瓦版2020.7.14 第524号

わがNPO・学会にとって、最大級のコロナ禍です。ことし11月に開きたいと

計画を進めていた奈良県十津川村でのフォーラムが延期になりました。もちろ

ん、来年開催を話し合っています。がんばります。応援、よろしく・・。

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コラム<火曜日の鐘>   長谷川八重(スローライフ掛川)

 

水をコントロールできる?

 

九州や東海で豪雨被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。特

に4年前の地震から復興最中の熊本には、度重なる災害で心が折れないように

と祈るばかりです。この先も停滞する梅雨前線。科学技術が進歩しても、地上

からは気象を変えられない事を思い知らされます。

そして静岡県には今、重く圧し掛かるリニア中央新幹線を巡っての合意問題。

2027年開業に向けて勇み足にも映るJR東海と国の対応ですが、工事によって

減少する南アルプスの河川(大井川)流量は、私達下流域の7市・60万人にと

って死活問題なのです。例えば掛川市では上水道の約9割を大井川上流から引

き、生活・医療・茶などの農産業・工業を支えています。また、南アルプスに

降った雨は山の貯水となり、100㎞も離れた下流でミネラル豊富な伏流水とな

って「磯自慢」などの名酒や特産品を生んでいます。

大井川の水は命の源であり経済の根幹なのですが、リニア推進側の説明やデ

ータの検証は不十分で、信用のおけるものではありません。ましてや昨今の予

測のつかない気候変動や自然破壊の中で、水をコントロールできるなど人間の

おごりだと思えてならないのです。静岡県民にとって“聖なる南アルプス”に

トンネルを掘るのなら、安心して公共に協力しようと納得できるまでとことん

議論を尽くしてほしいと思います。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   坪井ゆづる (朝日新聞論説委員)

 

コロナ禍の不自然さ

 

偶然と言うには、あまりに不自然だと思えてならないことがある。新型コロ

ナの感染者数の増減と政治の動きの連関性だ。

1月の中国・武漢封鎖や、2月の横浜の豪華客船の騒ぎ、「一斉休校」あた

りはまだ感染者は少なかった。それが3月末、東京五輪の延期が決まると、堰

を切ったように増えた。まるで、五輪延期を待っていたかのごとく。

その後、鎮まり始めると、経済活動を回さねばならないという声が大きくな

り、政府は「もう自粛など誰もしたくないでしょ」と言い出した。都知事選の

さなかの拡大傾向は明らかだったが、政府も東京都も何の対処もしなかった。

そして知事選が終わったとたん、東京で再び3桁の感染者が出始めた。

要するに、政府も東京都も「五輪を延期したくない」とか「早く経済を動か

したい」とか「とにかく知事選挙を終えるまでは」といった政治的な理由で、

実態を「過小」に見せてきたのではないか。そんな差配が現場レベルで可能だ

とも思えないが、PCR検査の少なさや、対応が後手に回ったうえ、ちぐはぐ

さが目立つ現実が、政治への不信感を抱かせる。このぶんでゆくと、東京五輪

「中止」が決まるまでは実態が見えないのではないかと危惧している。

 

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長崎県雲仙市「野菜ぷりん」。野菜産地の旬が、無添加手作りプリンで味わえ

ます。国見町「旅館松栄」女将の力作。遠方から注文も多い定番人気商品です。

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■街角から畦道から

 

丸山 薫 (東京都新宿区)

 

きもの文化

 

上野東京国立博物館特別展「きもの」を観てきました。室町時代から現代まで、

どれをとっても圧巻です。織田信長の陣羽織は、山鳩の黒羽根を縫い付け、そ

の上の大きな蝶紋は白羽根。独自のファッションセンスが素晴らしい!秀吉、

家康のものも展示され、三武将の個性がその「きもの」から伝わってきました。

江戸の街を火から守った男衆の着た火消半纏は、実用的な仕事着ですが、裏地

に勇壮な武者絵などがあり、男の美学を感じます。やっぱり日本の文化はすご

い、着物を着る時にはより一層“真剣に楽しもう”と思った次第です。ようや

くこういう展覧会に、出かけられるようになりました。まだ日時予約制ですが。

 

 

西川展子 (和歌山県海南市)

 

自家製「ダシ」

 

庭先に植えたミョウガが今年は好調、畑のナス・キュウリも今が盛り。自家製

材料が揃ったところで、大好きな山形の郷土料理「ダシ」を自分で作ってみま

した。

「ダシ」は、社会人になるまで全く知らない食べ物でした。それが一度知った

ら美味しくて、以来、自家製したいとずっと思っていたのです。たまたま山形

市の方に代表的なレシピを教えていただき、野菜も収穫できたので、ついに今

回初挑戦しました。この食感と野菜の旨味、さわやかさがたまらなく美味しい!

少しずつ、自分好みの味に仕上げていきたいです。

■まち・むらニュース

 

・長野県飯山市 野沢温泉 プラベートツリーキャンプ

 

1日1組限定のキャンプ場。木々に囲まれたツリーデッキの上のスペシャルな

空間。料金には4人用テント2張、マット&寝袋10セット、BBQグリルなど含

まれる。隣接の無農薬の畑から旬の野菜を収穫して食べることもできる。

期間:10月4日(日)まで。 料金:平日30,000円、土曜35,000円

チェックイン場所:野沢温泉村 七良兵衛珈琲

主催・問合せ:nozawa green field TEL090-4161-3134

https://www.nozawagreenfield.com/tree-camp

 

 

・和歌山県海南市 2020夏の「かざまち」体験メニュー

 

収穫最盛期を迎える生ブルーベリーを摘んで食べ放題。もうひとつ大崎夏の名

物エビじゃこ出汁の麺つゆ素麺とかき揚げランチにブルーベリーのデザート。

「かざまち」は季節の新鮮な農水産物と、地域の食材にこだわった手づくりの

お惣菜を販売している海南市大崎のまちおこし拠点。

開催日:25日(土)、8月1日(土)

料金:体験1,000円(11時集合)、ランチ1,500円(12時~予約先着12名)

場所・問合せ:げんき大崎館「かざまち」 TEL073-494-6233

申込み:メール info@genkioosaki.com

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

コロナ危機をどう乗り切るのか

 

きょうの瓦版冒頭でお知らせした奈良県十津川村での秋のフォーラム中止は

わがNPO・学会にとって、ことし最大にして最悪のニュースである。悲しい。

十津川村へ11月28・29日に予定した旅は、事前の村人との分科会、さらには

東京・日本橋の奈良まほろば館で数回の「奈良を語る」さんか・さろん、など

計画は、すべて新しく日取りを交渉・決定してからの作り直し、となる。重い。

先週は、私にも「コロナで中止」の便りが二つ。ポーラ伝統文化振興財団の

表彰祭典、 朝日新聞の年に一度の旧友会総会。淋しいかぎり。

だが、逆の流れも出てきた。プロ野球とサッカーのJリーグでは、公式戦に

観客を入れた。イベントも緩和の方向へ。政府は、東京と他県の交通には釘を

さしつつ、旅を勧める看板政策の「Go To キャンペーン」に踏みきった。

コロナ事態は複雑になった。ウイルス感染者数は、東京で連日、最多数を更

新する勢いだ。新宿の舞台では30人感染も。それでも、安倍首相、西村経済再

生担当相それぞれ「政策を変える状況でない」と。経済活動への目配りは当然

としても、「解除」「緩和」の基準も原則もないままでいいのか。

コロナ事態の初期対応でも誤った安倍政権。やはり立ち直っていない。世界

を見渡して中止必至の東京五輪についても検討の気配なし。「もり・かけ」に

「桜」「黒川」「河井」まで。国を考える余地なしなのか・・ <川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

「にこにこ農園あさいち」7月から再開です。毎週土曜朝「道の駅十津川郷」

足湯横で。名物「めはり寿司」、十津川粟“むこだまし”食パン、十津川“な

んば”メロンパン、ヤマモモ寒天など産物を活かした手作りの味が並びます。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  密になりたい、なれない

 

「できない」となると、より強く求めるのが世の常。いかに私は人と「密」に

なることを好んできたかが、最近よ~くわかりました。会えば誰とでも、ハグ

ハグしたい。電話やメールじゃ我慢できない、会って話したい。車座になって

大声で、一晩中語り合いたい。美味しいものを、大皿から分け合って、食べて

飲んで・・・。ああ~我慢、つまらないですね。

https://noguchi-tomoko.com/post-7081/

 

 

 

■編集室便り

 

▽今年度の「スローライフ・フォーラム」は延期です。

 

奈良県十津川村で11月28日・29日に開催予定していたフォーラムは、

新型コロナウィルス感染症拡大防止のため延期となりました。

 

予定をされていた皆様、申し訳ありません。来年開催を目指し、努力してまい

ります。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

▽オンラインで「さんか・さろん」を

 

コロナ禍の副産物といいましょうか、テレワークやリモート会議で、直接人が

会わなくても意思疎通することが当たり前になりました。

ならば「さんか・さろん」もオンラインでと声が上がっています。

地方の方もリアルに参加できます。

 

「でも、今まで通りの集まる場は必要」「オンラインだけではスローライフら

しくない」「IT弱者はどうするのか」「会費は」「誰かが上手にリモート操作

をしてくれればいいのだが」

ご意見が、いろいろあるかと思いますので、その意見を出し合う「さろん」を

開きます。皆でルールを決めていきましょう。

 

「三密」を避けるため、少人数での開催です。(2次会はありません)

 

  • 日 時:2020年7月21日(火) 18時~20時
  • タイトル:オンラインで「さんか・さろん」を
  • 会 場:クオリティソフト株式会社東京本部・会議室マーキュリールーム

東京都千代田区麹町3-3-4 「KDX麹町ビル」6階

※麹町4丁目の交差点から見える「成城石井」の並びにあるビル。

有楽町線 麹町駅 1番出口より徒歩1分/半蔵門線

半蔵門駅2番出口より徒歩8分

http://www.qualitysoft.com/corporate/office#tokyo_office

  • 会 費:会員1,000円、一般2,000円(学生500円)

※どなたでも参加できます。

  • 申込み:メール slowlifej@nifty.com  TEL 03-5312-4141

 

 

▽新年度の会費をお願いします。 新会員も募集中。

 

スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会で、

会員はNPOの賛助会員となります。

スローライフを学び、語り合い、さまざまな交流をしています。

会員は、この「瓦版」に記事を出したり、催しの参加費が割引になります。

年会費は一口5,000円(4月~3月)、下記へお振込みください。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会

 

詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.slowlife-japan.jp/%e5%85%a5%e4%bc%9a%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

 

 

 

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【たまな商店】お待たせしました!爽やかな果実のフレーバーが薫るオリーブ

オイルが入荷しました。爽やかなレモン、甘く薫るマンダリン、アールグレイ

でお馴染みのベルガモットの3種類です。 https://tamana-shop.jp/post-20/

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

 

 

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