瓦版2017.1.17 第345号

新春のうれしい便りが、飯山市から。「テレビ飯山」が元旦に『新春座談会・
ふるさと再発見、創生飯山』を放映、と。足立正則市長とフォーラム分科会の
3人の座長さんが語り合ったそうで、2017年も「いいやまイヤー」が続く!

 

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コラム<火曜日の鐘> 山下 茂(明治大学公共政策大学院教授)
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麦酒についての長話・その4

 

さて、今回も麦酒の話。「ビール」「発泡酒」…など我が国では妙なことに
「ビール系」と括られる酒類の税率が統一される方向となった。大賛成!そも
そも酒税法で麦芽100%でない混ぜ物でも「ビール」だとした一方で、副原料が
ずっと多いものを「発泡酒」などと称して税を軽くするのがおかしいのだ。
『ガリヴァー旅行記』にある「バルニバービ」国では、「悪徳と愚行」に課
税し隣人たちが審査して個人ごとの税額を決めるのがよいとか、各人が自慢す
る心身の美点に課税し本人が申告する優劣の程度に応じて税額を決めようとか、
公平で効率的な税制が議論されていた(第三篇第六章参照)。酒類を呑むと世
間様に迷惑をかけ、自分の心身を蝕んだりするから、それを防止するために価
格を高くする国民保護の観点と、世間の迷惑=「悪徳と愚行」に応じた課税の
両面から、どの酒類でもアルコールの摂取量に応じた課税とすることが適切だ。
その点で今回予定される改正は「過渡的」でしかない。10年後、麦酒でも何で
も酒精含有量をベースに税率を一本化し、かつ増税して悪徳防止や医療費対策
などに資する改革を期待する。その日に備え、健康を維持し、どんな飲酒でも
均しく世間に貢献する高齢者たることを祈念して、今は、改正にカンパーイ!

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(東京大学名誉教授)

 

愛する能力

 

教育とは「愛する能力」を、教える者と教えられる者とが学び合うことだと
信じている。そのため私はゼミナールを重視してきた。私のゼミナールは15時
から19時まで教室で演習を行い、それからゼミ生と食事をした後、23時頃まで
喫茶店でまた議論することを日課としていた。
ゼミナールの卒業生は毎年集う。昨年の集いの時のことである。夜遅くまで
喫茶店で議論したことが、人生をどう生きるのかを考える指針となったので、
3ヶ月に一度程度、あの議論をする場を設けて欲しいと一人の卒業生が言い出
した。周りの卒業生もそうして欲しいというので、私は教師冥利に尽きると思
い引き受けた。
それ以来、この集いを言い出した卒業生が3ヶ月に一度、私のもとに来て、
この集いの企画を調整していく。昨年の12月にも訪ねてきて2月の集いの調整
をした。その時、私は何気無しに「お子さんはまだか」と声をかけた。彼は寂
しげな表情で「妻があまり健康ではないもので」と応えた。
年が明けるとともに、彼から連絡が入った。それは12月31日、年が行くとと
もに、妻が逝ったという連絡であった。30才を数年上回った若さでである。私
が弔問に訪れると、彼は涙を拭うこともせずに、5年前からわかっていたこと
なので覚悟はできていたと、私に告げた。
私は教え子に愛の壮絶さを教えられた。彼が結婚したのは2年半前のことで
ある。彼は愛する者が不治の病に侵されているからこそ、残された「生」を共
にしなければならないと決意して結婚したのだ。
悲しみが消していく心の中の火の数よりも、愛が灯していく心の中の火の数
のほうが遥かに多いことを、私は教え子に教えられた。

 

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奈良県吉野町「吉野手漉き和紙」。千年以上もの歴史、風土、そして職人の誇
りが漉き込まれた和紙。文化財修復紙として貴重な役割を果たすものも‥。
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■街角から畦道から

 

竹内義昭 カズコさん(95)

 

50年近く住んでいた荻窪を引き払って平塚市へ移転して2か月が過ぎた。この
間、カズコさんの施設を訪問したのは7回だけ。週に1回を目標にしていたの
が、ほぼ10日に1回になってしまった。

 

荻窪では施設まで歩いて10分だったので、思い立ったらすぐに会いに行けた。
平塚からは片道2時間を覚悟しなければならない。事前に予定を調整して出か
けるので、ついつい足が遠のきがちになる。

 

やはり預かってもらう施設は近いのが一番、と思うようになった。杉並区が南
伊豆に特養を作る計画があるので、温泉のあるこの新施設にしようかと考えた
ことがあった。南伊豆までは3時間以上かかる。断念して良かった。

 

■まち・むらニュース

 

・長崎県雲仙市 「雲仙市の歌」歌詞募集中

 

市民のさらなる一体感を養い、子どもたちの郷土愛を育む目的で「雲仙市の歌」
を制定することになり、歌詞を募集中。応募概要、方法は下記の通りで、歌詞
が決まったあと、曲の公募もおこなう。
応募期間:?2月14日(火)まで
応募先問合・問合せ:雲仙市総務部政策企画課 市の歌 係
TEL 0957-38-3111(内線2375)
http://www.city.unzen.nagasaki.jp/info/prev.asp?fol_id=25082

 

・北海道東川町 第43回ひがしかわ氷まつり

 

氷彫刻発祥の地で、コンクールの作品を中心に一般参加の氷雪像も展示される。
ライトアップされた氷雪像、氷のオブジェの中で打ち上げられる花火が美しく、
大きな滑り台が子どもたちに大人気だ。
会期:1月21日(土)?22日(日)、23日はライトアップのみ
会場:東川町羽衣公園(東川町東町1-16-1)
主催・問合せ:ひがしかわ氷まつり実行委員会 TEL 0166-82-3761
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=1&s=8287

 

コラム<象さんの散歩> 賀状シーズンも過ぎて

 

1月15日は年賀状のお年玉抽選日だから、というわけでなく、毎年、この日
までに賀状の整理を一段落させる。出す賀状は、元旦の初日の出、初詣のあと
作業を始め、15日までには何とか片が付く、という次第である。
私の出す賀状のスタイルは、ずーっと変わっていない。賀春とか迎春とか、
自分で書いたカットを右上に置き、400字ほどの共通の便りをつくってコピー。
左に少し残した余地に自筆で添え書きする。全文を自筆は、諦めて久しい。
コピー部分は、妻宏子と連名で、わが家のあれこれ。昨年に信州・飯山での
スローライフ・フォーラムが実を結んだこと、ことしも「いいやま逸品市」の
開催、「虹の里・飯山」のアピールなどが続くであろうことを喜び、世の動き
は内も外も騒然でも想いはゆっくり、と。毎年ほぼ同じ、300通を超える。
頂く賀状も、ほぼ同数。アメリカのトランプ政権登場、イギリスのEU離脱
を憂えるのがやはり多かった。何とも重い。「来年から年賀を失礼させてほし
い」というものも。短時間にたくさん書く、住所変更を照らし合わせる、大変
なんです、というわけだ。メールに切り替えたい、も含めて4通あった。
同感。が、廃止も淋しいな。ことしは、宿題が残された・・ <川島正英>

 

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 新巻鮭

 

お正月に、岩手県山田町から新巻鮭をいただきました。「寒風干し」ともいう
そうです。スーパーで塩を振っただけの鮭に慣れた舌には、驚きの美味しさで
した。子どものある家庭に持ち込み、家族大騒ぎでケーキカットならぬ鮭カッ
ト。切り身しか見たことのない鮭に、目も口も背骨やヒレもある。塩と風は、
保存だけでなく旨みも作る。いろいろ教えてくれた、生涯学習鮭でした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=397

 

■編集室便り

 

▽スローライフ学会会員 石井みな子さんが雲仙市で講演

 

テーマ:「女性の“視点”で地域を元気に!」
日 時:1月28日(土)13時30分?15時
会 場:吾妻町ふるさと会館 研修室1
講 師:石井みな子さん?パーティー・フー代表取締役社長
問合せ:雲仙市男女共同参画センター 電話0957(38)3111

 

一昨年、雲仙市で開催の「スローライフ・フォーラム」がご縁での開催です。
女性の視点で地域のまちづくりや企業の新規事業・商品企画など様々な分野に
取り組まれている石井さん、「中身はよくて当たり前、見た目のおしゃれ化推
進時代」という副題は、思わず惹かれ、雲仙まで行きたくなります。

 

お近くの方、スローライフ仲間の講演にどうぞ。

 

▽今年の「さんか・さろん」は2月から

 

毎月第3火曜日開催の「さんか・さろん」、今月はお休みです。
楽しみにされていた方、ごめんなさい。

 

2月21日(火)のさろんは、スローライフ学会会長:増田寛也さん(野村総合
研究所顧問)のお話です。

 

2017年に増田さんがどんな思いを寄せられるか、どんな方向を示されるのか、
ご期待ください。

 

詳しくは、またあらためてご案内いたします。

 

▽スローライフ・ジャパンへメールを送るときのお願い。

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