瓦版2018.9.4 第429号

さあ、みのりの秋。9月の「さんか・さろん」(18日・火曜日)も楽しい学び
の日にしたいものです。女性実業家の石井みな子さんに語っていただきます。
いろどりゆたかな視点で世界が塗り変えられていく・・(編集室便りに詳しく)

 

・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 長谷川八重(NPOスローライフ掛川)

栗の九月

 

この夏の猛暑も九月に入りもうそろそろ勢力が治まってほしいところです。
私達は、天候を気にしながら里山に通う。今年も9月1日の草刈りを手始めに
「栗焼酎プロジェクト2018」が始まりました。
掛川市の特産食材である栗を新たな付加価値で商品化し、同時に後継者不足
や猪による被害で荒廃してゆく里山を考えるきっかけになればと始めて10年目。
昨年は中瓶と小瓶を合わせて1000本を販売するまでに至りました。
とくに3年前に導入した栗剥き機で、剥いた栗をカビさせることなく酒蔵に
納品。原料が安定したことで昨年は新たに、蒸留の最初の雫を集めて445度の
お酒「初垂(はつたれ)」の販売を試みたところこちらも好評です。
プロジェクトは、草刈り、早朝の栗拾い、栗の鬼皮剥き、販売。それぞれの
作業ごとにスペシャリストが育ち、多くのファンに支えて頂いています。
さて、今年の出来はどうかな?台風の被害に遭わないことを願いつつ、栗山
に通います。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(日本社会事業大学学長)

 

酷暑の週

 

この一週間ほどを振り返ると、異常気象の影響で、私の住まうさいたま市の
気温は異様だった。35度を超えていたどころか、40度近くまでに達し、文字ど
おり灼熱地獄だった。異常気象は猛暑をもたらすばかりか、気象を荒々しくし
てしまい、激しき豪雨にも襲われる。豪雨にしばしば見舞われる猛暑のもとで、
私は慌ただしい一週間を過したのである。
一週間の幕開けは、須磨にある兵庫県の研修所での講演から始まった。新神
戸に到着する前に、携帯電話が鳴り、新神戸から須磨までタクシーで来るよう
にとの連絡が入った。聞けば前日に襲った台風の影響で、在来線が動いていな
いという。車窓から見える海は波高しといえども美しい。しかし、山側に目を
移すと、強風で薙ぎ倒された大きな松の木の痛々しい姿が、目に飛び込んでく
る。
戻ってきて、大学の通信教育の開講式に出たり、環境省の委員会に出たりし
て、落ち着く時もないまま、福岡県の仕事で福岡県へと飛んだ。出迎えてくれ
た福岡県の職員の人に、「福岡は暑いでしょう」といわれても、さいたま市に
住んでいると、むしろ涼しいと感じてしまうことが恐ろしい。
夏は緑に囲まれていないと心が落ち着かない。今年の夏は、ほんのわずかし
か軽井沢で緑に抱かれて生活ができなかったと悔やみながら、福岡からさいた
ま市に戻ったのである。
帰宅すると、岩波書店の田中宏幸さんから、『アエラ』、『東洋経済』、
『エコノミスト』、『金曜日』という週刊誌が送られてきた。私の著した『経
済学は悲しみを分かち合うために』の書評が、同じ週の四つの週刊誌の書評で
取り上げられたからである。そうしたことは珍しく、嬉しいという田中さんか
らの手紙が添えられえていた。面映ゆい思いに駆られながら、この週の幕を閉
めたのである。

 

▽▽▽▽▽▽▽▽

 

【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
秋田県雄勝郡羽後町「まんまけぇ」。秋田名物「いぶりがっこ」を細かく刻み、
黒ごま白ごまを混ぜた生ふりかけ。おにぎりやお茶漬けにもぴったりです。
△△△△△△△△△△△

 

■街角から畦道から

 

竹内 義昭 カズコさん(177)

 

岐阜市の老人医療専門病院で入院患者5人が死亡した事件が大きく報じられた。
猛暑が続く中、病室のエアコンが故障していたのが原因の可能性が大という。
特養に母を預けている私にとって、この事件は他人事ではない。

 

夏場の熱中症、冬場のインフルエンザ、飲食時の誤嚥。体力が低下している老
人の大敵である。週1回ではあるがカズコさんに面会に行くのには、こうした
危険にさらされていないか、この目で確認する意味もある。

 

カズコさんの特養では、今年の初めごろ一部の入所者がインフルエンザに感染
した。施設側は直ちに各居室に加湿器を配置した。細かい気配りがうかがえて、
家族も安心していられるのだ。

 

■まち・むらニュース

 

・長野県飯山市 いいやま駅まつり

 

鉄道好き、飯山駅に大集合!「鉄フェスwith信越自然郷」が開かれる。ミニ
新幹線の乗車や運転シュミレーション体験、飯山駅探検隊など盛りだくさんの
イベントだ。同時に彫金や手すき和紙などの伝統文化の体験もできる。
日時:17日(月・祝)10時?15時 会場:JR飯山駅
主催・問合せ:信州DC飯山市実行委員会 TEL0269-62-3133
http://www.city.iiyama.nagano.jp/contents/ivent_calender/tetsu_fes

 

・青森県弘前市 津軽まちあるき博覧会2018

 

住んでいる「まち」でも、知らないところがまだたくさんある。地元の住民も
旅人も一緒になって津軽のまちあるきを「ふがくあさぐ」(深く浅く、深く歩く)
楽しもう。農家庭園巡りや湯の郷あるきなど、44のコンテンツがラインナップ。
開催:?10月31日(水) 場所:津軽の各エリア
問合せ:公益社団法人弘前観光コンベンション協会 TEL0172-35-3131
http://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/edit.html?id=tsugaru_machiaruki

 

コラム<象さんの散歩>

 

やはりの夏休み

 

夏休みが終わった。この夏、40度を超える異常高温がみられ、降雨、落雷、
災害で生命を脅かす事件が続発した。世の中、政治も含め、まさに異質の気象
だったが、わが家の夏休みは、きわめて平凡に。スローライフに。
最後の週になって、軽井沢と伊豆・河津へ3日間ずつ出かけた。軽井沢へは
妹夫婦とその孫家族とともに。東京から新幹線で1時間、人気のアウトレット
が驚くほど拡がり、旧市街地もじじばば向きではなくなっていた。でも孫たち
とトンボ・ボートに乗ったり、妻・宏子と養蜂小屋とか小川を辿って歩いた。
政治部の駆けだし記者時代に、政治家を訪ねた森の小道を思いながら。
河津は、いつもと同じく家族3人で山の家へのドライブ。天城の緑と河津川
の釣り人や水遊び青年グループに慰められ、下田のおそば、松崎町の喫茶店を
楽しみ、稲取の朝市で馴染みの農家が工夫したミカンを買い入れたり。
スローライフの夏休み明け。最初の仕事は、「瓦版」を編集し、この原稿を
書き上げること。だから、こころひきしめつつ・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
「温泉総選挙」に十津川温泉郷(湯泉地温泉・十津川温泉・上湯温泉)がエン
トリーしています。皆さまの応援投票をお待ちしております!
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 手づくりの交流拠点

 

おなじみの紀の川市に観光交流拠点が、オープンしました。驚くのは多くの市
民が実際に手を下して、ワークショップで拠点整備していることです。壁を塗
る、テーブル・イスを作る、配布するマップの情報集めも市民参加。誰かが作
ってくれた場所よりも、自分の時間が染み込んだ建物には最初から愛着がわく
はずです。観光まちづくりを進める、市民の心の拠点にもなることでしょう。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=481

 

■編集室便り

 

▽9月18日の「さんか・さろん」は
?女性生活者視点でブランディングプロデュース?のお話。

 

夏休み後、初秋の「さんか・さろん」は“私の仕事シリーズ”として、
スローライフ学会会員の石井みな子さんにお話しいただきます。

 

例えば‥
・三越百貨店の売り場100坪を女性生活提案売り場にする。
・卓球を明るく新たなイメージにしてブームを起こす。
・世界花博、都市緑化フェア、万博などの女性来場者を増員する。
・県の広報コンサルティング、「道の駅」の企画からオープンまで。
・全国1万人の女性情報クチコミクラブをつくる‥ などなど。

 

石井さんの手がけてきたブランディングという仕事の幅の広さ、深さが、
実例を通して理解できるかと思います。
詳しくはこちら↓
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=356

 

・日 時:9月18日(火) 19時?20時30分

 

・テーマ:?私の仕事シリーズ?「女性生活者視点でブランディングプロデュース」

 

・講師:石井みな子さん(株式会社パーティ・フー代表取締役社長)
http://www.party-fu.com/about/index.html

 

・会 場:クオリティソフト株式会社東京本部・会議室マーキュリールーム
東京都千代田区麹町3-3-4 「KDX麹町ビル」6階
※麹町4丁目の交差点から見える「成城石井」の並びにあるビル。
有楽町線 麹町駅 1番出口より徒歩1分/半蔵門線
半蔵門駅2番出口より徒歩8分
http://www.qualitysoft.com/corporate/office#tokyo_office

 

・会 費:会員1000円、一般2000円(学生500円)

 

・申込み:メール TEL 03-5312-4141

 

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クオリティライフから・・・
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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