瓦版2019.9.17 第482号

さあ、17日は「さんか・さろん」です。「あらためて東京を考える」シリーズ
で『世界都市農業サミット』を開く練馬区の試みを学びます。世界へ発信する
スローライフ文化とその魅力を。(『火曜日の鐘』と『編集室便り』に詳しく)
・・・・・・・・

 

コラム<火曜日の鐘> 斉藤睦(地域総合研究所所長)

世界都市農業サミットを開きます

これまで何回か、いま、都市農業が面白いと書いてきましたが、東京都練馬
区で今年11月末に、ニューヨーク、ロンドン、ジャカルタ、ソウル、トロント
の5都市を招いて世界都市農業サミットが開催されます。
練馬区は、東京23区で最も農地面積が大きく(農地総面積の40%)、“江戸
時代からここで農業やってます”という農業者もいて、代々受け継ぐ家業とし
ての農業が営まれています。日本の都市農業はほとんどそうです。
一方、世界の大都市では、都市計画上市街地と農地は分離されていて、都市
農地は荒廃した空き地の緑化対策などでスタートし、農地をマネジメントする
のは行政と契約したNPO、作物を作るのはボランティアや移民というケースが
多くみられます。緑化やコミュニティ政策としての農業です。
そうした違いがある中で、収穫の喜びや地域住民の絆づくり、食育への貢献
など都市農業の現代的価値が、都市住民の間で強く共感されています。
今週の「さんか・さろん」では練馬区都市農業課の職員の方とともに?いま
なぜ世界都市農業サミットなのか”の議論を致します。お運びください。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 増田寛也(野村総合研究所顧問)

 

目黒のさんま祭りと台風

 

今月8日、目黒のさんま祭りに行って来た。毎年の恒例で、さんま提供元の
岩手県宮古市の山本正徳市長と秋の味覚を楽しんだ。しかし、今年はさんまが
大不漁。祭りはやむなく冷凍保存していた昨秋のさんま7000匹で何とか乗り切
った。
市長によると、今年は魚体が小さく、去年のものの方が脂も乗って美味しい
との事。冷凍物を提供したのは24回目にして初めての出来事だと言う。
近頃は、いわしやさんまは大衆魚と言えなくなってしまった。こんなところ
にも気候変動の影響が現れているようだ。ところで、さんまと共に提供されて
いるのが、徳島県神山町のすだちと栃木県那須塩原市の大根。多数の自治体の
協力があってこその祭りで、これもさんま祭りの良い所だと思う。
当日は、台風15号の影響が心配されたが、祭りは無事終了した。一方、台風
は千葉県に甚大な被害をもたらし、現在も停電で大勢の人が大変な思いをして
いる。しかし、個人のボランティアは周辺から続々と入って片付けを手伝って
いるが、首都圏の他の自治体が支援しているという話はほとんど聞こえてこな
い。
西日本のある首長が、自分たちの地域では考えられないと嘆いていたが、本
当に不思議だ。ブルーシートの張り方一つとっても特別な技術が必要で、この
ような大被害の場合には、他の地域では自治体同士が協力して住民を支援する。
図らずも首都圏内の自治体間の希薄な関係が見えたような気がする。

 

▽▽▽▽▽▽▽▽

 

【逸村逸品】ひとこと紹介 ? http://www.facebook.com/slowlifej
和歌山県紀の川市「八朔マーマレード」。八朔を砂糖だけで煮つめました。
ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会で金賞を受賞。
△△△△△△△△△△△

 

■街角から畦道から

 

藤井頼暁(熊本市)「未知なる子どもの育て方」1?産みの苦しみ?

 

9月初旬に熊本に引っ越しをして数日後、早朝片付けをしていたところ、実家
にいる妻から破水したと連絡が入り病院へ連れて行きました。お昼過ぎに薬を
投与して陣痛が始まりました。
私は・・・と言えば、機械を見ながら陣痛の間隔をカウントして「あと30秒後
ぐらいに来るよ」とか伝えることと、陣痛が来ている間は尾てい骨付近を力を
入れて押すこと。それを40時間ほど、ほぼ寝ないで続けました。その後、予定
日より20日近く早かったのですが、深夜に無事男の子が誕生しました。
私が在宅で仕事をしていたことから、時間の都合がついてずっと付き添うこと
ができ、出産まですべて立ち会うことができました。サポートする私も非常に
大変な労力でしたので、「産みの苦しみ」という言葉はこういうことだったん
だと・・・妻と共有できたのではないかと思いました。

 

舟越隆裕(日光・珈琲CoCom)「カフェおやじ」への道(10)

 

還暦を機に、昔からの夢を叶えようとカフェ起業を目指し動き始めた数か月。
その間の他愛もないあれこれに長い間おつきあいいただき、ありがとうござい
ました。連載は今回で一区切りとさせていただきます。
まもなくキッチンカーが納車となり、今月末頃にオープンを迎える予定です。
でも、これからが本番!お客様との出会いや、舞台裏のドタバタなど数えきれ
ないほどあることでしょう。また機会がありましたら、瓦版に綴らせていただ
きます。もしご興味ございましたら、お店のフェイスブックページもご覧いた
だければと思います。(「珈琲COCOM」で検索をお願いします。)
最後に、同級生からの力をもらった言葉を添えさせていただきます。「この歳
でチャレンジする夢があるということが、周りにも夢を与えてくれているよ」
では、日光でお待ちしております。

 

■まち・むらニュース

 

・奈良県宇陀市 伊那佐「灯」Mate2019

 

日本の伝統行事「灯篭流し」を中心に、大人から子どもまで楽しめるお祭り。
今年は令和の期待、希望をテーマに。会場で灯篭(500円)を購入して絵付けも
できる。飲食ブースが並び、打ち上げ花火も・・・。
日時:9月22日(日)15時?20時(雨天時は23日)
会場:榛原比布旧伊那佐郵便局前芳野川周辺
主催・問合せ:伊那佐地区まちづくり協議会 TEL090-4498-7280
http://www.city.uda.nara.jp/machizukuri/inasa_tomosibi_mate2019.html

 

・香川県小豆郡 島めしフェスティバル2019 佃煮王決定戦

 

小豆島の食品産業活性化、佃煮業界団結、次世代に食の魅力を伝える、を趣旨
に開く。戦後、醤油の産地でもあった小豆島で始まった佃煮づくり。会場では
各メーカー自慢の佃煮が楽しめるほか、もち投げもおこなわれる。
入場料:ご飯付 大人500円、中高生300円、小学生以下は無料
日時:9月29日(日)10:00?15:30 会場:小豆島ふるさと村テント広場
主催・問合せ:島めしフェスティバル実行委員会
http://www.town.tonosho.kagawa.jp/kanko/tnks/dwn.php?id=623&num=1

 

コラム<象さんの散歩>

 

「内閣改造」の不思議

先週の新聞・テレビは、第4次安倍内閣再改造の報道に追われた。掲げた政
策は「安定と挑戦」。それぞれ相似た紙面づくり、画面づくりであった。
だが、もっと質すべきことがあるはず。閣内にとどめた麻生太郎副総理・財
務相は「森友」の公文書改ざん問題に責任ある人。また抜擢人事の萩生田文部
科学相は「加計」問題で渦中の人。世論へのあえての挑戦と捉えるほかない。
日韓問題にからむ河野外相、世耕経済産業相、岩屋防衛相が一斉に交代した
のはなぜか。最重要課題に掲げる「憲法改正」への布陣がなおざりではないか。
閣僚の起用についても疑問がいくつか。党内各派の“滞貨一掃”閣僚という
揶揄も消えない。石破茂派からはゼロ。一方、過去の総裁選挙で石破支持を貫
いてきた小泉進次郎氏を環境相に起用した。なぜ。真意はどこに。だれも聞か
ない。
ひっくるめて、この内閣で、日本の政治に何を遺したいのか。安倍首相の来
年は東京五輪で過ぎ、次の年は、秋に衆院議員の任期満了となるが、その前に
安倍首相の党総裁の任期満了がやってくる。「総裁4期」を認める党則改正の
関門がある。象さんは、今回の改造内閣の布陣から、安倍総裁は4期を目指す
と見る。
外交・安全保障面でも聴きたいことあり。内閣改造まで、国家安全保障局長
には谷内正太郎氏(元外務次官)。ほぼ毎日、首相と会っていた。後任には警
察庁畑の北村滋内閣情報官を。安倍外交の変質でないのか・・ <川島正英>

 

================= PR =====
「奈良県十津川村」から・・
谷瀬集落で、純米酒を造るための酒米の稲刈りがあります。9月29日(日)と、
10月6日(日)澄んだ秋空のもと汗をかきましょう。参加費大人2500円(昼食
とお土産付き)問合せ:役場産業課観光グループ 電話:0746?62?0004
=======

 

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> オープンガーデン

 

各地でオープンガーデンが盛んです。個人のお庭を一般に開放する活動。42軒
が参加の長野県須坂市で、小林友子さん宅に伺いました。秋で花は少ないもの
の、庭のあちこちにベンチや水の流れがあり、特産のフルーツを使ったお茶も。
来客がゆっくりできるようになっています。「私はとにかく人が好きなの」と
小林さん。庭だけでなく、オープンハート活動なのだと思いました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=535

 

■編集室便り

 

▽きょうの「さんか・さろん」は「世界都市農業サミット」のお話。

今月の「さろん」は11月に練馬区で開催される世界都市農業サミットについて、
妻木里恵さん(練馬区世界都市農業サミット担当課)と斉藤 睦さん(地域総
合研究所代表、NPOスローライフ・ジャパン理事、練馬区専門調査員)から説
明いただきます。

 

詳しくはこちらから
http://www.slowlife-japan.jp/modules/katsudou/index.php?page=detail&bid=386&req_uid=4

 

サミットのホームページはこちら
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kankomoyoshi/nogyo/summit.html

 

・日 時:9月17日(火) 18時?20時
※18時からです。ご注意ください。

 

・タイトル:ご期待ください!「世界都市農業サミット」

 

・講 師:妻木里恵さん、斉藤 睦さん

・会 場:クオリティソフト株式会社東京本部・会議室マーキュリールーム
東京都千代田区麹町3-3-4 「KDX麹町ビル」6階
※麹町4丁目の交差点から見える「成城石井」の並びにあるビル。
有楽町線 麹町駅 1番出口より徒歩1分/半蔵門線
半蔵門駅2番出口より徒歩8分
http://www.qualitysoft.com/corporate/office#tokyo_office

 

・会 費:会員1000円、一般2000円(学生500円)
※どなたでも参加できます。

 

・申込み:メール TEL 03-5312-4141

 

==== PR ====
クオリティソフトから・・・
【たまな商店】サラリとした食感とあっさりとした旨味。お米本来の美味しさ
を残している原種米を無農薬・無肥料で育てて天日掛け干しで仕上げています。
長崎・雲仙、竹田竜太さんの「朝日米」>>> https://tamana-shop.jp/takedaasahi/
=======

 

■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

岩手県遠野市
http://www.city.tono.iwate.jp/
奈良県吉野郡十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社
http://www.nippon-tele.net/
シン・エナジー株式会社
https://www.symenergy.co.jp/
クオリティ株式会社
http://www.quality.co.jp/
アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/

 

=======

 

最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジンへのご意見をお寄せください。

 

このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの
ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
お気軽にお付き合いください。

 

今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメール
アドレスの変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。

 

=======

 

Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン スローライフ学会

 

〒160-0002
東京都新宿区四谷坂町9?4 リカビル301
TEL 03-5312-4141  FAX 03-5312-4554
http://www.slowlife-japan.jp/