瓦版2017.12.26 第394号

この「瓦版」がことし最後の号に。「火曜日の鐘」は丸岡一直、長谷川八重さ
んのお二人にお願いしました。1年間のご愛読を感謝します。新年の第1号は、
1月9日にお届けいたします。来る年も、ぜひ、よろしくお願いします。
・・・・

 

コラム<火曜日の鐘>

 

丸岡 一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

 

「平和の海」を、もう1度

 

奈良時代の西暦727年、渤海国からの使者がいまの秋田県能代の海岸に漂着し
ました。『続日本紀』に記録があるそうです。渤海国とは朝鮮半島のつけ根に
あった国。いまも「渤海湾」にその名が残ります。唐と新羅にはさまれ、友誼
を日本に求めたのでしょう。でもその時代、どうやって?。
ひとつのヒントが、近ごろ相次ぐ北朝鮮の木造船漂着ではないでしょうか。
漂流していればいつか日本列島に着く。海流を読み取る古代人の知恵があった
のでしょう。その後平安時代にかけて約200年間、双方の交流がありました。
上陸地点は日本海側一帯に及びます。日本海は「平和の海」だったのです。
1300年後の現在、海は荒れ、波は高く、往来もままなりません。もう1度、
平和の海をよみがえらせることはできないか。新年に希望を託すのみです。

 

———————————————-

 

長谷川八重(NPOスローライフ掛川)

 

ゆく年 2017年

 

今年も残すところ数日になりました。愛用した手帳を見ながら、2017年は、
地域芸術祭を初開催するために奮闘した長い一年だったと振り返っています。
メモ欄には、気になったワードとして、「人生100年時代・個人の無形資産」
「住宅セーフティーネット法」「ミレニアル世代」などが私の考えとともに書
いてあります。そして未だまとめられないままですがスローライフフォーラム
in出雲の國で共感した「小規模多機能自治」の動きと雲南市の速水市長が最後
に「これからは稼げる自治体を目指す」と仰った力強さが印象に残っています。
スローライフとはゆっくり・ゆったり・ゆたかに、ですが、地方(田舎)では
その持続が困難になっています。“負け惜しみでない豊かさ”を稼ぎ出そうと
する住民の気概と草の根のリーダーの存在が、地方創生につながるのだと反芻
しています。
本年もお付き合い頂きありがとうございました。
来年もどうぞ良い年に!

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問)

 

新しい年に向けて

仙台からの帰りの新幹線の中でこの原稿を書いている。今年、最後の出張先
は仙台だった。先程、駅に戻る途中で見た、定禅寺通りのけやき並木のイルミ
ネーションが見事だった。各地のライトアップは、今が真っ盛り。そしてクリ
スマスシーズン恒例のにぎわいが過ぎると、いよいよ今年も残り一週間となる。
春の桜、夏の猛暑、秋の紅葉、冬の初雪と四季のめまぐるしい変化とともにあ
わただしく過ぎた一年だったが、無事に年の瀬を迎えられることに感謝したい。
来年がどんな年になるかは「神のみぞ知る」だが、平和で落ち着いた良い年
であって欲しい。皆さん、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 

▽▽▽▽▽▽▽▽

 

【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
奈良市「鹿クリップ」。奈良のシンボル鹿の形のゼムクリップが登場。細かな
角まで再現されています。大きいものはブックマーカーとしても使えます。
△△△△△△△△△△△

 

■街角から畦道から

 

竹内 義昭 カズコさん(142)

 

老化が進むというのは、今まで普通にしていたことが徐々に出来なくなること
なのだろう。2か月後に後期高齢者の仲間入りをする私もこのところ歩幅が狭
くなったり、記憶力が落ちたりしたのを実感している。

 

カズコさんのこの1年を振り返ると、できなくなったことが沢山ある。自分の
力でスプーンを持って食べ物を口に運べなくなった。食事も刻み食からソフト
食へ。入歯も使わなくなった。月に2回は通う妻くに子の顔がわからなくなり、
私のことも分かったり分からなくなったり。

 

当然のことながら新たにできるようになったことは何一つない。薄紙をはがす
ように進行する老いを認識していないのが、救いだ。

 

■まち・むらニュース

 

・長野県飯山市 カウントダウン花火in斑尾高原スキー場

 

毎年恒例の大晦日ナイター営業が今年は24時まで延長される。23時45分からは
カウントダウン花火が108発打ち上げられ、新年の夜空を彩る。幻想的な松明
滑走も催される。
日時:31日(日)23:45? 場所:飯山市斑尾高原スキー場
http://www.iiyama-ouendan.net/news/2017/11/4906.php

 

・東京都中央区 薬研堀不動尊納めの歳の市・歳末大出庫市

 

江戸三大不動の東日本橋薬研堀不動院。納めの歳の市では、注連飾りなど正月
用品が売られる。出庫市は衣料品、日用雑貨などが格安で販売され、約100軒
の問屋が店を並べ、昔ながらの歳の市の伝統が継承されている。
開催日時:26日(火)?28日(木)11:00?19:00
場所:薬研堀不動院付近の東日本橋二丁目一帯
主催:薬研堀歳の市保存会・東日本橋やげん堀商店会
問合せ:TEL03-3866-3706
https://centraltokyo-tourism.com/spot/detail/801000010

 

コラム<象さんの散歩>

 

「一人相撲」

 

歳末恒例の「今年の漢字」は、『北』であった。是非はともかく、一文字で
一年の世相を表すなど、とうてい無理な相談だろう。一語ではどうか、それも
難しいと思いつつも、ふと、『一人相撲』の語が頭に浮かんできた。
相撲界の暴力事件。師走に入って連日、新聞、テレビ、週刊誌に、大きく報
じられた。日馬富士と貴ノ岩、白鵬、貴乃花親方、八角理事長・・。一人々々、
というより相撲協会、相撲の世界が突出して騒ぎの的に。これは、マスコミが
他のニュースを探す、追うよりも紙面・画面づくりがたやすいからだ。新聞、
テレビの「一人相撲」、いや、これは、一人よがりの結果といえよう。
眼を世界に向ける。アメリカではトランプ大統領の暴言、奇行、専制の独走
があり、北朝鮮では金正恩委員長の妄想の威嚇・・。世界中から批判を浴びて
いる「一人相撲」である。世界には、ほかにも一人相撲の例が目立つ。
そして、内にも、安倍一強の政治がある。安倍総理は、機を見るに敏であり、
パフォーマンスが得意で、自民党内の支持基盤を拡げ、官僚組織を“忖度組織”
にまとめあげた。衆・参両議院の選挙をうまく闘い、絶対安定政権に。
ことしの総選挙も、一人相撲で勝ち星。「もり・かけ」政局での世論調査に
危機を察知、意表を突く解散で有利に。憲法改正を持ち出したり、争点ぼかし
で思惑通りに。ご愛敬は、小池都知事の「一人相撲」のおまけだった。
その安倍一強を、この「瓦版」で、ことし何度も書いた象さん。一人相撲、
一人よがり、ではない、と念じつつ・・ <川島正英>

 

================= PR =====
「奈良県十津川村」から・・
十津川温泉郷が「にっぽんの温泉100選(2017年度)」の69位に入りました。
旅行会社社員など、旅のプロが選んだ温泉ランキングです。きらびやかな施設
よりも、「源泉かけ流し」の本物の湯にこだわるのが十津川流です。
=======

 

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> いざ鎌倉へ

 

何か一大事の時は鎌倉へ馳せ参じる、という言葉がありますが、何もないのに
鎌倉へ出かけてみました。仕事柄、普段から無目的には出かけない性分になっ
ています。見たいところも食べたいものもなく、夫に誘われるがままに。ちょ
うどお天気がよく、写真を撮ったり歩いたり。ただただ、のんきに。そこで気
づきました、自分が目的がないと動かなくなっていることが一大事、だったと。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=446

 

■編集室便り

 

今年も、もう年の瀬‥
出雲の國フォーラムを始め、さんか・さろんやこの瓦版‥
皆さんのご支援・ご協力により、無事に活動できました。
お世話になり、ありがとうございました。

 

この瓦版も394号になりました。400号ももう間近です。

 

気分も新たに、皆さまが毎週楽しみにしてくださる瓦版をお届けできるよう
編集室一同頑張ってまいります。来年も引き続きよろしくお願いいたします。
(編集室一同)

 

==== PR ====
クオリティライフから・・・
【たまな教室】自分で自分の身体を守る!気になる身体の不調を中医学を通し
て紐解いていく「たまなの養生学講座」第1回は「中医学の基礎」を学びます。
1月27日、1月31日開催。詳しくはこちら
>>>https://tamana-shop.jp/tabegoto-youjougaku/
=======

 

■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

=======

 

最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジン、あるいは当団体へのご意見、ご質問はこちらへ

 

このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの
ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
お気軽にお付き合いください。

 

今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメール
アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

 

=======

 

Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会

 

〒160-0002
東京都新宿区四谷坂町9?4 リカビル301
TEL 03-5312-4141  FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/