瓦版 2022.10.25 第642号 増田寛也さんのコラム掲載

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和歌山県紀の川市・児玉征也さんの「川掃除から学ぶ」という愉快な連載が、

今回で終わり、続いて東京都板橋区・高橋征吾さんの「筑紫哲也を語ろう」が

スタート。11月の「さんか・さろん」は、筑紫哲也さんを語り合いましょう。

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コラム<火曜日の鐘>   斉藤睦(地域総合研究所所長)

 

before & after

 

今月は、コロナ以降、初めてといってもいいほどの忙しさでした。この間、

ZOOMでやっていた打合わせや委員会が、リアルで行われ始め、友人たちとの食

事会も復活し、交通機関を使って目的の建物に移動し、ビル内を動き回って会

合場所を探し、リアルな会話を取り交わすといった、コロナ前に日常的に行っ

ていた行動を久しぶりに追体験し、“新鮮”な気持ちすら感じました。

加えて原稿書き、落語会や友人企画のフォーラムへの参加といった昔どおり

の“忙しさ”が舞い戻り、最初は普通の生活がやっと戻ってきたかのように安

堵していたのですが、いや、待てよ、コロナ前とコロナ後が、こんな風に同じ

日常であってよいのかと、苦みのある感情が湧いてきました。

コロナ前と後を、コロナがなかったもののようにつなぐだけでよいのか。

異常気象のはざまに浮かんだ美しい秋の月を眺めながら、改めて考えています。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   増田寛也(日本郵政社長)

 

祭りの行方

 

岐阜県の飛騨に出張した。今年は秋の高山祭が3年ぶりに開催され、名物の

「屋台の引き揃え」は雨で中止となったが、多くの観光客で賑わったと言う。

地元の方は、来年春こそ完全な形で実施したいと意気込んでいた。各地の秋祭

りもほぼ終わりの時期となっている。コロナ禍にあって高山祭のように開催に

こぎつけたものもあれば、引き続き中止を余儀なくされているものもある。

大勢の人が集まり、ときには体をぶつけ合うのが祭りの醍醐味であり、コロ

ナはその大敵である。しかし、今コロナ以上に深刻な問題となっているのが、

地方の少子化、高齢化、過疎化による祭りの担い手の消滅である。祭りにも京

都の祇園祭や青森のねぶたなど多くの観光客を集めるものと、集落の人々だけ

で行う盆踊りのような各地で伝承されてきた民族芸能としての風流踊りなどが

ある。後者の祭りは儀式の縮小、簡略化をしても持ち堪えられず、結局廃絶と

なっているようだ。祭りの起源は怨霊退散や豊作祈願など様々だが、農村部の

衰退も祭りの廃絶を加速させているのだろう。

東日本大震災の爪痕が生々しい中で、岩手の沿岸各地で夏祭りが行われた。

祭りが復興に向けての心の支えとなったとの声を、当時、多くの被災者から聞

いた。人と人との分断が進む今こそ祭りの持つ意味は大きい。多少の簡略化は

するにせよ、何とか継続させる知恵は無いものだろうか。

 

 

 

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北海道更別村「つぶつぶでんぷん」。十勝産のジャガイモを原料に、昔ながら

の自然沈殿法と低温長時間乾燥によって作られた片栗粉。更別村名物品です。

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■街角から畦道から

 

「川掃除から学ぶ」④ 錦の美旗プロジェクト

児玉征也(和歌山県紀の川市 NPO紀州粉河街づくり塾会員)

 

説明が難しいので、まず添付写真を見ていただきたい。経緯は、NPOの方々に

手伝ってもらったとき、川原でバーベキューしよう、と誰かが言うと、みんな

が“いいね“した。橋下は日陰でよいのだが天井が低く開放感に欠ける。そこ

で、キャンプのテントを用意できたらと考えたのがきっかけ。

早速、某メルカ〇で検索すると、中古の出物が無い。関連商品をメルってみ

るとテント→布→端切れ→反物。面積の割に安いのが反物である。訳ありの一

反は約1300円(送料込み)。しかも艶やかで美しい。思い切って4反購入した。

しかし、その後集まりが無いのでバーベキューは棚上げに。日陰づくりが今

や、「錦の美旗プロジェクト」に変身し、毎週土曜日に飾っている。川掃除と

いう諸行は続けば官軍との響き有れど、この川の流れは絶えずして、久しくと

どまれるか。新たな参入が望まれる。集え、この錦の美旗の下へ!

 

 

「筑紫哲也を語ろう」① 筑紫さんとの「出会い」

高橋征吾(東京都板橋区 スローライフ学会会員)

 

スローライフ・ジャパン立ち上げの中心にいたジャーナリスト筑紫哲也さん。

2008年に亡くなるまで新聞・TV・ラジオ・雑誌等で長らく活躍し人々に親しま

れた存在でしたが、私が筑紫さんに「出会った」のは、1989年に始まったニュ

ース番組「NEWS23」でした。ちょうど自分は中学3年生で世間への関心を持ち

始めていた頃です。当時筑紫さんのことは全く知らなかったのですが、ニュー

スを報じる姿勢やコメント、人柄、知性に他とは違うものを感じていました。

それから高校生になり、親や友人たちは久米宏さんのNステ派でしたが、私は

断然筑紫さん派で、毎日深夜0時半にエンディングテーマが流れるまで、親に

怒られながら夜更かししてテレビに齧り付いていたのを覚えています。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・島根県出雲市 第44回一畑薬師マラソン大会

 

“日本一過酷”と言われるマラソン大会。44回をむかえる歴史ある大会のコー

スは5kmと10km。“目のお薬師さま”として信仰の広がりを持つ古刹、一畑薬

師の境内を駆け抜け、残り1km地点には1,138段の石段が待ち受ける。

開催日:10月30日(日) スタート時間:11時~クラスにより順次

主催:出雲市、山陰中央新報社

問合せ:一畑薬師マラソン大会事務局 TEL0853-63-3699

https://ichibata-marathon.com/

 

 

・栃木県日光市 ライトアップ奥日光

 

美しい紅葉の時を迎えた秋の日光ならではの世界遺産のライトアップ。華厳の

滝をはじめ、中禅寺湖周辺の人気スポットがライトアップされ、イルミネーシ

ョンで彩られる。併せて遊覧船ナイトクルーズや、キッチンカーマルシェなど

のイベントも開催される。

日時:10月29日(土)~11月20日(日) 16:30~19:00

場所:奥日光一帯  主催:奥日光観光事業振興会

問合せ:日光市観光協会 TEL0288-22-1525

https://www.kegonfall.org/index.html

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

シューベルトを聴く

 

「音楽」。小学校から、もっとも苦手な科目であった。ところが、わが家族、

宏子も英樹も大変な音楽フアン。象さんの後半の人生は、すばらしい音楽会に

恵まれた。先週も3人でN響の演奏会。ブロムシュテット指揮のシューベルト

の交響曲第一番と第六番。すばらしかった。

そして象さんのもう一つの感激。この指揮者は1927年の生まれ。私より六つ

も年上なのである。当然ながら、腰をかけ、イスから脚を伸ばしたままの姿勢

で指揮をとった。力強く、すばらしく。ものすごい拍手の嵐・・。

嵐が過ぎ、たどたどしい足で舞台袖へ戻り、また舞台へ、4度も繰り返す。

ご本人も観客席も興奮・・。また、すばらしい思い出・・。

夜のわが家。指揮者の話が弾む。あの人、この人、、カラヤンの思い出も。

3人でオーストリー旅行、「ザルツブルグで、彼のお墓へおまいりしたね」と。

さらに、日曜日夜、NHK・Eテレが、夜に2時間番組[クラシック音楽館」。

今年夏の「松本フェスティバル」の再放送。食いつく。小澤征爾さんも最後に

舞台へ上がってくれたが、車椅子で手を振る姿が淋しく・・<川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

キイジョウロホトトギスが見ごろを迎えています。環境省の絶滅危惧種に指定

されている紀伊半島固有の希少な植物、釣り鐘状の鮮やかな黄色い花々がうつ

むいて咲き、優雅でしっとりとした花姿。公衆浴場「滝の湯」裏にも。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  修験ツーリズム

 

福岡県添田町、「英彦山」(ひこさん)修験の山に行った話の続きです。歩きや

すい靴でと注意があったので登山を覚悟でしたが、登りはスロープカーでホッ

としました。でも、下りくらいは徒歩でと、結構急な石段を手すりと杖を頼り

に降りました。転げ落ちないようにするのが私にとっての一番の修行。これが

修験ツーリズムの入り口か?筋肉痛をお土産に持ち帰りました。

https://noguchi-tomoko.com/post-9136/

 

 

 

■編集室便り

 

▽「お出かけ・さろん」を開催

 

10月18日(火)、日光でキッチンカーを営む舟越隆裕さんにご案内いただきまし

た『SLに乗っていく、日光のルーツを知るミニツアー』は5名が参加、夜の

「さんか・さろん」ではさらに7名が加わって、現地から報告会を行いました。

参加者からは「来年の旅行目的地にする」などの声があがりました。

詳しくは、後日ホームページに掲載いたします。

 

 

▽次回「さんか・さろん」のご案内

 

スローライフ学会の初代会長、筑紫哲也さんが亡くなったのは、2008年の11月

7日です。今回は「さろん」の中で「偲ぶ会」風の試みです。

筑紫ファンの高橋さんがご自身の筑紫論やエピソードを話したのち、皆さんで

思い出話を。

 

日時:2022年11月15日(火)19時から

タイトル:「筑紫哲也を語ろう」

スピーカー:高橋征吾さん(スローライフ学会会員)

 

 

▽10月からは年会費が3000円です。

 

今年度の会費をまだお支払いでない方、または、これを機会にご入会の方、

10月からは来年3月までの年会費が3000円となります。(これまでは5000円)

 

会員になると、「さんか・さろん」への参加が1回1000円(非会員は2000円)、

年会費以外に3000円で3月まで何回でも参加できます。

 

◆「さんか・さろん」のプログラムはこちらから

https://www.slowlife-japan.jp/2022/09/17/s-85/

 

◆お申込み支払いはこちらまで。

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。

 

 

▽この瓦版のメールは送信専用です。

 

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ

ずに、下記にお願いします。

↓↓↓

slowlifej@nifty.com

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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