瓦版 2023.3.21 第663号 中村桂子さんのコラム掲載

 

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きょうの「さんか・さろん」では、スローライフ活動について語り合います。

また、この「スローライフ瓦版」には、会員の方々それぞれのスローライフ、

わが町の「逸品」紹介、「まちむら」のニュースなどをお寄せください。

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コラム<火曜日の鐘>   丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

 

出生80万人割れ、その先は

 

私のいる旧二ツ井町の二ツ井中学野球部はかつて何度となく全県制覇を果た

し、県下に名をとどろかせたものです。野球好きの友人は息子が中学教師とな

り、ついに母校の監督になったと大喜びだったのですが、久しぶりに会ったら

えらく肩を落としていました。なんと部員が年々減り続け、いまは「1人」に

なったというのです。野球部OBである私も返す言葉はありませんでした。

人口減少、少子化がここまで来たかという一つの事例です。奥山にわき出た

1滴の水に気づかず、それが沢をつくり、小さな川となり、やがて奔流となっ

た。その果てが、出生数80万人割れという厳しい現実になったのでしょう。20

年、30年。手当をどうするとか目先の小さな政策をもてあそんでいる間に、現

実はどんどん進行していたのです。「まったく役に立たない政策しか出せない

無能な政治が生んだ悲劇」という厳しい指摘にまったく同意します。

さて、これからどうしましょうか。人は少なくとも、いま住んでいる私たち

が生きる喜びにひたって人生を過ごす。その姿を見て若い人たちがあとに続く。

生まれた子どもは、みんなで大切に育てる。そんな小さな地域社会をつくって

いくことが、やり直しの第一歩かと思うようになっています。

 

 

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

 

土木の次は古民家

 

先回、土木の方との出会いを書きましたが、今日は古民家です。高知県で40

年近く古民家を再生しているという方から、本を読んでどうしても話がしたい

というお申し出がありました。

古民家というと藁ぶき屋根をイメージします。もちろんそのような家を含み

ますが、この場合、いわゆるプレハブ住宅が主流になる前、大工さんが木を組

み、土壁を塗って建てていた頃の家まで含んでのことだそうです。ここでも木

と土が生かされています。

昭和の家ですが、分解するととてもよくできていて、それを活かして再生し

た家は、風の流れや陽の入り方が気持ちよいものになると話して下さいました。

こういう家に入った若い人たちが、なんだか懐かしい感じがするというのが面

白いですねとも。

近くに、そのような家が住む人もなく存在し、周囲が棚田という集落があり、

その再生を計画していると楽しそうに話して下さいました。土木の次は家。土、

木、風、お日さまを活かした暮らしを求める動きが確かになってきているので

はないでしょうか。小さなお手伝いをお約束しました。

「生きものとしての土木」に続いて、「生きものとしての家」、「生きもの

としての集落」と私のできることは限られていますが、楽しいお手伝いです。

スローライフともつながると思っています。

 

 

 

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej

埼玉県越谷市「こしがや苺カレー」。規格外の地産の苺の「かけジャム」

が、カレーと出会いました。スパイスと苺の酸味のバランスが絶妙です。

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■街角から畦道から

 

大崎・春の幸   西川展子(和歌山県海南市・「げんき大崎」理事)

 

畑を覗きにいくと、ニョキニョキとアスパラガスが何本も伸びててびっくり。

興奮して収穫し、帰ってすぐに塩茹でに。そして、生ワカメをたっぷり、炊き

立てのご飯に混ぜ込み、今だけ旬のイカナゴのちりめんをたっぷりかけたワカ

メご飯に。

海と山の緑の旬の味、満喫の夕食でした! 写真もご覧ください。

 

 

やりたかったこと③ 「結局、やってみると・・」

柴山恵己子(東京都台東区 スローライフ学会会員)

 

ヘアースタイルは男女ともにこだわる部分、女性の場合はなおさらだろう。

しかし今回、大元となる髪の毛を失くしてみると、自分のこだわりというより

も、世間とのしがらみがなくなった。出家したお坊さんが剃髪する理由がよく

わかる。

更に日々が過ぎてみると、この丸坊主に長い尻尾付きの恰好は、非常に居心

地がよくなってきた。手入れが楽というよりも、自分をよく表しているような

気がしてくる。バリカンがないので今では普通に伸び放題の髪だが、やってみ

ると何でもない、何故あんなに反対されていたのかも忘れてしまう程だ。

ちなみに、当初「丸坊主にするなんて、止めておくれ」と騒いでいた母君は、

私のつるつる頭を見て、キャーキャー楽しんでいた。今は、尻尾を切りたくて

仕方がないらしい。

 

 

 

■まち・むらニュース

 

・兵庫県丹波篠山市 春風とさくらの雪洞

 

「市の木」が桜の丹波篠山で4年ぶりにおこなわれる「さくらまつり」。それ

にさきがけて、地元の方々によって慈しまれてきた篠山城跡周辺の桜が「さく

らボンボリ」の点灯で、より明るく華やかに照らされる。昼間の城跡北堀では

手漕ぎボートの貸し出しもある。

開催期間:3月25日(土)~4月16日(日) 場所:篠山城跡周辺

主催:丹波篠山市商工会 問合せ:観光交流部商工観光課TEL079-552-1111

https://tourism.sasayama.jp/sakura-fes/#subchilds4

 

 

・福井県越前町 ココクルーマルシェ 開催

 

ココクルーとは、越前町の移住、定住の促進を目的に、町内外で活躍する多様

な職種のメンバーで結成されたチーム。この日は様々な物販やワークショップ、

キッチンカーの出店のほか、道の駅とのコラボメニューの販売など、町の魅力

を発信。メンバーには移住してきた人たちもいる。

開催日時:3月25日(土)10時~16時 会場:道の駅パークイン丹生ケ丘

主催・問合せ:ココクルーマルシェ実行委員会 TEL0778-34-8727

https://www.town.echizen.fukui.jp/event/01/p007937.html

 

 

 

コラム<象さんの散歩>

 

首相記者会見で男性「育休」問題

 

先週末の首相記者会見は、異例づくめだった。男性「育休」の休業取得率を

「2025年度までに30%」から「30年度までに85%」と、大幅に引き上げたこと。

確かに、昨年の出生数が80万人を割り、少子化問題は予断を許されないが、

なぜ、この年度末の3月、大変な時期にこの問題を・・・と驚く。

まず、子育て世代への切れ目ない支援は、どれほど膨大でこまやかな政策の

配慮が必要なのか。この日の記者会見では、もちろん論じきれない多くの複雑

な問題が残された。「子ども政策担当」の大臣までもうけた内閣である。

注目したい。首相自らが、この日も“異次元”と呼んだ少子化対策。それな

のに“掛け声だけ”としかいえない内容のものだった。見守りたい・・<川島正英>

 

 

 

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「奈良県十津川村」から・・

奈良県の中南部地域を指す「中南和」。その魅力を伝える場”プラグスマーケ

ット”が近鉄百貨店橿原店にできました。「ハンズ」が手がける地域の暮らし

密着・発見・発信型マーケット。展示台には十津川材が使われています。

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  農青年たち

 

長崎県雲仙市で農業青年たちに会いました。レタス、プチトマト、アスパラ、

ジャガイモを作っている方々です。農家さんといっても、20歳代中頃から40歳

代前半、若いです。ピアスをしていたり、髪が緑だったり、バンド活動もして

いたり、奥様がおしゃれだったり。今までの「農家」というイメージではあり

ません。こういう青年に私たちの食べ物を託したい、と、つくづく思いました。

https://noguchi-tomoko.com/post-9530/

 

 

 

■編集室便り

 

▽新年度の会費をお願いします。

 

◆スローライフ学会会員の方は、4月からの会費をお願いします。

・年会費は、5000円。(2023年4月~2024年3月)

・会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。(一般は2000円)

ただし、3000円お支払いいただければ、何度でも参加できます。

なるべく5000円+3000円=8000円を下記口座へお振込みください。

年会費のみの場合は、「さろん」参加費を別にお支払いいただくことにな

ります。

 

◆まだ会員でない方は、ぜひこの機会にご入会ください。「スローライフ瓦版」

に投稿できるほか、「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会

員になれます。

 

◆事務処理の都合上、5月末日までにお振り込みをお願いいたします。

 

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

 

※他金融機関からのお振込みの場合は

店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、

口座番号:0595293、スローライフ学会 まで。

 

 

▽この瓦版のメールは送信専用です。

 

スローライフ・ジャパン、スローライフ学会にご用の方は、この瓦版に返信せ

ずに、下記にお願いします。

↓↓↓

slowlifej@nifty.com

 

 

 

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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

 

奈良県吉野郡十津川村

https://www.vill.totsukawa.lg.jp/

奈良県

http://www.pref.nara.jp/

雲仙市

https://www.city.unzen.nagasaki.jp/

飯山市

http://www.city.iiyama.nagano.jp/

出雲市

http://www.city.izumo.shimane.jp/

丹波篠山市

https://www.city.sasayama.hyogo.jp/

日本テレネット株式会社

http://www.nippon-tele.net/

シン・エナジー株式会社

https://www.symenergy.co.jp/

クオリティソフト株式会社

http://www.qualitysoft.com

アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社

http://www.edi.ne.jp/

株式会社サンクス・ツー

http://www.thanks2.jp/

中島プレス工業有限会社

https://www.nakajimapress.jp/

 

 

 

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