瓦版2019.1.15 第447号

きょう15日は、「さんか・さろん」の日です。ことしは、恒例の増田寛也会長
の年頭所感をうかがったあと、3月の兵庫県篠山市でのスローライフ・フォー
ラムについて、市の方々から話をお聞きします(詳細は「編集室便り」に)。
・・

 

コラム<火曜日の鐘> 斉藤睦(地域総合研究所所長)

 

「ほ」「し」を求めて

ホームレス支援誌ビッグイッシューに、発刊15年分のインタビューの中から
「生き方術」の視点で選んだ「2019版のいろはかるた」が載っていました。中
で、「ほ」と「し」が響きました。
「ほんのわずかの間だけでも、楽しく笑って生きていたい。“人生は喜ばせ
ごっこ”だと僕は思っているんだよ」(やなせたかし/詩人&漫画家)
「シクシク(4×9=36)泣いて、ハッハッハ(8×8=64)と笑ったら、
ちょうど100。ちょっとだけ笑いが多かったら、それはいい人生」(昇幹夫/
医師)
…で、思いました。かるた合戦があれば、今年は「ほ」「し」だけは、必ず
ゲットするぞと。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 中村桂子(JT生命誌研究館館長)

 

“ふつうのおんなの子”宣言

 

『ふつうのおんなの子のちから』(集英社)を書きました。
権力と金力に任せて勝手をし、武力にまで手を出すような社会を次の世代に
渡すのはイヤという気持が日々強くなっています。考えた結果、小さい頃から
続いている「ふつうのおんなの子」の気持を生かそうと思ったのです。
「日常接するものやことをよく見て、自分の言葉で考え、納得しながらふつ
うに暮らす」という生き方です。ふつうのおんなの子が活躍する社会になった
ら生きやすいのではないか、と子どもの頃からの仲間である「ハイジ」や「あ
しながおじさん」のジューディ、「ふたりのロッテ」「長くつ下のピッピ」
「モモ」「赤毛のアン」「小公女」、それに「蟲愛づる姫君」などに応援を頼
みました。
ジューディは言います。「たいがいの人たちは、ほんとうの生活をしていま
せん。かれらはただ競争しているのです。地平線から遙かに遠い、ある目的地
へ行きつこうと一生けんめいになっているのです。そして、一気にそこへ行こ
うとして、息せき切ってあえぐものですから、現にじぶんたちが歩いている、
その途中の美しい、のどかな、いなかの眺めも目にはいらないのです。そして
やっとついた頃には、もうよぼよぼに老いぼれてしまって、へとへとになって
しまっているんです。ですから、目的地へついてもつかなくても、結果になん
の違いもありません。あたしは、よしんば大作家になれなくっても、人生の路
傍にすわって、小さな幸福をたくさん積みあげることにきめました」
私も小さな幸せが一番と思っています。

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
長崎県雲仙市「藍の青いお茶」。昔は薬草として使われていた藍。無農薬栽培
の藍でつくられたハーブティーは、鮮やかな青色でおだやかな味わいです。
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■街角から畦道から

 

舟越隆裕(日光まるかじり塾) 水羊羹の旬

 

日光の名物のひとつ「水羊羹」。夏に涼感を誘う和スイーツと思われがちです
が、日光では冬の風物詩とも言える食べ物なのです。冷蔵技術がなかった昔は、
当然のごとく、冬だけの味だったのですね。ぬくぬくのこたつで、冷んやりの
水羊羹は最高の贅沢です。
日光では、おせちに入れる家庭も多く、手作りする家庭もあります。
そもそも、日光の羊羹は、江戸時代から日持ちするお土産物として育ってきた
ものですが、江戸から日光まで1週間かかる行程では、水羊羹は持ち帰れなか
ったでしょうね。まさに、日光だけで食べられる限定物です。
日光連山に由来するおいしい水と厳選された素材でできた銘菓「水羊羹」、そ
の歴史も忘れずに伝えていきたいものです。

 

小松崎いずみ(埼玉県越谷市・スローライフ学会会員)
無形文化遺産 埼玉県細川紙

 

最近、簡単なメモすらスマートフォンに入力する。紙に記録するのが当たり前
だった時代が、いつのまにか日常でもペーパーレス化。この時代だからこそ、
紙を知る意味があると思い、埼玉伝統工芸会館で手漉き和紙を体験した。
和紙の原料は、楮(こうぞ)とトロロアオイ。これだけで1000年も劣化しない
丈夫な和紙が産まれる。冷たい水の中で、縦にも横にも水流とともに木の繊維
が絡み合う手漉き和紙体験。社会科見学に来ている小学生の顔は、不安げにも
興味津々。たぶん、私も小学生と同じ顔だったに違いない…
私が作った手漉き和紙がどんな出来上がりなのか楽しみでならない。

 

■まち・むらニュース

 

・岩手県遠野市 遠野文化まちづくりネットワーク交流会

 

2020年に発刊110年を迎える『遠野物語』に向けて開催される“超会議”。
昔話や民話が題材の舞台公演、語り部の会、女子神楽実行委員会など、遠野の
文化を国内外に発信している個人・団体が活動を紹介する。
開催日時:1月18日(金)18:00?20:30 会場:あえりあ遠野中ホール
主催・問合せ:遠野文化研究センター TEL 0198-60-2800
http://tonoculture.com/dealing/symposium/4712/

 

・沖縄県読谷村 琉球ランタンフェスティバル

 

琉球王朝の町並みを再現した「むら咲むら」が、中華ランタン、ランタンオブ
ジェ、和紙燈籠などさまざまな「あかり」で埋め尽くされる。灯がともると、
日替わりのステージやカフェも楽しめる。
会期:?3月3日(日)9:00?22:00(点灯は18:00?)
会場・問合せ:体験王国むら咲むら TEL098-958-1111
主催:読谷村地域活性化連携体 https://lantan.ryukyu/index.html#fes

 

コラム<象さんの散歩>

 

伊豆・河津に春の訪れ

 

お正月を、伊豆・河津で過ごした。初日の出は、洋上の雲に覆われて残念な
出足となったが、でも、散歩で春を味わう。初日の出を待った「バガテル公園」
で、ばらの花が何種類か咲きそろっていた。この時期に稀である。里へ下りる
と、例年より早く咲いた桜があちこちに。早咲きで知られる河津桜であるが、
でも、これほどに早く。暖冬異変といえるのかな。楽しい気分になった。
もう一つの春。田舎暮らしを求めて河津へ移住してきた若い人たちと会った
こと。「河津移住ライフ」という町がつくった8ページの小冊子がある。河津
に住みたい人たちへのガイドブック。この冊子に、二組の若い移住夫婦が大き
く取り上げられていたが、その若夫婦の二組に偶然、お目にかかった。
一組は河津駅近くでカフェを開いたばかり。コーヒーを飲みに訪れて。もう
一組は、わが家近くの空き家に最近移住したばかり。畑づくりを。ヤギも飼い
たい、と話してくれた。いまや、全国的に、大都会から村への動きが激しい。
それを地域振興につなげたい。河津でもスーパーとコンビニの進出で、駅近く
の商店が次々に消えていく状況であり、頼もしい若夫婦たちといえよう。
先がけの花と新しい村人、ともに、うれしい春の訪れ・・ <川島正英>

 

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「奈良県十津川村」から・・
鍋物に欠かせない十津川産のキノコは、地元でも大人気。寒さの中、清冽な水
で育ったナメコ、シメジ、エリンギなど。取り寄せができます。農事組合法人
「上湯川きのこ生産組合」http://kamiyukawakinoko.com/
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 凍み餅

 

その存在は知っていましたが、造るところを見せていただき、さらに地元で食
べることができました。福島県古殿町「ふるさと工房おざわふぁーむ」の小澤
ご夫妻が郷土の味を消してなるかと頑張っています。「ごぼっ葉」という山菜
を混ぜて餅を搗くと、お餅が凍り、乾燥してもボロボロにならない、昔からの
知恵です。寒さと時間、手間が美味しさをつくる、究極のスローフードでした。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=499

 

■編集室便り

 

▽きょう15日、新年最初の「さんか・さろん」です。

 

増田寛也会長と篠山市にお願いしました。
諸問題を抱える日本の行き先は?
増田さんから、毎年恒例の年頭所感をいただきます。
また3月9日・10日開催の「スローライフ・フォーラムin丹波篠山」
について、兵庫県篠山市の方々から詳しい篠山案内をうかがいます。
ぜひ、お出かけください。

 

・日 時:1月15日(火) 19時?20時30分

 

・テーマ・講師:
「2019年年頭所感」
■増田寛也さん(野村総合研究所顧問、スローライフ学会会長)
「スローライフ・フォーラムin丹波篠山へどうぞ」
■竹見聖司さん、酒井 誠さん(篠山市政策部創造都市課)
来年3月のスローライフ・フオーラムについて
<開催市の名前が変わります>フオーラムの主催は、兵庫県と篠山市
ですが、篠山市が5月に「丹波篠山市」へ名称を変えます>

・会 場:クオリティソフト株式会社東京本部・会議室マーキュリールーム
東京都千代田区麹町3-3-4 「KDX麹町ビル」6階
※麹町4丁目の交差点から見える「成城石井」の並びにあるビル。
有楽町線 麹町駅 1番出口より徒歩1分/半蔵門線
半蔵門駅2番出口より徒歩8分
http://www.qualitysoft.com/corporate/office#tokyo_office

 

・会 費:会員1000円、一般2000円(学生500円)

 

・参加申込みはこちらへ
メール TEL 03-5312-4141

 

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【たまな商店】テレビ番組で紹介されました!長野県北安曇野郡。山桜の名所
桜仙峡で作られている在来種小豆「桜仙峡あずき」皮が薄く食感が良いのに煮
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
和歌山県紀の川市
http://www.city.kinokawa.lg.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

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