したからである。

驚いたことには、県会議員のお一人に声をかけられ、自分も片山商店のルー

ツを捜していると、私に告げられた。私のためにこんなにも熱心に努力してい

ただいているのかと思い、心の温もりを覚えた。心が癒される名古屋からの帰

路、私は新幹線で倒れた。倒れたというよりも立ち眩みといったほうがよい。

医師である弟の診断では、過労とウィルス性の胃腸炎が重なったとのことで

ある。多忙へと自分を追い込むのは、ありのままの自己をみつめて生きていく

ことへの、恐怖からの逃走かもしれない。忙しい忙しいといいながら、自己の

死を自分のものとする恐怖から逃れているからである。自分のルーツを捜しな

がら、いかに死ぬべきかを考えなければならないと感じている。



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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej

和歌山県紀の川市「フルーツカレンダー」。2018年版が発売中。特産のフルー

ツにちなんだ365日のイラストは今年も全て市民・子どもたちによるものです。

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■街角から畦道から


竹内 義昭 カズコさん(141)


特養恒例の忘年会に夫婦揃って参加した。入居者約60人とその家族が1階の食

堂と廊下を埋め尽くした。地元の有名レストラン数店がボランティアで家族向

けの食事を提供している。


入居者には普段とは違う特別なお弁当だ。ソフト食のカズコさんには、黄色や

オレンジ色の握りずし、ハンバーグ、野菜の煮物、トマトサラダ、イチゴムー

スと色とりどり(写真)。ソフト食とは言っても、丁寧に形を整えてある。


メインイベントは地元のバンドによる昭和歌謡の歌と演奏。「青い山脈」「あ

こがれのハワイ航路」などおなじみの曲ばかり。食事の時は半分眠っていたカ

ズコさんが演奏に合わせて口ずさんでいる。歌の力はすごい。
















■まち・むらニュース


・長崎市雲仙市 ナイトエコタツ


雲仙の地熱を利用した「エコタツ」で、そして広いゴザに寝転んで、大地の温

もりを体感しながら、満点の星を眺める。地元のナビゲーターによる星空のガ

イドもある。地熱と夜空の特別な一夜が楽しめる。

日時:12月、1月の毎週土曜日 ?20時?、?21時?

場所:雲仙温泉・旧八万地獄

料金:2000円(ペア3000円・小学生1000円)

申込み:TEL090-7462-6738及び雲仙の各宿泊施設、

http://www.unzen.org/blog/archives/956



・富山県氷見市 第6回ひみぶりフェア


本格的な寒ブリシーズンで活気づく氷見。期間中は民宿や割烹、寿司屋など市

内の約30店舗の参加店でブリのコースが楽しめる。

年明け1月からは「ひみ番屋街」で毎週日曜日に特別イベントも開催される。

期間:?平成30年2月(水揚げなくなり次第終了)

場所:市内各所、氷見番屋街、など。

問合せ:氷見市観光交流・女性応援課 TEL0766-74-8106

http://www.info-toyama.com/event/80196/



コラム<象さんの散歩>


ようこそ、森林環境税


政治は新年度予算づくりの季節。与党の税制改正の一つに「森林環境税」が

登場した。森や林を整備して水源確保など.公益機能を守る費用を、国民から税

として徴収する。そもそも、市町村が、早くから渇望していた税である。

それは「森林交付税」と呼ばれ、有志市町村が語り合って「森林交付税創設

促進連盟」がつくられた。1992年。初代会長は和歌山県本宮町の中山喜弘町長。

ほぼ900の市町村が参加する運動になった。私は、応援に立ちあがった。

連盟の事務局を、地域活性化研究所が引き受けた。政府と政党、さらに国民

に働きかける広報委員会を設けた。その委員長に草柳大蔵さんをお願い、また

季刊の広報誌『森林スクラム』も、私が編集長をつとめ、研究所でつくった。

シンポジウムを企画、運営したり、エッセイを公募、出版したり・・。

広報委員に龍村仁、如月小春、稲本正、浅井慎平さん、講師に森巌夫、北川

正恭、今井通子さん・・。町村を巡る植樹祭、フォーラムなど思い出は多い。

森林交付税の運動は、高知県など県段階で「森林環境税」が設けられて解散

していく。この森林交付税・森林環境税は、象さんにとって、スローライフの

思想と活動につながってゆく貴重な、そして壮絶な「散歩」であった。

甦ってきた森林交付税に、どう挨拶すればいいのやら・・  <川島正英>



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「奈良県十津川村」から・・

谷瀬集落での、地元の人と奈良女子大・奈良県立大学の学生さん、一般の方も

参加した酒米作り。いよいよ12月9日には酒米の籾摺り、袋詰め検量、等級検

査が行われ「純米酒 谷瀬」づくりが動き始めました。春をお楽しみに。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> まちづくりスキル


まちづくりに目覚め、動き出した市民に必要なのは、今まで縁のなかった知識

や技術です。例えば農家のおばちゃんがイベントをやろうとしたら、企画書を

書かなくてはならない。サラリーマンが子ども向けに露店を出そうとしたら許

可申請や食品の扱い方を学ばねば。というわけで、連続講座を始めています。

Facebook、企画書、食品衛生、個人情報保護・・・私自身も勉強しております。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=445



■編集室便り


きょう19日は「さんか・さろん」


・日 時:12月19日(火) 19時?20時30分

・会 場:「四谷Mar(マル)」(イタリアンレストラン)

http://www.tamago-net.com/yotsumar/index.html

↓↓↓

今回はいつもの会場とは違って、四ツ谷駅から新宿方面、

徒歩7?8分のところにあるイタリアンのお店です。

くれぐれもお間違いのないようご注意ください。

アクセスはこちらにある通りですが、

http://www.tamago-net.com/yotsumar/ymshop.html

わかりづらいので、ここに記載している「道案内」を参照しながら

お越しください。

http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=340


▽「さろん」の話 題:NPO・学会の一年をふりかえって

□「スローライフ・フォーラムin出雲の國」を談義

□「瓦版」「さんか・さろん」への注文

□NPO・学会のこれからについて


▽お申込みはメールかお電話で

メール

TEL 03-5312-4141 まで。



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クオリティライフから・・・

【たまな商店】子供たちと地球の未来のために!農薬・除草剤を使わずに出来

るだけ自然なままの野菜作りに取り組まれている農家さん達による野菜セット

ができました。詳しくはこちら >>>https://tamana-shop.jp/post-84/

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。


岩手県遠野市

http://www.city.tono.iwate.jp/

和歌山県紀の川市

http://www.city.kinokawa.lg.jp/

奈良県吉野郡十津川村

http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市 

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

クオリティ株式会社

http://www.quality.co.jp/

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/



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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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