瓦版2015.5.26第261号


わがNPO、学会は、初めて新宿NPO協働推進センターのイベントに参加し

ました。新宿でのまちづくりに、多くの仲間ががんばっていました。これから

もさまざまな催しに、どんどん参加します。「編集室便り」にくわしく・・。

 



コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)



実るほど頭を・・・「米/麦」比較文化論・その2



「米/麦」比較…なのだが、いつもの癖で暦を見た。今日は旧暦では卯月9

日。昨日はお釈迦様の花祭り!24節気では、数日前が陽気の高まる「小満」。

72候だと、「紅花が栄え」、「蛙始めて鳴」き、「蚕起こり桑を食らう」と、

生き物が順次活発化し、来週には「麦秋至る」。我ら自然人は陽気に合わせて

元気だそう!

そこで、まずはイッパイ!…そして「米vs麦」論だが、この時節の陽気では、

麦酒(ムギザケ)の人気が高まる。米酒(コメザケ)の酒精度は麦酒の3倍くらい

あるし、麦酒はよく冷やされている。暑さしのぎにガブガブ飲むには、「麦」

の方が向いている。

筆者は、諸兄姉ご存じのとおり、麦酒党で、そうありたいと念じる稲穂型と

違い、呑むほどに酔うほどに高揚し、「頭」が持ち上がってくる…、それでも

スローライフか?…議論がグルグル巡り自縄自縛になってきた。

いや、まて、2毛作地域なら、米も麦も両方を「地酒」にできる。「米vs麦」

ではなく、「米&麦」の一対で考えうる。呑むほどに「頭を垂れる」のと「頭

をもたげる」のは二つにして一つとなり「弁証法的な止揚」が実現する(!?)。

もっとも、それでは、筆者の「米・麦」論は何も解明しない。いやー、また

麦酒を呑み過ぎた。スローライフの基礎理論づくりはホントウに難しい。

(また続く)



学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授)


米子紀行のロンド



待ち焦れた春を楽しむゆとりのないまま、私は宇沢弘文先生の生まれ故郷米

子へと旅立った。私はこの米子の旅で、人間の絆の織りなす見事なハーモニー

に聞き惚れることになる。それは宇沢先生が、天国から指揮をして下さってい

るに違いない。

そもそも米子への旅は、米子の職員研修への講演依頼から始まった。華麗な

花のような辻財政課長をともなって講演依頼に訪れた野坂米子市長は、私の同

級生であった。しかも、私が米子へ行くことを聞いた平井鳥取県知事は、日程

を曲げて、私に会いに来てくれ、旧交を温めることができた。

秀峰大山を横目にして、米子空港に降り立つと、八幡課長が出迎えに来てく

れていた。私の記憶から消えかかっていたのだけれども、八幡課長は今から20

年ほど前、2年に一度の自治労の全国研修会が米子で開催された時の中心人物

であった。私は分科会でお世話になっていたのだけれども、全体会での基調講

演は宇沢先生がなさったことを初めて知る。偶然にも米子空港で、翌日の私の

講演会を後援してくれている今井書店の永井会長に初めてお会いした。

研修会の翌日に、私の講演会が米子の「本の学校」で開催された。米子には

宇沢先生の教えを学び合う「よなご宇沢会」がある。私の講演会は「よなご宇

沢会」とともに、「テゴネット」、「本の学校」、「中海テレビ」の共催と、

「今井書店」の後援で実現した。会場は満員だった。スウェーデンの民主主義

は「学習サークル」による国民教育運動によって支えられている。「よなご宇

沢会」、「テゴネット」、「本の学校」、「中海テレビ」、それに「今井書店」

が相互に協力し合いながら展開している運動は、学び合う「学習サークル」の

国民教育運動そのものだった。宇沢先生の故郷には、学び合う「コモンズ」が

存在していたのだ。

こうした感動の出会いは、中海テレビの高橋専務がつくってくれた。その高

橋専務との出会いは、NHKテレビの後藤千恵解説員がつくってくれた。しかも、

中海テレビの秦野社長は経済同友会でお世話になっていた。まさに米子への旅

は人間の絆のロンドであった。



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地元眼鏡業者の要望で、老舗のパン屋さんが開発、フレーム型堅焼きパンです。

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■まち・むらニュース


・北海道平取町 すずらん観賞会


北海道に夏の訪れを告げる野生すずらんの一大群生地。控えめで可憐な花の姿

とは対照的に、その香りは豊かで芳しい。花言葉は「幸福の訪れ」、一時絶滅

の危機に瀕したが、町が保護管理し10年の歳月をかけて自然の状態に回復。

日時:5月30日(土)?6月7日(日)6:00?18:00 入場無料

場所:芽生すずらん群生地(平取町芽生、JR日高本線「富川駅」よりバス)

問合せ:平取町観光協会TEL01457-2-2223

http://www.town.biratori.hokkaido.jp/kankou/event/ev1/



・佐賀県鹿島市 第31回鹿島ガタリンピック


日本一干満差が大きい有明海の広大な干潟でおこなわれる大運動会。大自然の

干潟で、童心にかえり泥んこに。町おこしの一環として1985年から毎年開催さ

れ、さまざまな競技に国内外から多数の参加者が集まる。

開催日:5月31日(日)10:00?

会場:鹿島市七浦海浜スポーツ公園(道の駅鹿島、JR長崎本線「肥前七浦駅」)

主催・問合せ:鹿島ガタリンピック実行委員会TEL0954-69-6115

http://www.gatalympic.com/gaiyo.html



コラム<象さんの散歩> 田舎へ出かける季節がやってきた


「瓦版」先週号で、斉藤 睦さんが「みんなで田んぼに触る」という楽しい

エッセイを寄せてくれた。その日の「さんか・さろん」では、金井 聡さんが

「週末農業に取り組むわけ」を語ってくれた。その「さろん」の題材は、先月

が島根県海士町、来月には長野県小海町のむらづくりとなっている。

田んぼ、畑の季節・・。田植えがあちらでもこちらでも。私は、来月中旬に

長野県飯山市で水と苗を楽しむ。この欄で何度か書いたことのある「ほたるの

宿を守る会」に、ことしも妻・宏子と一緒に参加するからである。

でも、今回は、格別の思いでのぞんでいる。NPOスローライフ・ジャパン

とスローライフ学会の2016年フォーラムを、この「ほたるの会」とドッキング

させたい目論みを持つから。農作業、教える側と学ぶ側と、その場で、また宴

会などで双方向の交流ができていく。年3回のこの積み重ねは貴重だ。もっと

意義をもたせて活用させたい。そこに湧くむらづくりの課題を、そのままフォ

ーラムにつなげればいいと考える。(添付ファイルをご覧ください)

なじみの会員諸兄姉は応援してくれるはず。わが役員会も、この連携フォー

ラムには異論なし。田植えイベントにもどうぞ、と呼びかけている。瓦版読者

のみなさん、どろんこスローライフ希望者はいませんか・・ ∨ 川島正英 ∧


※「ほたるの宿を守る会」はこちらをご覧ください。入会申込書もあります。



http://www.nabekura.net/asobu/hotaru.html



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6月1日?、無くなり次第終了。お一人様3冊まで、1冊10000円です。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 美しい富岡

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世界遺産富岡製糸場については先日書きました。ここだけで帰る人が多いので

すが、これはもったいない!市内には、特色ある神社や、素晴らしい眺望ポイ

ントがあります。もともと観光地ではなかったので、俗化されていません。邪

魔な看板や、土産物屋などがない。素朴で、空いていて、清らかに美しいので

す。市周辺にある明治の偉人の志の遺跡も然り。こっそり訪れたいところです。

http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=314



■編集室便り


◇「NPOセンターまつり新宿」に参加しました。


5月24日(日)新宿NPO協働推進センターで行われたこの催しに参加しました。

30の団体が、34のプログラムや出展をしました。旧西戸山第二中学校の校庭か

ら体育館・建物5階まで、実ににぎにぎしく。


当NPOは初参加のため、パネル展示程度の参加でしたが、それでも思ったより

たくさんの方々が足を止め、展示を丁寧に見てくださいました。


私たちの「逸村逸品」運動でご紹介した、徳島県上勝町のイス型積木おもちゃ

「てるぺん」や、岩手県遠野市の木製積木絵本「だれがどすた」も展示。これ

は子どもや若者に人気、積み上げて写真を撮る人、離れようとしない子どもた

ち、といった具合で人気でした。


来場者の方々は、それぞれ「人口が減っている田舎をもっと応援したい」と語

ります。その新宿住民の気持ちと、全国各地のむらを繋ぐ具体的な方法が必要

だと痛感しました。 (野口智子)



◇瓦版の送信について


来週からこの瓦版を送信するシステムを変更します。内容はこれまでと変わり

ませんが、送信元のメールアドレスが下記の瓦版専用アドレスに変わります。

予めご承知おきください。


==== 瓦版専用アドレス → kawaraban@slowlife-japan.jp ====


このアドレスは瓦版の送信専用なので、スローライフ・ジャパンにメールを送

るときは、従来どおり へお願いします。



◇平成27年度の会費をお願いします。 新会員も募集中。


スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会

です。(学長・神野直彦、会長・増田寛也、副会長・中村桂子)

スローライフについて多くの分野から学び、楽しく語り合う。また、

全国でスローライフまちづくりをすすめる同士とのつながりです。



年会費5000円(自治体会員は50000円)、

この「瓦版」に記事を出したり「さんか・さろん」などで交流したり。

会費は下記の口座へお振り込みください。


【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190?4?595293 スローライフ学会

三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会


詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.slowlife-japan.jp/modules/contents/index.php?content_id=3



□スローライフ版・IT塾 ——————————————–


Q:添付ファイルをつけてメールを送ったところ、「こちらのメールシステム

では“??.eml”の拡張子が規制されているため見られません」と言われまし

た。どうすればいいか、対処方法を教えてください。<編集室:野口智子>



A:メールを送る際に、WindowsLiveメールなどを使ってファイルを添付する

と、拡張子が「.eml」となることがあるようです。WindowsLiveメールが入っ

ているパソコンであれば問題なく読めるんですが、企業や団体の場合は、ガー

ドされてしまうケースもあるようですね。Outlookなど他のメールソフトに変

えて送ってみてはいかがでしょう。



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クオリティライフから・・・

週末の午後に和菓子づくりを。5月31日(日)14:00 ? 今回は「わらび餅」。

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。


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奈良県吉野郡十津川村

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日本テレネット 株式会社

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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、

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