瓦版2018.1.9第395号

明けましておめでとうございます。「瓦版」のことし最初の号です。編集室も
ゆっくり幕開けして、まずまず。ことしもよろしく、とお願いしつつ・・
・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 川島英樹(せたがや文化財団)

 

平成30年代の数学問題

年末と年始。年号が変わるだけで、いつもと同じ時間が流れているはずなの
に、この一週間は違う。数日前までの焦燥や喧騒が嘘のように、年明けの街は
静かな時に包まれる。運転していても、少々の渋滞などへっちゃらだ。
バスが停留所から動き始めた。通りに合流しようとしている。どうぞ、どう
ぞ。お先にどうぞ。乗客は30人くらい。難しい顔のネクタイ姿もある。自分が
譲らなければ、バスが走り出すまで、あと一分くらいかかったかもしれない。
30人の一分。もしかすると、ぼくは、世の中に30分の時間をつくったかのかも
しれない。そんな風に考えると、今年がとても愉快な年に思えてきた。
ところが、一時間後には、郵便局の列で多くのことを訊ねる客に舌打ちし、
スーパーで隣のレジの列が先に進めば、人生の時間を無駄遣いしているような
感覚に襲われる。三日と持たぬスローライフ…。
でも、三日坊主でもよいじゃないか。三日坊主を、なにか月一つずつやって
いこう。合わせれば、12か月で36日。一年のうちの一か月くらい、多少なりと
スローライフな日々を過ごせることになる。丸々一年ある平成は今年が最後。
平成のうちに、年間計画をやろうと思ったら、ラスト・チャンスだ。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)

 

今年もふつうを大切に

 

新年おめでとうございます。
元日生れなものですから、生れてこの方お誕生日祝いをしてもらったことが
ありません。母が、よく言われる例えを使うなら竹を割ったような性格で、小
さなことにこだわらない人だったからでしょうか。まわり中がおめでとう、お
めでとうと言って下さっているのだからそれでいいでしょうという感じですん
でしまいました。この性格、そのまま受け継いでしまったようで、こまやかな
対応が下手です。失礼をしていると思いますがお許し下さって、今年もよろし
くお願いいたします。
そのような性格によいところがあるとすれば、何事もよい面を見て、前向き
に考えられるということだと思っているのですが、その私でさえ明るいところ
が探しにくい社会になっています。でも、地方へ伺うとそれぞれの地域にとて
もよいところがありますし、日常接する知人・友人は皆魅力的なので、普通の
ところはよい感じです。イノベーション、人づくり革命、はたらき方改革など
と言えば言うほどおかしくなるのではないでしょうか。
身近なふつうを大事にして、それが力をもつようにしたい。これまでもそう
考えてきましたが、今年はこれまで以上にその気持で行きたいと思っています。
年齢を重ね、ますます役立たずになると思いますが、よろしくお願いいたしま
す。

 

▽▽▽▽▽▽▽▽

 

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徳島市「藍の飴ちゃん」。県産の「藍」のパウダーとミネラルたっぷりの塩と
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■街角から畦道から

 

竹内 義昭 カズコさん(143)

 

年末、私はホームセンターの駐車場で車止めのコンクリートにつまずき、左肩
と胸を強打した。骨折こそないものの左手が上がらなくなり、二日後には左胸
に大きな内出血が現れた。さらに数日後には左目に異常が。両目をあけると直
線がVの字に見え、真っすぐ歩くのが難しい。
外出もままなくなり、なんとかおせちで飢えをしのいだが、胃腸の具合も悪く
なった。我が家の正月恒例の墓参りは延期。正月ぐらい私たち夫婦でゆっくり
カズコさんのそばにいてあげたかったのだが、それも果たせなかった。
年老いての転倒は禁物というが、あわやという体験だった。なにやらカズコさ
んに近づきつつあるような気がする。不安な年明けだ。

 

■まち・むらニュース

 

・奈良県吉野町 鬼フェスin吉野山

 

金峯山寺の節分会は、法要が終わると「福は内、鬼も内」と唱え、全国から追
われてきた鬼を迎え入れて法力で仏道に入らしめた、という故事をもつ。宿泊
施設に鬼たちがやってくるほか、蕎麦打ちなどいくつもの体験プランや街中の
鬼火行灯、ナイトライブもおこなわれる。
日程:13日(土)?2月12日(月・祝) 場所:金峯山寺、吉野一帯の店等
主催・問合せ:吉野山観光協会 TEL0746-32-1007
http://www.yoshinoyama-sakura.jp/onifes2018/

 

・名古屋市 ご当地鍋フェスティバル

 

冬の食卓の定番「鍋」。昨年東京で大人気を博したフードフェスが今年は名古
屋で行われる。全国の鍋が久屋大通公園に大集合。各地の特色を生かした鍋が
一度に味わえ、楽しく美味しい豪華なイベントだ。
日時:12日(金)?14日(日)10時?18時
会場:久屋大通公園久屋広場(中区栄3-16 松坂屋前)
主催・問合せ:「ご当地鍋フェスティバル@久屋大通公園」実行委員会
TEL03-5298-5648 http://nabefes.com/Nagoya

 

コラム<象さんの散歩>

 

「スローライフ」が広辞苑に

 

淡々と年が明けた。例年と同じ、家族3人そろって、伊豆・河津で過ごした。
年賀状も、年末年始をまたいでせっせと。印刷した文面は、妻・宏子が傘寿の
仲間入りしたこと、「人生百年時代」の映画二題。出雲の國フォーラムも含め、
やはりスローライフ論が抜けない。この象さんのことし最初の散歩も・・。
岩波書店が広辞苑の10年ぶりの改訂版を出す。今週。その新語一万語の中に、
「スローライフ」が登場した。わがNPO、学会には大変なニュースだ。
昨年末、日本記者クラブで、岩波書店の平木靖成氏が広辞苑改訂を語ると聞
き、出かけた。彼は、三浦しをんが大辞典の編集物語を映画化した『舟を編む』
のモデルだといわれている。平木氏の小講演のあと、「スローライフ」の語が
追加された一万語の中に含まれているということだけは聞き出した。
どんな言葉で表現されているか。今週の広辞苑の発売が待ち遠しい。
この岩波書店で、社長をつとめた安江良介さん。私の五指に入る親友の一人。
彼が美濃部都知事の特別秘書、雑誌『世界』の編集長時代に飲み、語りあった。
若く逝く。命日は1月6日。毎年、私一人での献杯を欠かさない。ことし20年。
広辞苑の話を報告、安江とも子夫人への年賀状にも書き添えた。スローライフ
は、彼の亡きあとの思潮だが、彼の思考と心情にぴったり・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 丸餅VS角餅

 

皆さんのお正月は、どちらのお餅だったでしょうか?広島出身の夫と千葉出身
の私は、毎年この話題で戦います。「丸くないと雑煮じゃない」「四角い方が
落ち着く」などともめて、結局両方を揃えることに。私はお幼い頃、のし餅を
父と切り分けるのが暮れの楽しみでした。が、丸める地域では、この切る行為
そのものが分からないようです。年始からこんな論争なら、めでたいめでたい。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=447

 

■編集室便り

 

今年もよろしく。
1月の「さんか・さろん」はお休みです。

 

みなさま、新しい年もよろしくお願いいたします。
NPOスローライフ・ジャパン、スローライフ学会宛てに
たくさんの方々から賀状をいただきました。

 

編集室からの年賀状は、この「スローライフ瓦版」です。
改めてご挨拶申し上げます。

 

1月8日からゆっくり始まった事務所では、
お正月休みの話やら、お餅の話やら。
旅もお土産も行きかって、少しずつ動き出しておりますが、
1月の「さんか・さろん」は例年通りお休みです。

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
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飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
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日本テレネット株式会社
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アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
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株式会社サンクス・ツー
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